詩人:さきネコ | [投票][編集] |
全力で駆け抜けた
たったそれだけのことで
行き着いた先は
今までのどれよりも清々しかった
簡単な答えって きっと
難しく考えてると 全然わからないものだから
その答えの側面が覗いただけで
僕は不思議と嬉しくなるんだ
硝子が少しずつ溶けていく
囲われた世界が開けていく
どちらかを選べと言われたら 僕は前に立つ
もう すぐに逃げようとする僕でいたくないから
信じることにしたんだ
みんなみんな 心からね
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リズム
リズム
リズム
さっぱり地に足着いてない
煮えたぎる僕の中の想いの炎は
遥か虚空を目指して 螺旋に昇る
餓えた独学の愛は 刹那に
揺れ惑う姿 その背に ペテン師の泥
あれから夕凪は 嘘のように消えた
せめてもの慰めに 舐めた一滴の本物
アクセル
アクセル
アクセル
もう僕を止めないで
もう僕を止めないで
落っことしてきたことにも気付かず
僕は歩いてる
何を?
それさえも忘れて
ことこと
ことこと
ことこと
吹きこぼれる 僕であるための理由を問う叫び
目指すべき場所は 知らない
ユラユラ
ユラユラ
ユラユラ
ひとり
空に
心奪われて
どうか
本物をください
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開かない扉
赤と青の聡明なランプ
小刻みに揺れるろうそくの炎
幸か不幸かさえずる小鳥の歌声
破滅の螺旋?
ちがう
悠久の旋律
輝くことを知らず
眠る星の瞬き
飛び交うのは
時の糸なのか
始まりの尾なのか
適当だよなんてあしらいは通じない
画面を通してしか知らない景色
誤魔化しの騙し絵
入り込む硝子の小箱
運命
謎
駆けだす
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青いペンで 一直線に線を引いて
空を創った
飛びたくっても飛べない間
この翼のもどかしいことといったらない
遥かなその夢を誰もが
追いかけてることなんて忘れてた
寂しさだけ感じてばかりで
銀のペンで 今をなぞって
時を示した
狂っていくのか 狂わせていくのか
そんな選択権は私にはない
呆れるような燃え盛る闘志だって
諦められるほど私が強くないだけで
そんなは自分は キライじゃないけど
心のペンで 手の形をとって
私を写した
たとえ偽られたとしても 偽らないこと
塵みたいな嘘が いつしか視界を覆い尽くすから
救われなくてもいい ただ信じよう
このガラスの向こうを 私は信じよう
つくのなら 明日に繋がるため息を・・
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2つのコップ
硝子のコップ
透明で 綺麗
片方には
幸せが
片方には
悲しみが
けれど どちらがどちらかわからない
両手に持って コップ
どちらか一つを飲み干そう
何度も瞳は往復するけど
結局時間が過ぎるばかりで
選べない
それならいっそ
全部混ぜて
混ぜて
・・空へ
砂糖と毒が混じり合い
宙に舞うのを
眺めた
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一秒後になら言ってもいいよ
だから今この静かな時間を あたしにちょうだい?
その光が ただの光か
かけがえのない光かなんて すぐにはわからないけど
それでも それがどんなものであったとしても
この胸に大切に抱く それは変わらない
時間の壁は硬くて 透明で切なくて
流れ去っていく想い出の数だけ
その瞳に映った色がある
失くしたんじゃないの
ただ しまっておくことにしただけ
一秒後になら言ってもいいよ
だってもう少し 君の横顔を見ていたい
一秒後になら言ってもいいよ
きっとあたしも 同じ気持ち
そんなこと言って
一秒後さえも 待ち遠しくなる
このとき
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気づかなかったその曖昧さ加減
ヤミツキだね
無意識下囲うように
支配していく
不思議なラビリンス
彷徨うのもキライじゃない
そのルージュを引いたのは
世界の境界線を謀るため?
覚えてないくらい昔から
そのレールは壊れてたよ
画面に映ったのは8割方ウソ
そのクオリティには笑えてくる
希望がひとつも通れないくらい
その道は狭すぎるんだよ
当たり前ってレッテルを貼って
目を背けてたのは誰だよ?
「約束」といって絡めた指は
全部ユメだったのさと肩を叩く
2色の色を失った虹は
空にかかることさえ嫌がるようになった
ためらう瞬間もないはずなんだよ
閃光が駆け抜けたそのときは
駆けだせ
そのメッセージを
貫きたいなら
楽はできない
悪には染まらない
ペイントされていく
その景色に
別空間を
破壊してしまえ
爛々と輝く
その文字の意味を知らない
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夏が過ぎていく
時の流れと共に
君といた思い出とさえも
離れ離れになってしまうのかな・・?
眠る前に ふと思い出すのは
君の笑う顔 あの日言った言葉
きっと 僕はずっと覚えてる
聞こえなくなった 君の唄
たまに そのメロディーを街で聴く
空を見上げながら 隣
どこまでもこの時が続いたらいいなって
真夏の後 切なく夕日が沈んでいく
それを眺めながら 僕らはそっと手を重ねた
忘れたりなんかしないよ
夏が過ぎていく
時の流れと共に
君といた思い出だけ
僕の胸の中で今も眩しく
道を照らすよ
未来 きっといつか
道は交わる
また会おう
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ねぇ?この扉の向こうに
ホントウがあるのなら
少しくらい冷たい風が舞っていても
見てみたいと思うんだ
星の欠片 惜しげもなく降る
宇宙の中のたった一枚に
遠い昔 誰かが「夜空」と名付けて
こうして眺めるようになったんだろうな
ふと顔を上げると
花びらがどこかへ向かっていた
その来たほうに目を向けると
そこには満開の桜があった
穢れを知らない色
淡く光を放つ花
疑ったことはなかったけど
そのとき初めて
信じたんだ
青の光 指先で刻み込んだメッセージ
明日 明後日 ・・もし、まだ残っていたら
きっと誰かに 伝わるんだろう
そう「信じて」・・・
遠い未来
名前も知らない誰かに
祝福の花をたむける