詩人:umi | [投票][編集] |
裸の王様
それは貴方
それを見て
「王様は裸だ」と
叫ぶ子供は私
ホントの事を言ったばかりに
心を切り裂かれました
それでも私は叫びます
貴方は
自分が一番大事な
憐れな王様だ と
そんな王様を
ホントは…
愛しているのだと
切り裂かれても
切り裂かれても…
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狂おしい程
好きなあの人とは
手を握った事さえない
奪いたい思いは
まだ心の片隅にあって
隠しているのだけれど
愛していても
愛されても
一緒に居れない2人
障害は何にもないはずなのに
歩み寄れずに時間だけが過ぎる
十分大人の2人のはずなのに
何かに怯え
前に進めず長い日々が過ぎた。
諦めというより
始めなかったお互いが
今更どの道を選ぼうと
もう…
いい頃だと思った。
今日も
あの人の事で胸を焦がしながら
他の男の腕の中で眠る
今日もあの人を愛しながら
他の男に抱かれてる
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手相見が言うには
今の仕事ライフワークになるってさ。
80歳まででも出来ますよって…
それまで働かなきゃいけないの?
嫌で嫌でたまんないのに学校行って
考えても考えても出てこない先生の言う看護論
そうじゃないと思いますと言えば補習の嵐
患者さんたちは愛しくて勇気をくれるけど
関わり方に科学的根拠がないから関わっちゃダメだってさ。
手相見が言うんだ
こんなにはっきりと、それもこんなに長く線が出ている人はあんまりいないってさ。
信じられるのは患者さんの「ありがとう」だけなのに。
手の平にある線が本当の道教えてくれるの?
手相見か言うには
来年は凄くいい年なんだってさ。
来年の事言うと鬼が笑うのにね。
今日運命線の真ん中に
ナイフで横線引いた
何度も何度も横線引いた運命を変えようと
もがいてみたさ。
明日手相見にこの手の平見せる
なんと言ってくれるか楽しみに今日の所は寝るとするか。
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足を折ったおばあちゃん
痛い。曲がらないんだよ怖いんだよ
と不安がる。
看護師さんは
早く立てと催促するけど
痛いと言う人の手はとれない。
それならば痛くない様に足を曲げる方法を探した
これならいい と
笑ってくれたのに
実習の点数は赤点
早く立たせてもっと動かさなかったから赤点
システム化した看護師
点数化した看護
学校では
この人のために何をすればいいのか
なんて教えるくせに
心は置き去り
また今日も
私だけが叱られながら1人取り残される
先生も看護指導者も
そんなに理論が大切ですか?
おばあちゃんの恐怖や不安は二の次ですか?
そんなこと言うから
今度も赤点
来年卒業できるかなぁ
だけどこんなやり方私には出来ない
友達も呆れ返って
完全無視
だけどこんなやり方
私には出来ないんだ…
ダメダメ看護師なのかなぁ…私。
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言ってはいけない言葉を
言ってしまった。
終わりにしたくないくせに
終わりを近付けた
我慢出来なかった
友達という関係さえも
手放してしまった
多分貴方からのメールは来ない
自分の気持ちを
押しつけてしまったから
やっと
やっと手に入れた
友情に
愛情という
不確実なものを
入れてしまったから
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夏祭り
花火大会
海水浴
スイカ割り
ホラー映画
お化け屋敷
史跡巡り
温泉
これ
みんな
君とやりたかった事
多分去年の夏なら
出来た事だね。
灯籠流し
今年は僕が流すよ
小さな船には
ラブレター乗せるよ
笑うなよ
精一杯の思い綴るから…
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蟻を見ていたよ。
公園の大きな木の下で
長い行列を作って働く蟻を。
気がついたら蝉時雨の中汗いっぱいかいていて
ポタポタと地面に落ちていたんだ
お母さんがね
大きな声で名前を呼んで手招きするの
「迎えにきたよ―。
お家帰るよー。」
僕は急いで
お母さんの所まで
走って行った
そして
お母さんの手を
ぎゅっと握り締めて
家路を急ぐ。
お母さんの笑顔で
何だかほっとして
お腹が空いて…
そんな昔を思い出した
暑い暑い夏の夕方。
今は娘の手を引いて
散歩する僕は
少しだけ感傷に浸って
帰り道を歩く。
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出会って1年経つんですね。
連絡途絶えて3ヶ月経ったんだ。
あれ程愛して
あれ程すがって
あれ程求めたのに
貴方は知らん顔したよね。
「お前が好きだ」
って言葉が空気みたいに軽々しくて笑った。
ううん…
泣いたんだ…
1年後の昨日
メールしてみたら
まだちゃんと受信してくれて
返って来た返事は
「待っていたよ」
馬鹿にするな
愛してなんかいない
見下さないでよ
器の小さな男のくせに
女1人を守れなかったくせに…
今更待っていたなんて…私はただ懐かしくて
私はただ思い出として…
メールした訳じゃ無いんだよね…
私自身が一番解ってんだ悔しいよ
いつも負けてしまう自分が悔しい…
でも今度こそ
でも今度こそ……