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リコの部屋  〜 新着順表示 〜


[13] ベホイミプリーズ
詩人:リコ [投票][編集]





悪役は皆


ワイングラスに
シャム猫撫でながら
「勇者よこのワシを倒せると思略―ふふふ…ははは…アッーハッハッハッハッハッ!!」




こんなだと
まだ本気で思ってる





大人は皆



蟻にも
バッタにも
気付かないで



忙しく
満員電車で押し寿司になりながら
君ィ!ヤメタマヘ!カチカチカチカチカチカチカチカチ



こんなだと
思ってる
まだ思ってる
多分これは


ピンポーン
正解だろう?



キチっとスーツ
ポマード横ワケ
紳士服のコ、ナ、カ


いつの時代やねん
昭和か!アホ!





お前等の声が
聞こえてきそうだ



阿呆女:バッタと蟻を喰ってみよう是?
神様になれるやも



阿呆男:うんこちんちん言うてみ!
楽になるぞ!





阿呆男女:お前なら出来る





根拠も何もあったもんじゃない



うんこも
ちんちんも
バッチくて
リコ嫌っ☆



付け焼き刃の
乙女を召喚
ゴゴゴゴゴと
苺が揺れる






こんな奴等を生かしておいていいのか



ああ神様




こんな奴等で



世界がいっぱいになったなら




大人のイメーヂ
見事にクラッシュ
ヘルプミー
さっきから腹が痛いんだ
笑いがとまんねぇ




お釈迦様の蜘蛛の糸

地嶽から這い上がる
最後の希望



キラキラと
半透明な糸には
馬鹿なボケが
粒になって混じっていた




垂れ下がる
糸を必死に掴んだんだ



もう
こんな場所にはいたくないって





なぁ




見下ろした地嶽絵図を笑いに変えるなんて



無理だろうけど




ボケ混じりな蜘蛛の糸を




垂れ下げる阿呆で





この世界が
いっぱいになったなら



世界は変わるんじゃないかって







なぁ




2005/11/17 (Thu)

[12] Shit,
詩人:リコ [投票][編集]




肉眼直視
許されない



beautiful king

太陽サマサマ


この星を
生かすも殺すも奴次第



彼を拝むには
色眼鏡が必要なもんで



強者の放つ
絶対的な光
容赦無く
弱者を消し去る
威厳を放つ



そんな訳で
アンタが高値で買った

太陽の精巧なイミテーション

素晴らしくドロドロな
ブランド下げた
スカスカ魂に

アタシは
強姦された模様



だって
ほら
まだ
月の下でヒステリックに祈り続けてる


オチのあるパロディがまだ
続いてるかと
本気で思った




願わくばカリスマ教祖様?



豚箱に入る勇気は無いんだろうけど




こんな所で
善を真っ当する覚悟


アンタに
買える訳が無い




アタシは憎んでる訳じゃあない




殺してやるなんて
おやすみなさいと
同じ意味さ




ぶにぶにとした
紫色の心の塊に
刺さった千本針



アンタが奥深く丁寧に一本ずつ
ねじ込んだ事も



数年立てば
灰皿の床
煙へと揉み消された




その
お子様論議に砂糖をまぶす様な





甘い甘い



ロケンロールイミテ
じゃらじゃら化け狸
フリフリ
そう
フリでしかない





騙せるのは馬鹿な女くらいだろう

昔のアタシみたいなさ



あの日
ザーメンの沼に落ちたアタシ事

切りつけ
散った正義の旗
ぴらぴら舞い墜ち


女に言わせた
さようならすら
温く



ナイフは毎回研がなきゃ切れないって事
知らないアンタに

笑えた



アンタなんぞに切られるイイコなら
むしろ楽だったね




イミテフリフリロックンロール
即席不幸を売りに女を抱く
雄弁に広げる
机上論者よ



ROCK IS NOT KNOWLEDGE


なぁ
涅槃のアイツは
アンタほど




器用じゃ無いから
死んだんじゃないのか?



