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ふぉれすとの部屋  〜 新着順表示 〜


[12] Be Accustomed To …
詩人:ふぉれすと [投票][編集]

絶望の底にいたとしても

嘆くことさえできやしない

流すべき涙はもう枯れたから


憎き仇を殺ろうにも

復讐心も消えてしまった

あまりに世界が乱れてるから


過去を洗い流そうにも

押し流せるほどの力がない

隻脚のこの俺には


慰めなのか哀れみなのか

君を抱こうとする気力もない

全ての欲情が消えてしまったから


どうでもいいや

どうにでもなれ



もう痛みにも憎悪にも悲しみにも



慣れてしまったから…

2005/11/19 (Sat)

[11] End And Prologue
詩人:ふぉれすと [投票][編集]

時間が止まった世界なんて

あるワケないと思うだろ?

全てが凍り付いた世界なんて

あるワケないと笑うだろ?

そんな未知なる地獄絵図

見たいのならば会いに来な

全てが止まったこの俺に

全てを無くしたこの俺に

全てが白紙のこの俺に

そして終わらせてくれ

この人生の序章を

2005/11/19 (Sat)

[10] 欲する事
詩人:ふぉれすと [投票][編集]

俺が欲する事

言い始めたらキリがない



ある書店に欲する事

もっとマトモなバイト雇ってくれ

ブックカバーも付けねーじゃねーか


JRに欲する事

もっと車両を増やしてくれ

一時間に一本は少なすぎる


アップル社へ欲する事

予告も無しに新型iPod出すのはやめてくれ

貯金がねーじゃねーか


酔っ払いのオッサンに欲する事

CH3CHOの臭いをどうにかしてくれ

酒弱えーんだよ


母親に欲する事

弁当に煮物は勘弁してくれ

飯が粥になるんだよ


建築屋に欲する事

アンプに対抗してデカい音出すのはやめてくれ

音量MAXでも聞こえやしねー


近所のコンビニに欲する事

同級生雇うのはやめてくれ

…気マズい


部員に欲する事

もう少し頭を使ってくれ

俺がいなけりゃ何もできねーか


電車に乗ってる高校生に欲する事

参考書にカバー無しで読むのはやめてくれ

ガリ勉は見せつけるモンじゃねー


元カノに欲する事

夜中にメール寄越すのはやめてくれ

切ねーよ


下らない政治家に欲する事

青春時代の性欲を中高年期の金欲で晴らすのはやめてくれ

暗記ガリ勉大変だったのはわかったからさ


担任に欲する事

俺のことなんか放っておいてくれ

何言われても俺は変わらねーからよ







運命に…神様に対して欲する事

俺の脚を返してくれよ

俺の選手生命返してくれよ

俺のマトモだった青春時代返してくれよ
















たった一人の君に欲する事



もっと近くにいてくれよ



もっと側にいてくれよ



もっと声を聞かせてよ



もっと…



もっと…












もう…身体も…心も…もたねーよ…

2005/11/15 (Tue)

[8] パズル
詩人:ふぉれすと [投票][編集]

僕はパズルを解いている

一見安易そうで実は奥深い

それでおいて完成が無く終演が有るという

矛盾を抱えた僕一人のためのパズル

僕が生まれた時にはもう存在していて

今でも僕を悩まし続ける

なぜ完成がないかって?

それは僕がピースを創り続けているからさ

なぜ終演があるかって?

それは僕が何時か必ず物質に還元されるからさ



この奇妙な三次元のパズルの上には

方程式なんて存在しない

例えば“努力=結果”とか
“愛する=愛される”とか

全てのピースとピースの間は“≠”で結ばれる

そりゃあ栄光で光輝くピースもあれば

思い出したくなくて真っ黒にしたいピースもある

涙で濡れてシワクチャのピースもあるさ

でも僕のは少し濡れてる部分が多すぎるかな?



今日もパズルを解き続ける

才能と運の欠落を努力のピースで埋めながら

“その絵の価値はどれくらい?”

僕は答える“価値は無い”と

何故なら誰も見はしないから

“じゃあ何で続けてるの?”

僕は何も答えない

何故なら生きてることに理由はないから

僕は誰にも必要とされてはいない

ただ今日も必死にパズルを創るだけ

2005/11/01 (Tue)

[1] 名も無き詩
詩人:ふぉれすと [投票][編集]

今ここに生きているのは誰だろう?

今ここにある意識は何だろう?

自分であることには変わりないが

本当の自分はもう死んでしまった

ここにあるのは抜け殻と影

そう中身のない枠組みだけのくだらないヒト


後悔や不安と戦いながら

今日と呼ばれる一日をしのぐ

毎日毎日努力の積み重ね

でも本当の自分が生きていれば言うだろう

“今抜け殻がしていることは砂の壁を作ること

そう自分の影を隠すために”


何もかもが変わってしまったあの瞬間

全ての努力が費やされた鼓動の停止

一瞬で自分が自分でなくなった感覚

あの時得たものと言えば

生涯背負う悪魔の贈り物

そうたった一つ君を除いては

2005/11/01 (Tue)
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