ホーム > 詩人の部屋 > 夕凪の部屋 > 投稿順表示

夕凪の部屋  〜 投稿順表示 〜


[142] 
詩人:夕凪 [投票][編集]




 緑色が好きです


 穏やかで優しい
 自然の匂いがします




 華やかで情熱的な
 強い原色は
 持たないのです








 緑色が好きです


 呼吸をする様に
 当たり障りなく
 そこに居て




 いつの間にか
 なくてはならないと
 必要とされる




 そんな色を持つ
 存在に
 憧れるのです ─‥。








2012/02/05 (Sun)

[143] 日溜まりの中へ ─‥
詩人:夕凪 [投票][編集]




 優しいものを
 集めて
 心の中に
 丁寧に飾った ‥


 それは
 形なきもの
 それは
 ふっくらと
 暖かいもの ‥






 優しいものを
 感じて
 心の外へと
 惜しみなく広げた ‥


 それは
 形あるもの
 それは
 笑顔に変わって


 今 日溜まりと
 手を繋いだよ ─‥。








2012/02/06 (Mon)

[144] 自分
詩人:夕凪 [投票][編集]




 自分を
 駆り立てるもの


 自分を
 戒めるもの


 自分を
 苦しめるもの


 自分を
 救い出すもの


 自分を
 蔑むもの


 自分を
 許せるもの






 自分を
 導き出すもの


 答えはいつも
 委ねられている






 他ならぬ
 自分自身に ─‥


 あなた自身に ─‥。








2012/02/06 (Mon)

[145] 黒と白
詩人:夕凪 [投票][編集]




 黒


 何色にも染まらず

 全ての色を

 寄せ付けず

 圧倒する

 揺るぎない強さ ─‥








 白


 何色にも染まるが

 全ての色に

 触れる事を

 躊躇させる

 凛とした純粋さ ─‥








 対照的でいて

 同じだけの

 存在感で

 そこに立つ


 二つの美しさ ─‥。








2012/02/07 (Tue)

[146] 風に立つ想い
詩人:夕凪 [投票][編集]




 息が切れるほど
 走った ─‥






 速まる鼓動

 抑えきれない情熱 ─‥






 歩道橋を
 一気に駆け上がる ─‥





 産まれたての風に
 心を預け




 見上げた空は

 限りなく
 澄んでいた ─‥。








2012/02/07 (Tue)

[148] あなたを忘れない
詩人:夕凪 [投票][編集]




 あの月を
 あの星を

 見上げた時の




 たった
 二人だけの
 重ねた時間を




 私はずっと
 忘れない ─‥








 あなたに抱いた
 かけがえのない

 一つの恋心を ─‥




 叶う事なく
 眠った想い ‥




 それでも私は
 忘れない ─‥






 あなたが
 与えて
 くれたもの


 あなたが
 教えて
 くれたもの ‥






 ただ一人の
 あなたを ‥

 その全てを




 私は生涯

 忘れない ─‥。








2012/02/08 (Wed)

[149] 森の少女
詩人:夕凪 [投票][編集]




  深い森の中




  木々の葉
  風に

  揺れる度 ‥




  チラチラと
  降りる光 ‥




  宝石のよに
  煌めく ‥








  深い森の中




  純白の
  ワンピース

  踊る


  透き通る ─‥




  森の愛は
  いい薫り






  綺麗な蝶が
  訪れて




  広げた手のひら
  止まって

  消えた ─‥








  深い森の中




  少女はまだ
  歌ってる ─‥




  少女はもう
  どこにも

  いない ─‥。








2012/02/08 (Wed)

[150] こだま
詩人:夕凪 [投票][編集]




  愛は
  何処だ と

  叫んだら






  愛は
  此処だと

  こだま
  した ─‥








  この胸で

  こだま
  した ─‥。








2012/02/08 (Wed)

[151] 茜色に滲んだ愛しき日々
詩人:夕凪 [投票][編集]




 茜色の朝焼けに
 何度
 泣きたくなった
 だろう ‥




 震える心を
 噛み締める唇を
 何度
 堪えただろう ‥






 俯くことで
 溢れ出してしまう
 哀しみに
 負けない様に


 わざと
 大袈裟に
 見上げた空は

 いつも
 眩しくて




 私はその度
 強くありたいと
 願い続けた ‥






 一歩 一歩
 歩き出す力が
 欲しくて


 胸の苦しさを
 抱き締めた ‥






 あの時の思い

 今でもずっと
 忘れたりしない ‥






 こうして
 正面を見据えて
 生きている


 今の自分が
 手にする力






 それは
 紛れもなく


 あの頃が
 あの苦しみが
 与えてくれたもの ‥






 私はずっと
 絶望の中に居た ‥


 私はずっと
 生きたくて
 生きたくて

 堪らなかった ‥






 何かを犠牲に
 したんじゃない


 私の刻んだ足跡は
 今 感じる喜びを
 導いていたんだ ‥






 やっと
 気付いたよ ─‥






 生きる事は
 苦しみ抜いてこそ


 その先に
 見付けた希望が

 愛おしく
 輝くのだと
 いう事に ─‥。








2012/02/11 (Sat)

[152] この道の果て
詩人:夕凪 [投票][編集]




 生きてきた中で
 見付け手放した
 いくつもの
 幸せの欠片を

 今になって
 大切にしたいとか
 身勝手な後悔が

 浮かんでは
 消えた ‥




 愛の意味など
 知らないままに
 愛を語ろうと

 無闇に背伸びした
 あの時の幼さが

 恥ずかしげに
 手を振り
 遠のいて滲んだ ‥




 今なら少しは
 話せる気が
 するんだよ ‥




 どうしようもなく
 泣ける喜びや
 誰かの手を取る事で
 越えられる傷みも

 一人では
 見えなかった
 愛の温もり


 ここまで
 歩いてきた
 道程がある
 今だから

 守るべきものを
 守れる強さを
 その答えを

 手に出来たんだって
 分かるんだ ‥




 一人で
 生きてきた
 訳じゃなく

 一人で
 生きていける
 訳でもなく


 関わり合い
 時に
 傷付け合い

 そうした中で
 見付けたもの
 気付けた思い


 その全てを
 胸に刻んで
 糧にする ‥




 誰にも
 自分でさえ奪えない
 今、感じる光


 あの頃に
 叶えられなかった
 そんな願いも


 いつの日か
 許しながら
 微笑みながら

 振り返り
 愛せる様に




 遠い道の果て

 本当の幸せに
 辿り着く
 その日まで


 前を見据えて
 生きていく ─‥




 君と共に
 愛と共に ─‥。








2012/02/19 (Sun)
176件中 (131-140) [ << 11 12 13 14 15 16 17 18
- 詩人の部屋 -