詩人:哀華 | [投票][編集] |
無理矢理に
詰め込まれて
ふさがった現実が
今さっき横たわり
泣きはらした目で
こっちを見る女に
見えたのさ
去ってく感情の中で
先生なんかに
教わったことと
へばりついた壁の横
鼻血たらして
泣いてたこと
そんな最悪の毎日が
どんなに悲鳴を
上げていても
右に左に泳ぐ目で
汚い橋の下
煙草を投げ捨てる
そんな日々から
抜け出すのも
おっくうだった
隣でもうすぐ
夢を叶えるアイツ
必ずしも
あるとは限らない
吐き出す場所を
求め続けて
たとえそれに順番を
つけたとしても
きっと鼻で笑いながら
蹴り跳ばすんだろう
分かってんだろう
このままじゃ
腐っていく
だけだって事も
さあ
お前はどうすんだ?
いつまでたっても
このままか
歩くのダリいって
あきらめんのか
どんなに
ちっぽけな事だって
お前なら
遙か遠く
みつけられる
恋いこがれ
求め続けた
夢ってやつを
詩人:哀華 | [投票][編集] |
声を押し殺したまま
泣いていた夜
世界のどこかに
今の私と
同じ様な奴は
居るんだろうか
右手を
握りつぶし
ふがいない。なんて
意味も分からず
呟いてんだ
そうか
分かった
この中には膿しか
溜まらないこと
そうか
わかった
弱さは流れ出すと
信じてた頭の先
生み出すものは
滑稽で
歌唄う声も
今は虚ろ
真ん中に
二つ寄り添って
君は
いつか見た
映画の様に笑ってた
君にはきっと
届くだろう
寒くて
たまらない夜が
君にはきっと
分かるだろう
振り切った
痛みの粒が
詩人:哀華 | [投票][編集] |
午前三時の
ふたり言
曖昧なまま
曖昧な程度で
曖昧に愛しているよ
笑ってしまった
やっぱし
アンタは虚像に
なんら変わりないのさ
お前、意外に…
なんて
バカみたいな台詞
お世辞にも
ならねぇんだよ
その台詞
薄着で雨の中
アリスクリーム
買いに行くくらい
寒いって早く気づけ
しょうもない
しょうもない
風邪で速やかに
死んじまえ
嘘
死なれたら
ちょっと困るけど
詩人:哀華 | [投票][編集] |
閉じこめられて
やっとこさ
解り始めた
親指には茶色い
二匹の悪魔と
臭いそうな
偽善者の言い分
さあ
どうした
戦う術は
学んだはずだ
未だ立ち上がれずに
膝をついて
気味悪く微笑んで
銀色のハサミで
すりつぶすみたく
擦り合わせた
皮膚と頬
今私を感じただろう
こんな画面の
すぐ奥に
今己を感じただろう
こんな画面の
すぐ前に
詩人:哀華 | [投票][編集] |
空虚、感情、
半狂乱の午前二時
明日の一秒が
まるで感じ取れずに
その奥で
私は消えるのだろう
なんて悲しい
広い世界で
ガラス玉の様な
君の仕草と目線が
焼き付いてる
鮮明なコマ切り
画像みたいに
この四肢を貫いた
歌声と
ジャンキーの様な
狂ったテンションで
斬り裂いた批評
毒舌ですねアナタ。
それはどうやら
褒め言葉の様です
逆なでしていた
この神経を
千斬って感謝した
こんな悲しい
広い世界で
鮮明なコマ画像
君はいったい
私はいったい
どこで喘ぐのか
愛せないもの
積み上げて
これが私ですなんて
息巻いたら
速やかに
吐き気を催していた
こんな悲しい
広い世界で
なんて悲しい
広い世界で
私の周りの
一コマが
嫌気がさすほど
悲しさに濡れて
弾けているんだ
詩人:哀華 | [投票][編集] |
興味の
無くなりかけた
私出来事
くだらないからと
苦笑いを並べて
とうの昔に
死んで
しまっている体に
気づいたのさ
進んでいくために
いくつも
見殺しにした
自分自身
助けてと
人任せに叫んで
