ホーム > 詩人の部屋 > ヨミの部屋 > 新着順表示

ヨミの部屋  〜 新着順表示 〜


[66] 羽夢
詩人:ヨミ [投票][編集]

土の下の悲しい塊

それは皮肉にも

決して目覚める事なく

眠り続ける

終幕の香りは

そこからさ迷う

不幸の知らせ

生きるより易い

■を想う

それもまた

永久に目覚めない

2010/05/20 (Thu)

[65] 殻夢
詩人:ヨミ [投票][編集]

静かな夜の細路

何処か遠くへ吸い込まれる

そこは隠された場所

何も与えられない

それが安らぐ

固い殻から抜け出せる

そんな感覚に溺れる

そして目覚めた瞬間

全てを忘れる

2010/05/20 (Thu)

[64] 
詩人:ヨミ [投票][編集]

淡く霞む宙を見ている

空回りの心重なった

少しだけ考えてた

彩りの理由も忘れてた

罅割れる鼓動の声

伝わるなら意味はなくていい

閉じた手には掴めない

睨む先は明か意味を成した





2010/05/20 (Thu)

[63] 這灰
詩人:ヨミ [投票][編集]

噎び泣くのは
頬を這うのは
苛立ち煽る雨と
嘲るあの空

縺れては笑う
感傷に溺れ
寄り添いながら

また忘れて……

求める 
求める 
求める

不浄に充ちた愛憎



2010/05/10 (Mon)

[62] 投影
詩人:ヨミ [投票][編集]

木洩れ日描いた

光と影は夢見に浮世絵

斑な心在り処

未完成なコントラスト


壊れた街灯

虚ろな僕に視界を与える

わずかな光粒が

この身を明日へと誘う


踏み付けたあの日の影

今の僕みたいで

怖くて辛くて

嫌になってたよ


心から笑えたら

色彩を纏えたら

暗影満たす家路を

転ばず帰れるだろうか


混ざらなくていい

疑心を招こう

強く白い光を

この心奥刻むために

2010/02/12 (Fri)

[61] 四六孤螺
詩人:ヨミ [投票][編集]

歪む望蜀乞う

 震う四肢

  ぴたり付く

  上は滴り

 弓なる眼瞼

   結わく口元

  暁闇曝し


   口吟ぶ

呵呵

  崩潰       足          曲げ

踵枕

     孤影

呵     

        慚愧

  閑  


    閑   

   閑
 閑









2010/01/29 (Fri)

[60] 悪夢-2
詩人:ヨミ [投票][編集]

the narrow path on too quiet night.

i am inhaled into the distance somewhere.

here is a secret place hidden alone.

it settles down though nothing is given.

it seems to be able to slip out a tight husk.

And,,, it goes to erase you when awaking.

2010/01/24 (Sun)

[59] 啼く
詩人:ヨミ [投票][編集]

寒空重ねて杞憂を冷ました

わずかな気休めと

実のない話を上手く繋げば

まだ少し冷めていく


苛立ちを数えて失う心地に

また苛立つのだろう


街上の傍から見上げる

白に染まった空は

不満だらけの小さな僕に

優しく理解させる


下らない欺瞞で囲った

「怯え」隠したいだけの息も

明日を狭めるための弱さも

等しく優しい


2010/01/23 (Sat)

[58] 喰季
詩人:ヨミ [投票][編集]

肌触れる冷気
首を逆撫で
心ないあいつ
胸えぐる
うろたえる影
心曖昧
先立つ念い
萎む言葉

何故に揺らぐ声
震えも優しい
辿る道縋る
くだらないね

悲しみの姿を
無理に綴る
湿った文字の螺旋
狂ってほしい
風が止んだよう
ひとりだった
手元は空回り
それもいい

空気が乾くと
すっと思い出す
逆さま幸せ
絵空事みたい
穏やかな刻



2009/12/17 (Thu)

[57] 華美
詩人:ヨミ [投票][編集]

錆びたフェンス
凭れて眠った
夢など見なくていい
かざした虚勢に
身を溶かしながら
宙の華眺める

溜め息に身を
委ねて想う
飾らず生きる強さ
混ざらないで

黒に浮かんだ
眩い弧の華
闇が織りなした
色彩の雨

指折り見てた
空の輝き
あといくつ
数えよう

飾った空へ
留まることなく
また闇を造り
落ちていく

優しさの灰
飾らなくても
美しい

2009/08/13 (Thu)
75件中 (11-20) [ 1 2 3 4 5 6 7 8
- 詩人の部屋 -