詩人:白茹たま | [投票][編集] |
最近 上手く笑顔になれないんだ
笑おうとすると
涙が止まらないんだ
あたしは悪くないじゃない
なんで あたしが
辛い 苦しい
誰か助けてよ
誰か手を伸ばしてよ
あたし
一人で生きられるほど強くないんだ
造り物の笑顔を壊して
詩人:白茹たま | [投票][編集] |
強がったぶん
影で泣いたぶん
あたしは心に
"強がり"を積んだ
たくさん積んだら
不格好な塔になった
壊すのが怖くて
心の真ん中に
いつの間にか
見上げるほどの大きさ
まだ触れられずにいるよ
ただただ
強がって 泣いて 積んで
強がって 泣いて 積んで
その繰り返し
壊したいよ すべて
こんな塔 要らないのにさ
あたしは臆病者で
そんなこともできない
だけど
積んでいると 落ち着くんだ
ほら あたしはこんなにも
辛いんです 泣いたんです
みんなに伝わるかな
いつか
自然に笑える日が
そんな日が来たら
あたし 壊すから
それまではあたしの心に
強がりの塔を
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足音が 途切れた
ぼくは歩むことをやめようとした
いくら 歩を刻んでも
ぼくは
何も残していない
ねえ 誰か
聞こえますか ぼくの声が
誰か
愛してくれますか ぼくの事を
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もう見ないって
諦めるって
決めたじゃない
なのに
どうして私は見てしまうの
大好きなんだ
届かないと知っていながら
どうして私は
どうすることもできないの
詩人:白茹たま | [投票][編集] |
今日もあいつと喧嘩した
柔らかい髪引っ付かんで
あいつの瞳睨んで
素直になれない わたし
わたしだって女の子だよ
ねえ 分かってんの?
喧嘩してるときは忘れちゃうけど
ほんとは素直になりたい
だけどね だけどさ
挑発的な顔されたら
わたしの血が騒ぐ
ねえ どう思ってんの?
わたしのこと
女の子だって分かってる?
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ねえ ねえ
大好きよ
ほんとに ほんとに
大好き
その意地悪な顔も
照れたような顔も
ねえ ねえ
大好きよ
ほんとに ほんとに
大好き
知ってるんだよ
素っ気ない貴方だけど
ほんとは優しいんだ
それ 知ってるの
あたしだけなんだよ
ねえ ねえ
聞いてる?
ねえ ねえ
大好きよ
ほんとに ほんとに
大好き
詩人:白茹たま | [投票][編集] |
縁側で日向ぼっこ
貴方の隣で
風鈴 ちりん ちりん
夏の風が吹く
西瓜にかぶりつく貴方
嬉しそうね
届かない想いに
切なくなります
私のことなんて
眼中に無いのでしょう
貴方はまた剣術の練習に励むの
私は見てるだけ
いつまでも見ていますからね
分かっているんです
貴方は優しいから
私の気持ち
考えてのことなんでしょう
だけれど
私は大丈夫なの
貴方を見ていたいの
どうして
傍に 傍にいたいのに
何故貴方は
私を傍に居させてくれないの
詩人:白茹たま | [投票][編集] |
みんな
どんどん遠ざかって行く
人一倍優しく強い貴方達だから
きっとやっていけるわ
私のことは気にしないで
貴方達は前だけ向いて
前へ前へ
成長していってくださいね
私はこっちに残って
病気を 少しずつ治しますから
また元気になれば
会いに行きますから
それまでに貴方達よりずっと
幸せになりますから
貴方達が 私を置いて行ったの
後悔させるくらい
幸せになってやりますから
みんな 頑張って下さいね
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さようなら
私は貴方達が大好きでした
一生懸命な貴方達が
優しい貴方達が
だけど
最後まで見届けられなくて
ごめんなさいね
私は先に逝くことになりそうです
いつも元気付けてくれた貴方達
いつも笑いの絶えない貴方達
私は幸せでした
貴方達みたいな仲間を持てたこと
私は幸せだったんですよ
私は貴方達を見届けられないけれど
私の最期をどうか見届けて下さいね