誰も振り向かぬと
自分任せに泣いて
どうしようもない
この気持ちの
行き場を
もうそろそろ
見つけなきゃ
いけないんだ
でもそれって
いったい
どこにあんだよ
いい加減
教えてくれたって
いいじゃないか
詩人:哀華 | [投票][編集] |
塀の内側には
砕けたブロックが
一つだけ
捨ててあって
きっと昨日のうちに
誰かが落書きをして
最低だ
アンタなんて
最悪だ
人なんて
そんな言葉が
書き連ねてあった
本当に私は
最悪かもしれないと
再度疑って
歩くのは辛いと
座り込んだ
誰か一人でもいい
私のこと
見つけてよ
誰か一人でもいい
私のこと
愛してよ
いつか貴方の言った
自分を愛せない奴は
人からも愛されない
その言葉が
身にしみた
膿んだ皮膚が
痛痒くて
いつのまにか
何度も叫んでた
私は私を
愛せません
だから私は
愛されないのです
私は人を
愛せません
ですから
自分をも
愛せないのです
詩人:哀華 | [投票][編集] |
嗚咽混じりの一言
死にたい。なんて
久しぶりに思った
分かってるさ
死ぬなんて
できやしない
ことくらい
分かっていても
分かっていても
本当に
そんな気分に
なってしまう事って
あるでしょう
今、まさに
その真っ最中
ネオンの中
ふらつくのは
足下じゃなく
地面の方が
不確かなせいだから
肩がぶつかっても
私は悪くないよ
私以外の
全ての物が
悪意に満ちている
せいだからと
思うことにしたのです
父さんが死んだのも
母さんが殴るのも
私が犯されたのも
兄が捕まったのも
今、息が上手に
吸えないのも
手首が
切り刻まれて
いることも
全部
全部
私以外のせいだから
もう逃げたって
いいでしょう
もう辞めたって
いいでしょう
死にたい
消えたい
居なくなりたい
違った
…助けて欲しい
とんでもなく
苦しいんだ
詩人:哀華 | [投票][編集] |
熱望していたこと
みんな一通り死んで
私は無人島に
居るような気分になって
塩に負けて
なめくじの様に
苦しみながら
消えて
無くなりたいと
伝えることが
罪ならば
何かしら罰を
与えてよ
決して無くならない
憎しみ愛を
どうにか消しゴムで
消してしまえたら
どこに存在しているとしても
報われるのか
大丈夫さ
帰ってくるから
なんて嘘つきなの
アンタ
頭が下がるほどの
普通の言葉を
いとも簡単に
吐いて去った朝
過去と今を
混同して
今ここに
座っている
ことさえも
無意味な事実になって
アンタは
アンタは
また消える
私の前から
笑顔で消える
そうだねこの感じを
あえて言葉に
するならば
始まりは
すでに終わっている
私を罰して
最高に苦痛を伴う
殺し方で
殺してよ
もう嫌なんだ
詩人:哀華 | [投票][編集] |
分かってはいるのさ
最近何かが
変わって
きていること
感情の浮き沈みは
いっそう激しく
胃痛に耐えられず
倒れ込む
駅裏の階段の
下から二番目
強迫観念に
捕らわれて
震える口は
ありがとうなんて
言えるはずもなく
宙をさまよう
君の泣きそうな
顔だけが
苦しいよと
伝えてくる
言葉では
言い表せないほどの
不安と
毎日を何となく
生きているだけの
空虚感
大丈夫
あと3ミリ
前へ行けるから
そんなの
強さでも
なんでもないのに
手を握った
感触だけが
何もない私に
伝えてくる
結果として
一瞬握った手が
緩んだとしても
泣かないで
手を握ろうと
していたこと
これから先も
離すつもりは
ないこと
ちゃんと
頭に留めておいてね
君は私の一部
私は君の一部
そう思うと
楽になれるよ
片割れ
愛の起源はきっと
私と君だった