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ユズルの部屋  〜 新着順表示 〜


[376] 冷たい灯り
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街の灯り 星は微か
車の窓から 見上げる
藍色の さむいさむい夜

変哲も無い 駐車場
帰ることもできず
寒さに震えながら

涙を 流したまま
どうしていつも
ずっと さみしいまま

家の窓の灯りが
ぽつりと 消える
玄関の防犯灯が またたく

半端な 半月が 浮かぶ
涙は 意味もなく 消える
ずっと さみしいまま


2018/11/15 (Thu)

[375] ウタウタイ
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歌いたいのは どんなとき
まっくらな心の中で ぽろぽろと涙をこぼす
誰もみていないのに
いつも ひとりよがりだなぁ

詩いたいのは どんなとき
眩しくて 冷たい あなたには
いついつまでも 届かない
心の中にある この場所だけで泣く

2018/06/28 (Thu)

[374] からっぽ
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なんかいつも 勘違い ばかりだ
生きていけるような 気がしただけ
夢だけでなく この現実で
頑張れたような 気がしただけ

ぐるぐる 巡る 笑顔もくれる
まるでここにいていいのだと
優しく言ってくれるみたい
その裏を見ないふり してるだけ

残ったのは
からっぽの夜に
弱くて 甘やかされたがりな自分 だけ
正しく なんてほんとは
生きたくないよ
すべてを 誰かに 受け入れてもらいたい
残ったのは
からっぽの歌に
こんなちっぽけな 愚かな自分 だけ

この歌が この夜に 響くだけ
それが 何かにつながったりするのかな?
いつかは
勘違いだらけのこの世界で
ほんとうに
生きていける ようになるのかなあ

2018/04/27 (Fri)

[373] 砂時計
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淡く みずいろに染められた
いのちが
さらさらと 流れおちていく
降り積もる

ガラスのそとから
こんなふうに優しくさらさらしたいと
覗き込みながら
醜いかたちをとどめ続ける

けれど人間だから
ガラスの中へは行けないの
綺麗な みずいろの いのちは
さらさらと
今も ずっと
優しい 憧れでいる

2018/03/07 (Wed)

[372] 碧い雫
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碧い雫が ぽとりと 弾けた
ずいぶんと 古い 文明に触れたみたいに
どくどくと 高鳴るのが わかった

なにか わからないもの 雲のうえで
きらりと 光が またたくような
そんなものばかり 追い求めていた
追い求めている わたしはまだ

美しい想いが この胸を満たしたとき
浸る輝くみずうみの ほとりで
優しく微笑んでくれる だれかに
同じぬくもりを あげたい

信じている
無機質な 鉄の扉だらけじゃないこと
刻む時計の 音に流される
こころの通わない 繰り返しじゃないこと
やはり どうしても
信じている から

2017/09/18 (Mon)

[371] 再生
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光に浸された 心の粒が
少しずつ 円を描いて 集まって
透明な海を見上げるみたいに
ふわふわと 浮上した

時は ブランコで いったりきたり

何度も 雫を夜空に零しても
目醒めは 夢を破いて 訪れるもの

皆 優しく 皆 傷モノで

生かされたまま 心は 生きていく



2017/06/01 (Thu)

[370] ゆめ
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手に入れたものは
どれだけあるだろう
あれがほしい これがほしい
求めてきたもの
たくさん

まぶしく見えたのは
目には見えないもので
持っている人 持っていない人
ほんとうに
わけられるのかな

こんな
こどくなぼくも
いつか誰かに 響くのかな
心の底から
あいしたい

2017/05/27 (Sat)

[369] きっとあなたも。
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わたしはもう ずいぶん前から知っている
こんなとき 産まれるのは 言の葉
不安 ふあんで 不安定な こころ模様を
真っ白なノートに つづる

優しい 呼び声
いつのまにか 弱ったこころ
いつもよりも 繊細だから
取り扱いに 戸惑い
うろたえ
振り向いたら
白いページと ペンが待っている

わたしはもう ずいぶん前からそうしてきた
こんなとき 産まれるのは 言の葉


2017/04/07 (Fri)

[368] 本気
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瞳と 瞳で ほんとうに会話できるのだと

感じた 真冬の夜

涙をこらえながら 必死で 駆ければ

見ていてくれた 暖かい世界

胸が震えて まだとまらないの

ありがとう どうにか

頑張って 頑張るから


2017/02/12 (Sun)

[367] 曇りの空
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いつもの空 変わらない空
踏みしめるアスファルト
朝の冷たい空気 マフラーから漏れる息

どくどくと 不規則なリズムを正すように
胸を押さえて 深く息をつく
生きていくこと 死んでいくこと
いつもいつも 考えていること

求めているもの
ぬくもり わたしへの 確かな
こわいものから 守ってくれる 確かな

いつもの空 変わらない空
いつもいつも 考えていること

2017/02/11 (Sat)
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