詩人:哀華 | [投票][編集] |
絡まる糸に
お願い事をして
愛を半分
切り捨てた
散々怒鳴った後に
感情を殺しながら
平気な顔して
愛してると
言い放った貴女
分かってるさ
本気で死ぬなんて
言わない事くらい
血のつながりは薄い。
たとえ今日が
昨日になっても
血のつながりは薄い。
腹から抜け出た
汚ならしい娘を
憎しみの限り
殴り続けた貴女
変わることは
ないのだろう
苦しんでいたこと
未だに傷は癒えず
切なさに
切り刻まれた
時間の行方
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どうしたらいいのさ
生きるためには
金が必要で
明日を待つためには
綺麗な体が必要で
比べてみたら
汚い今日の方が
幾分か軽く思えて
一寸先
真っ暗闇のその奥に
手段を選ばない私が
苦笑いで
佇んでた
首を傾げたら
頭から真っ逆様に
落ちること
知ってるよ
甘えていたら
糧もなくなって
死んでしまうこと
知ってるよ
どうしたらいいのさ
呟いても
聞いちゃくれない
本当に誰も
今日から私は
汚れてしまいます
軽蔑していた
過去へ戻ります
愛は要りません
夢も要りません
ただ
ただ
金が
生きる糧が
欲しいだけなのです
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机の上の
消し忘れた文字
澱みかかって
寂しがって
ベットに眠る私の
欠片を集めて
綺麗だねなんて
叩きつけた君
きっとずっと
いつまでも
月の陰から
逃げてた君
きっとずっと
いつまでも
私の陰から
逃げてた君
澱みかかって
泣きたがって
一つになりたがって
繋がれなくて
君は
君は
何思いながら
死んでいったのか
君は
私は
一つだったはずなのに
無くしていました
亡くしてしまいました
今日から普通に
戻ります
明日からきっと
そう思います
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伝えたい。を
残さず集めていた
広い世界の
この場所で
隣のアンタも
思うこと
誰も
かまわないで
誰も
居なくならないで
一定の距離と
壁を必死で守ってる
飽和した音
癒されぬ痛みも
忘れていたい
一つ残らず
食べ尽くした愛も
腐っていた私も
今だけは
忘れていたい
言葉の羅列と
それにまとわりつく
嫉妬
うらやましかっただけ
アンタが
吐き出す言葉が
ただ単に
うらやましすぎただけ
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古着た
チェックのコートに
涙のメイクで
唇色は血の気の
薄さが自慢です
指には銀の
ゴツゴツを
腰には銀の
ジャラジャラを
走り出すのは
ピンクのベンツで
バックミラーに
下がる
ヘッドバッキングな
カラベラ頭
鳴り響くのは
出し損ねた電話と
弾けすぎたドラム音と
鼻をつくのは
リバティーンで
隣には
チワワの眼をした
悲しげな兎人形
型どった
夜の端
狂い咲いた
桜を横眼に
パンキッシュな
笑い声で
通り抜ける
ついておいで
追いかけておいで
ここが世界の
終わりだから
ついておいで
見失わないで
アタシは
まだ息ているから
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目に映る淡泊さと
鈍い感覚で
この足は
きっと数秒後
戸棚を蹴り倒し
所詮ただの他人事
そう吐きながら
濁った街を
早足で跨いで
行くのだろう
一つ
ここに居て
二つ
私は壊れてた
一つ
待ち人は来ず
二つ
摘んだ夢を叩き壊す様
へつらった頭
地面に擦りつけて
自慰行為で
死ねばいいよ
アンタの腕
黒い星が
いくつも瞬くね
立ち尽くす
センター嬢
生白い足を露わに
今もあの街の
片隅で
半分笑いながら
すすり泣くのさ
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裂けちぎれ
夢を漂わせた
時の中で
私は
私は
幾度となく
青く乾いた海を
手のひらに乗せ
どうしょうもない
矛盾の楯に
覆い被さった
皮のような現在を
憎むのです
限定物
それ故に美しいのか
限りあって
二度とは戻らぬ
それ故に愛おしいのか
こちら側は
寒さが増しました
また貴方が死んだ
季節です
愛しております
心から
今でも
変わらずに
限りある時を
そして貴方を
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例えここで
私が消えても
笑って居てくれますか
何気ない日常を
素敵だと笑いながら
言い放った貴女を
本当に素晴らしいと
思いました
記憶は重なり
積み上げた今を
汚らしいと
嘆く前に
雪を降らせた
灰色の空気の中で
私は馬鹿みたいに
微笑んでいたい
終わりは
終わり
それが例え
今日のことだとしても
きっと
大丈夫さ
あの時微笑んだ
貴女の様に
まだ生きている
私はまだ
生きているから
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返せない笑顔に
また涙こぼれて
この思いも
悲しすぎる嘘も
流れて
消えてしまえば
よかったのに
無くすものさえ
留めておいたら
体は救われるかも
しれなくて
産まれるものさえ
切り取ってしまえば
明日は輝かしい
元の姿に戻るかも
しれないね
飽和してしまった
言葉を
どこに埋め込んで
どう伝えれば
私は傷つかずに
済んで
どこに捨て去って
どう消してしまえば
貴方は泣かずに
済むのだろう
私が
貴方が
寂しがらずに
泣きたがらずに
済む世界は
あるのだろうか