詩人:夕凪 | [投票][編集] |
言葉は持ちません
けれど
陽に向かって
鮮やかな花びらを
広げる様は
喜び歌っている
ようです
涙は流しません
けれど
雨に濡れ
露が滴る様は
憂いに満ちて
俯き泣いている
ようです
感情はありません
花ですから
感情はありません 。
本当に
そうでしょうか ─‥
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相変わらずの
嘘つきです
相変わらずの
孤独屋です
愛なんて言葉
ちゃんと
使えないし
寒い夜に
冷たい缶コーラ
飲んでます
呆れるくらいの
強がりです
どうしようもなく
負けたく
ないのです ─‥。
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公園の砂場で
笑顔が揺れてる
ジャングルジムで
鬼ごっこ
宝物は
あの木の根元に
埋めてある ‥
夕焼けの合図
お迎えが来たら
それぞれのお家に
帰るけど
明日また
未来の話の
続きをしよう ─‥
僕、新しい作戦
考えたんだよ
君の
お花のお城を
叶える作戦さ ─‥。
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ハラハラと
深々と
降りしきる ─‥
あなたの
悲しみ
眠らせて
その
切なさも
包み込んで ‥
ハラハラと
深々と
静かな夜に
降り積もる ‥
真っ白な 涙 ─‥。
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心にある
光と闇を
見つめてる ─‥
光の裏側に
闇はあり
闇の向こう側に
光がある
二つの存在が
互いの意味を
伝えてる ‥
光も闇も
愛していたい ─‥。
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窓際に吊してた
季節外れの風鈴
硝子はもう
綺麗に鳴らない ‥
大切だったのにな ‥
好きだったのにな ‥
もう二度と
逢えない ‥
君の音 。
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真っ白な紙に
ペンで書いた
君の鍵盤
床に広げて
嬉しそうに
弾いてたね ‥
音のない世界
君が聴いていたのは
どんな音 ?
小さな両手を
弾ませて
幸せの中
君は
輝いていた ─‥。
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人は
哀しみを抱えたまま
生きてはいけない
傷はやがて癒える
痛みは時と共に
その感度を緩める
きっと
それでいい
人は記憶を
選び取りながら
幸せな瞬間だけを
残して
生きていく ─‥
明日への糧に
変えながら
強くなっていく ─‥。