2005/11/17 (Thu)

[11] 因襲破壊
詩人:リコ [投票][編集]





ファイナルな祭など



この国の何処にあるのでしょうか



頂いた
絵空事も小言も
がま口の中
パチンと終いなさい





片足を引き摺り歩き
バイブルを持たない
お前が一番格好いい



石を投げ
意思を投げる
骨董馬鹿な輩など



中指立てて嘲笑え




血を吸おう
白を黒に塗ろう
夜を逆様にして
ギターを奏でておくれ





覚悟はいいかい



2005/11/12 (Sat)

[10] 砂埃バッファローと倒れた僕
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疾走
バッファロー



鼻息荒く
グレイの角は
逞しく



擦れ違う時
眼を合わせられなかった
虚栄心が
邪魔をして
砂埃の中
あまりに
彼が眩しくて




黒いレコードから
飛び出したヒーロー



もう
ナイフは閉まって
くれないか




このまま
この道
真ん中で




倒れてしまいそうで
抱かれて気絶する様だ


オアシス
探さずとも




イカれたコンポが

第一の水を放ち




それを飲み干し




立ち上がり



あの
バッファローの足跡
見送り


僕は



足跡の無い
足場の悪い




道を選んで




2005/11/12 (Sat)

[8] 悲哀屋の足踏み
詩人:リコ [投票][編集]





無駄な事しようか



君が笑うまで
僕はずっと待つよ
同じ場所で



赤と青の
カプセルの中で
息を殺し潜み生きる
粒達が



憎くて仕方無かっただけで



君を蹴飛ばすつもりは無かったんだ




耳から垂れた
浴槽の水の様に



あの哀しいも
この苦しいも




サンドして
食べ尽くそうか
一緒に
二人で



意外と美味しいもんだろう?




キャンパスは
真っ黒な喪服を纏い
凶器を捨てれず
狂喜を拾った

あの頃の君は



ギャーーーて
叫んで
いいですか
震えを隠す為

僕に尋ねた


ちっちゃくて可愛い
虫みたいに

ちっちゃくて怖い
人間みたいに


なりたくないんだって
泣いていたんだ




まだ泣いてるの?
まだ震えているの?





君をまるごと
抱っこしたら







楽になっていたのかな
僕自身





無駄な事しようか



君が笑うまで
僕はずっと待つよ





頭と胸が
涙で一杯になったら
いい加減
君の為で無く
僕の為に




走るとしようか

2005/11/12 (Sat)

[7] 老婆とセックス
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灰皿の中に垂らした唾液


ダークレッドの口紅が染み渡った所で

現状は何も変わっちゃいない


意味の無い行為を愛し



汚れた顔に
弾の無いピストルをつきつけ



どこでどうにも



狂歌を咲かせた





喜怒を同時に起こし


苦は満足へと転換




穴だらけの耳と心



舐めて
いかせてくれた貴方
閉まいこんだら



頭無いあたしは
多分ずっと
このまま



ババアになってもピンポンダッシュ




片手杖は
S心を掻き立てるおもちゃで


白髪頭はピンクに染まり


アヒャヒャと





とにもかくにも


無罪を与えて



欲しい訳よ



神と貴方と




イエスって



頷いて



2005/11/11 (Fri)

[6] turtle eyes
詩人:リコ [投票][編集]

そういや



目的も何も
あったもんじゃない



甲羅を無くした僕は



なめくじみたい



他生物に怯えて



活きるより生きる
を選んだ



あの空に向かって
射精できたなら



喰えない僕には
ビクトリー論より



叫ばせて
泳がせて


しょっぱい世界が
お似合いだから



冬の雨は凍み




のろのろ這う僕の上を



風は優しく見下ろした




大海まで



あと数歩



破かれた殻は



砂浜の中に




奪われた古い甲羅などは


もう



見向きもしないと



誓ったんだ




2005/11/11 (Fri)

[5] 煙兎と疎らな視線
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一人裸で
全色を感じた


恐らく夜中のせいで



微生物にでもなったかの様な
心地良さ



吐いた煙に隠しちまえ
怨念などとっくに超えた
神秘的な何かなどは



君を
ご本尊にしてしまった僕


愚かでも博識でも


何でも
何でも
何でも無い




呼吸をする様に
唄えたら


食べ飽きた数々の制約を

鼻で笑って


グッバイティーチャー

通わせた血と血


頭抱え泣き叫ぶ



ウルセェ



僕等の合言葉を
天に向かって



運ばれてきたゴールドのあの自由など

僕等にはいらない



生身で
此処で静かに激しく


混ざりながら


生きて



生きて




文字は何をくれる?


