詩人:ふぉれすと | [投票][編集] |
都合良く駆け出せたなら
今頃“そこ”に居ただろうさ
奇妙な運命の波に舵を任せて
今日も枯れ木のようにただ流れ逝く
いつ沈んでも悔いはないさ
もう一度立つ気力が無いのだから
このままそっと浮かんでいたい
そうすれば“そこ”を忘れられるから
何も無いこの奇妙な海の真ん中で
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混沌として腐敗しきったこの世界に
生きて行くに値するモノを探し出す
それがこの世に生を受けた俺の仕事
それはゴミ箱でエサを漁るのと同然
汚物や害虫との果てしない戦い
今にも消滅しそうなこの世界に
新たなるゴミを生み出さぬ事
それが繁殖機能を持った俺の使命
それは正に禁断の実を手にしたアダム
果てしないもう一人の自分との戦い
常識という名の概念が蔓延った世界で
絶対的な価値観を見出すこと
それが残りの命を賭けるべきコト
それは生まれてきた者の唯一の償い
そして後世に伝え続けていくモノ
力が全てになりつつあるこの世界で
普遍的な生き様を貫いていくこと
それが未熟な俺への当面の課題
それは心と体を蝕んでいくコト
だが完成すれば全ての傷を癒すモノへ
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叶う夢などあるわけないさ
叶わないからこその夢
そう埋葬すべきは夢を追う君
そこに寝ている失敗した君じゃない
結果が全てなわけはないさ
過程を無視した結果は虚構
そう弔うべきはその結果
その血の滲んでる過程ではない
可能かどうかは問題じゃない
肝心なのは行動したかどうか
そう悔やむべきは実行しなかった事
敗北でも失敗でもない
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情けないねその振る舞い
みっともないねその格好
恥ずかしいねその陰口
常識違えちゃってるよ
学習意義を知らぬ学生達
苦しんでるんだ国民は
偽善的すぎるぜその基金
エゴが見えすぎその政策
腐りきっちゃってるよ
東アジアの島国の政治
子供に出させんなその小銭
学校で配るなその赤い羽
道端で配るなその緑の羽
やるならPTAでやれ
お偉いサンの飲み代徴収
化粧始めんな専門学生
声がデけぇよ茶髪軍団
ケツが汚ぇ地ベタリアン
あげくお婆さん座れない
赤いシートの優先席付近
次元が低いぜ会話の中身
恥晒しなんだよバカップル
タライ回しのオスとメス
あげくの果てに17歳で
懐妊ですか淫女と野獣
見てて笑えるその親子
中身がないぜその暗記
役に立たんぜそのガキは
三歳児にはABCより
逆引き辞典をお勧めします
複雑すぎるよその関係
陰湿すぎるぜその言葉
訳が分からんその言い訳
昨日の味方は今日の敵
男にゃ分からん女の心理
ツマランのだよその授業
読んだだけだよその説明
下心見えすぎその指名順
金欲と性欲持て余す前に
教科書ガイドを買って下さい
何故だか解らんその心変り
何処だか解らん君の本心
いつだか解らんその金髪
昔恋した真面目な君は
いったいいずこへ消えたのか
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暗愚な教育には
もう愛想が尽きた
俺に必要なのは
一人で生き抜く力
学問の真似事の
暗記競争はもう沢山
俺が欲するのは
真理を知り尽くす事
醜い受験戦争は
いつまで続くのか
俺は戦いたいのさ
もっと無欲な空間で
勉強できれば…
それだけのために
人間の価値が決まる
腐りきってる学歴社会
真実を悟らずに
真実を覚えた
性欲を持て余した
官僚やエリート達
大衆を知らずに
民衆を代表する者
民主主義なんて…
金欲主義の間違いだろ
強くもないクセに
ただ口先だけの
理屈屋にだけは
なりたくないね
ただ強いだけで
脳味噌筋肉状態の
体育会系野郎にも
なりたくないね
でも平凡な人生や
平凡な仕事や
平凡な野望は
なるべく避けたいね
顔がいいだけで
頭が回らない
パープリン女は
ゴメンだね
育ちがいいだけで
血統書付きの
地獄を知らない女も
ゴメンだね
どんな欠点があっても
どんな経歴があっても
分かり合えるスれたヒト
そんな人がいい
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朝陽を浴びた部屋の片隅には
念入りに磨いたフォークギター
そのボディーに毎朝映す
瞳の澱みが信じられずに
今日も破れかけのクロスを片手に磨く
なぜこんなに汚れてしまったのか
いつこんなに汚くなってしまったのか
理由も何時かもわかっているさ
それまでは表の自分は汚したくないと
裏の自分が憎しみも悲しみも
瞳の奥で隠していたのさ
でもあの時全てが壊れてしまったのさ
あの時全てが裏返ってしまったのさ
ほら表の自分が瞳の奥で泣いてるから
それが涙になっていくんだ
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必然なのかな?何故こんなに
駆け昇ろうとしてるのかな?
そりゃ見下されるのはイヤだけど
今まで何度も失敗したじゃないか
そのたびにイヤと言うほど
ある時は才能の差を
ある時は運の無さを
嘆いてきたんじゃなかったのか?
それでも何故か止まれない
ずっとそのボロボロの脚で
駆け続けていたいのか?
それでも駆けるさ
ただずっと
ずっと“活きて”いたいから
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ある日歩んで来た道を振り返ると
そこには紅の足跡があった
その色は鍛えて上げていた魂の色で
まさに鮮血と呼ぶにふさわしかった
その血が流れ行き着く先は
重い荷物で窪んだ足跡
まるで麻薬のように効く
“最強”と言うまやかしの言葉で
少しも痛みなんてなかったから
そこが腐り始めていることも
肉片が爛れ堕ちていることでさえ
決して感じることはなかった
腐り果てたこの身体には
昔の“能力(ちから)”や“誇り”
まして“意志”なんて残っちゃいない
残っているのは虚構の隙間の
“後悔”や“憎悪”だけ
堕ちもせず悪臭を漂わせながら
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久々だというのに
予定さえも入っていない
漠然とした休日の日曜
やるべき事は山積だけど
その根本にカジリつく気力も無くて
フォークギター鳴らして気を紛らわす
出てくる歌詞は嘆きか怒り
奏でる旋律は哀愁で満ちている
誰かが聞いているわけでもない
何かに語りかけているわけでもない
ただ身体から流れ出ていく
“不可解な心の一部”
楽譜に留めようとは思わないさ
音符にしたら感情が無くなりそうだ
詩として残そうとも思わないさ
言葉にしたら意味が色褪せそうだ
ただ君にだけは届いてないかと
尽きない君への想いが生んだ
絵空事だけが儚く残って
静かな木漏れ日と調和する
そんな昼下がりの日曜日
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“虚構”に満ちた空間で
いったい何を望むのか
目の前にある課題には
何かを生み出す力はない
ノートに綴った無意味な文字を
喰い入るように見つめる者
シャーペンさえも放棄して
毎日眠りに落ちる者
苦しむ者は何者なのか
総てを捧げた力は何か
それは確かに“能力”であって
同時に再び“虚構”に還る
“価値”はいらない“意味”が欲しい
“目的”はいらない“真理”が欲しい
だがそれは欲望であり
総てが再び“虚構”に還る
己が力を求める事も
存在意義を求める事も
愛すべき者を求める事でさえ
総てが“虚構”へ帰り逝く
それでも我らは“虚構”を求める
たとえそれが虚構であっても…