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手相見が言うには
今の仕事ライフワークになるってさ。
80歳まででも出来ますよって…
それまで働かなきゃいけないの?
嫌で嫌でたまんないのに学校行って
考えても考えても出てこない先生の言う看護論
そうじゃないと思いますと言えば補習の嵐
患者さんたちは愛しくて勇気をくれるけど
関わり方に科学的根拠がないから関わっちゃダメだってさ。
手相見が言うんだ
こんなにはっきりと、それもこんなに長く線が出ている人はあんまりいないってさ。
信じられるのは患者さんの「ありがとう」だけなのに。
手の平にある線が本当の道教えてくれるの?
手相見か言うには
来年は凄くいい年なんだってさ。
来年の事言うと鬼が笑うのにね。
今日運命線の真ん中に
ナイフで横線引いた
何度も何度も横線引いた運命を変えようと
もがいてみたさ。
明日手相見にこの手の平見せる
なんと言ってくれるか楽しみに今日の所は寝るとするか。
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狂おしい程
好きなあの人とは
手を握った事さえない
奪いたい思いは
まだ心の片隅にあって
隠しているのだけれど
愛していても
愛されても
一緒に居れない2人
障害は何にもないはずなのに
歩み寄れずに時間だけが過ぎる
十分大人の2人のはずなのに
何かに怯え
前に進めず長い日々が過ぎた。
諦めというより
始めなかったお互いが
今更どの道を選ぼうと
もう…
いい頃だと思った。
今日も
あの人の事で胸を焦がしながら
他の男の腕の中で眠る
今日もあの人を愛しながら
他の男に抱かれてる
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裸の王様
それは貴方
それを見て
「王様は裸だ」と
叫ぶ子供は私
ホントの事を言ったばかりに
心を切り裂かれました
それでも私は叫びます
貴方は
自分が一番大事な
憐れな王様だ と
そんな王様を
ホントは…
愛しているのだと
切り裂かれても
切り裂かれても…
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どうしたら
みんなの中に
入れますか?
どうしたら
みんなと一緒に
笑えますか?
どうしたら
1人ぼっちで
お弁当食べなくてすむの?
人の中に入る勇気がない1人でいる勇気もない。
私の存在って?
いっその事
透明人間になりたい。
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歩いてたら
雪が降ってた
気ずいたら
こんなに遠くまで
来ていたんだ
結局
頑張ってはみたけれど
何を手にしたのか
解らない
だけど
足跡は残して来たさ
自分が自分であるため
唾をはかれようと
踏みにじられようと
自分を見失わないようにやってきたんだ
そして…
もうすぐ春
僕は何にも変わる事なくポケットから手を出し
信じた道を
大地を踏み締め
歩いて行くんだ
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忘れてやる。
流した涙も今は昔
待たせている間
何にも考えないと思う?
待ってる間
何にも変わらないとでも思う?
切り刻んで来た感情は
今形を変えて
強さを増した。
一歩踏み出す為に
又夏が来る。
2年目の夏
あの頃の私は…
もう、何処にもいない!
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私は父が大好きで
母には感謝こそすれど
執着はなかった。
そんな母が入院したと、父から聞いた。
「そうなんだ」
それしか思わなかった。
2時間して私は鼻歌を歌っていた
掃除しながら歌ってた歌は、小さい頃
音痴な母がゆいつ歌ってくれていた童謡だった
その時不安になった
急に怖くなった。
心臓が
バクバク鳴って
初めて声を上げて泣いた
おかあさん
おかあさん
胎児のように
丸まって泣いた。
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手の平から
こぼれ落ちる想いを
左右交互の手で
すくってきた
長い時が過ぎ
それでも
わずかな望みに賭けて
少しでもこぼさない様
手の平だけを
見つめて来た
今日かな
明日かな
そんな思いが
来週かな
来月かな
と長くなり
いまでは
終りを意識している
だけど
手の平の愛は
初めの頃と変わりなく
輝いていて
何にも変わっていない事が
悲しさを倍にするんだ
強くなれないよ…
貴方みたいに
自分中心に
なれないよ…
手のひらの想いは
今夜12時
指を開いてすべて
流してしまおう
笑って過ごしたかった
しっかりと掴んでいてほしかった。
もうすぐその時がくる…