君は何をくれる?


僕は何をしたら?



アダムと坊主の産物

哀しい金歯で笑う
太ったあいつら

蹴飛ばす術を探すのが

たとえ馬鹿らしくなったとしても


痩せこけた僕等は今


掴んだ華の種を
蒔きに歩くしか



愛してると言い放った彼女の


裏も表も無い


その優しい味は



お前が一番よく知ってるだろうから


焼けた喉に


苺の甘味を与える様に


キスさせて




キスさせてよ



2005/11/11 (Fri)

[4] 阿呆ヒメイル
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お前が教えてくれた


単純


って言婆


その身体一心に


染み込ませ染み込ませ

生きてきたんかな


重過ぎる問題を


楽観笑い飛ばし


なんか
お前


怖いくらいに


震えてくるよ


スゴイ生命

辛いだろな

スゴイ使命

くたびれるだろな


溢れてきた
それ以上の
想いは隠した


綺麗に並べたがる
あたし
ほざくな自分と
最終的には思う


けどけどさ

あのさ
あのな

確かな予感は


月と海と虫を探しに


森を散歩しながら

塚を歩き


シュウマイなんかを

つまんでさ


シワを数えあって


お前のほっぺを
抓ったり


恥ずかしいくらい

なんだろうけど


バカとかキモとか
はじめましてとか


言いながら


幸せじゃアホ
って笑う


お前を見せてよ

2005/10/14 (Fri)

[3] コーヒー狂歌
詩人:リコ [投票][編集]

雨に濡れた新宿駅
改札前
コーヒーショップ

斜め右


凛と佇む僧は殿方
巡礼御一人
泥足は泣いてる様に


チリンと鳴らせば


赤い傘の女の子

ママあの人
なにやってんの

幼い声に
まっすぐ刺され


あみがさから
垂れた雨水
耳の奥まで辿り着き


ごわごわ
目に映る世界遠のけた

一つまた一つ


赤や青や透明や黄色のコウモリが

行ったり来たり
行ったり来たり

どうでもいいと


ふと見下げれば

踏み締められた
吸い殻とキップ


極楽浄土旅立った
妻と重ねて


全身の血が
のけ反った


俺は何をやってんだ


俺は何をやってんだ


俺は何をやってんだ


死角を選んだはずであった
ほら見ろ皆
石ころにしか見えない

俺の修行は成功だ


俺の修行は成功だ


俺の…


突如
目の前を横切る
紙コップ

そこから

香しいコーヒー豆の

ふわんとした匂い


消化したはずの
喪服色した絶望


(クソッ)


浄化しきれぬ
確かな確かな

日々刻まれた
視覚と嗅覚は


妻の入れた
あの黒褐色の液体

習慣の匂い

新聞紙越しのお前が


何やってんの
早くしないと
電車行っちゃうわよ


困り顔で
毎日言うんだ


リピート


何やってんの

何やってんの

何やってんの


何やってんの



何やってんの…


ねぇママあの人なにやってんの


はやく
しないと

でんしゃ
のりおく





チリンチリンチリン!!!
乱暴に振り鳴らし


鼻についた

雨混じりの
コーヒーの匂い

かき消そうと

ザァァァァァァ…


チリンチリン


ザァァァァァァ…


チリンチリン


(お前に会いたい)


人混み忙しく
騒つくホーム


(お前に会いたい)


煩く小さく
漏らした声


天を仰いで


嗚咽をあげた

2005/10/14 (Fri)
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