詩人:夕凪 | [投票][編集] |
放課後の匂い
雨を見上げる
少女達の
笑い声 ‥
スカートの裾を
揺らし
駆け出した ─‥
教室の窓際
忘れたままの
初恋の色 ‥
小さく揺れた
雨は雪に変わる
下校のチャイム
正直な背中が
溶けてゆく ─‥。
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大人になった
それぞれの
感情の音色
哀は怒を庇い
軋む音を
慰め合う
喜と楽は
同調して
虹色に跳ねた ‥
この心の中
美しい
鼓動のソナタを
広げ響かせる
喜怒哀楽の
感情オーケストラ ‥
指揮者は
今でも
ただ一人の
愛するあなた ─‥。
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感情は
一つになんて
出来ないね ‥
ひしめき合って
喧嘩し合って
互いを
見ない様にと
忙しく
振る舞ってる ‥
いっそ
オーケストラにでも
してしまおうか ?
喜怒哀楽の
感情オーケストラ ─‥
指揮者は
さしずめ
大好きな君に ─‥。
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思い出せるのは
暖かい記憶ばかり ‥
感じるのは
寂しさばかり ‥
逢いたくて
逢いたくて
壊れてしまう
道しるべが
探せない ‥
あなたに
逢いたい ─‥
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遠くから
波紋のような
小さな振動が
伝わってくる ‥
誰かが
呼んでるの ?
それは
あの人なの ‥?
いや何か違う
あれは
たぶん
そうだ 私だ ─‥
勇気って
何だと思う ?
そこまで
行くから
待っててよ
君の心が
知りたいよ
そこから
呼んでる
その意味を
教えてよ ─‥
波紋のような
小さな振動が
徐々に
この鼓動に
重なり
確かな熱さを
感じる ‥
そうか
一つに
なるんだ ─‥。
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クラクションが
飛び交う
忙しい交差点
譲り合いなんて
存在しない
身勝手な
自己顕示欲
そう
思っていたけど ‥
救急車のサイレンが
聞こえた時
全ての車が
躊躇なく
道を開けるのを
目にした ‥
さっきまで
鳴り響いていた
身勝手さなど
嘘のように
右へ 左へ
譲り合い
一つの命の為に
心を繋ぐ ‥
私達人間も
まだまだ
捨てたもんじゃない ‥
走り抜ける救急車を
見届けながら
胸の奥に
熱いものが
込み上げるのを
感じていた ─‥。
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優しい君の
その国では
木々は
笑う様にさえずり
木漏れ日は踊り
雪でさえ
暖かく
降るのでしょう ‥
優しい君の
その国では
争いは
パレードになり
人々は
武器を捨て
楽器を
奏でるのでしょう ‥
優しい君の
その国では
どんな感情も
優しく変える
そんな君が
虹の橋に座って
今日も魔法を
降らせて
いるのでしょう ─‥。
亞利芻さんへ 。
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私の心は
酷く錆付いて
ギシギシと
傷み軋んで
泣いてるけど
もう一度
丁寧に
油を差して
直してあげようと
思うんだ ‥
今度はね
雨風に
さらさない様に
大切に
使ってあげようと
決めたんだ ‥
絶対に
放り出さないって
私の心と
約束したんだ ─‥。
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小さな種を
埋めたよ
勇気を心に
咲かす種
雪の真下で
にっこり
眠ってる
小さな種に
問い掛けたよ
春になったら
その勇気に
逢える ─‥?
相変わらず
にっこりと
眠ってる
本当はね
もうとっくに
分かってる
逢える?なんて
聞いちゃ
いけないこと ‥
だって
種はそこに
眠ってる
にっこりと
眠ってる
春になったら
逢いにいけば
いいんだ
行って
私が咲けば
いいんだ ─‥。
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笑い声が
溢れる
世界なら
いいな ‥
争いや諍いや
憎しみ
そんなものを
全部
かき消す位に
笑い声で
溢れ返る
そんな
世界なら
いいな ─‥
あなたに
笑顔を
あげる
ほら、
つられて
笑ったね
あなたの
笑顔が
笑い声が
好きだよ ─‥。