ホーム > 詩人の部屋 > 哀華の部屋 > 新着順表示

哀華の部屋  〜 新着順表示 〜


[206] 方法的な自殺
詩人:哀華 [投票][編集]

一昨日の誓い
早くも破れ
玉葱味の空気に
なんだか
吐き気ばかりな夜で

死にたかったら
死んでよなんて
君に言われたら
もう正直に
死ぬしかない

足掻いたって
ダメだよ
私は
今日、今、この時に

飲まれて
消えちゃうって
決まったんだから

そうだよ
苦しかったのって
なんでだか分かる?

私のせいだよ

どんなけ飲めば
逝けるだろう
お酒と一緒に
約8時間

どんなけ切れば
逝けるだろう
お風呂に付けて
約2リットル

いっそ垂らした
紐なんかに
体を委ねてさ
物の10分で
上手に逝けるさ

上手に逝けるさ

1人で
1人で
独りでに

2005/07/05 (Tue)

[205] 憧れたもの
詩人:哀華 [投票][編集]

私の言葉は
君の頭の許容範囲を超えてしまって
狙い通りに
去っていく様な
素振りを見せてくれた

なんて純粋な子

離れなければさ
私の味わった
あの苦痛に満ちた
日常を
あの子にも
味合わせてしまうような
そんな気がしてさ

ごめんね
辛かったね

大丈夫
君は生きていけるよ

きっと
強さを装わなくてもいいほどに
素直だから。

もっと
もっと
拒絶して

初めから
なかったことに
してしまった方が
幾分か楽だよ

ごめんね
卑怯なやり方

最初から
去っていくつもりなら
君には近づかなかった方が
よかったのかな

やっぱりね
私は最低な
私のままで
居なきゃいけない

憧れたもの
空になること

憧れたもの
綺麗に死ぬこと

憧れたもの
幸せな自分

この手紙のような詩に
載せたら
君には半分くらい
伝わるかもね

ごめんね
卑怯な死に方

誰の記憶にも
鮮烈に残らぬように
したかった

ごめんね
ごめんね

2005/07/02 (Sat)

[204] あと4日
詩人:哀華 [投票][編集]

思えば遠くへ
来たもんだ。
あとは4日
がんばるだけさ

思った以上に
楽になる
本当に
もうなんでも
いいじゃないか

部屋が汚くたって
すっぴんだって
ジャージだって
かまやしないよ

思った以上に
楽になるさ
あと4日
あと4日

2005/06/29 (Wed)

[203] 心境
詩人:哀華 [投票][編集]

なくし物さえ
分からずに
一人で膝を抱えて泣く夜なんかに

歌いたい歌だとか
悲しい詩だとか
思い浮かんだ
試しがなくて
私は一人なのかと問えば
まんざら一人だなんて
言い切れなくて

空はあんなに
遠いけれど
飛ぶ事なんて
たぶん出来ないからさ

生きたくないし
逝きたくないし
息たくなんてないよ

出来るならば
クーラーなんかをまた掃除してさ
その排水管に入り込んで
掃除後の汚水なんかと一緒に
蒸発してさ
消えちゃえたらなんて
思うけど

水蒸気も楽じゃなさそう

温度なんかに
まくし立てられて
ころころ姿を変えなきゃならないなんて
まっぴらごめんだ

どんな気分?
聞かれたって困るだけだよ

犬は自由に走れるのに
なんで私たちに
それができないんだろうね

2005/06/29 (Wed)

[202] 握手をしたい
詩人:哀華 [投票][編集]

また一枚
薄い布を作って
悲しい所を包んだ

憎たらしい
言葉なんかを
吐き出させないために
根本から縛った

何処へ行って
何をしていたなら
私は私に
食べられずに
済むんだろう

いったいこの先
この体は
どんな風に
朽ちていくのか

言葉を吐きたい
握手をしたい
君の大事な思想を
教えてよ

どんなに
汚くたっていいさ
どんなに
悲しくたっていいさ

握手をしたい

ほら
今だよ

冷たい両手を
出してみて。

2005/06/27 (Mon)

[201] 不幸の代名詞
詩人:哀華 [投票][編集]

泣けない夜
死んでいく脳細胞

いつの間にか
動けなくて
私の右手も
腫れぼったく
泣いていて

死にたいなら
死んでもいいよ。

君が望まないなら
助けてなんて
あげないから

泣き真似て
不幸の代名詞ぶりっこ

私はさ
アンタを
守りたかった

ただそんなけだよ

愛してるなんて
言わないで
思ってもないくせに

2005/06/27 (Mon)

[200] 分裂嬢
詩人:哀華 [投票][編集]

行かないでと
泣きつかれて
嬢は情に
負けそうでやんす

偽りの情
私の現状ってば
キープちゃんの最後

どっか行かないでね
側に居るんだよ

囁く君の声は
私の大脳を刺激して
確かめたくないのに

もっと
苦しんでよ

君の
生きていく意味を
知りたいから
なんて

嘘つけよ

5ヶ月前の
あの風
暖かくて
包まれて

貴方は
私にとったらば
ブランケット並
かもしれないよ

それでも
いいんだね

死にたいならさ

もう勝手に死んでよ

アンタの自由
助けて
欲しくもないなら

私はもう
止めないから

2005/06/27 (Mon)

[199] そんな日々
詩人:哀華 [投票][編集]

吐き気
嗚咽
錯乱

こないだも言ったけど
今更
助けてなんて
格好悪くて
言えないんだよ

さながら
夢に似た幼稚な
私の考えの
その奥を

見透かして
笑う君は
とても普通の
人間には
思えなかった

かなりの無理を
強いられて
生きているんだと
言うことも

振り返ったら
汚らしい記憶ばかりだと
言うことも

依存される事の苦痛さえも
君は分かって
くれているのだろう

坊やの様な
あの人の事も
守らねばと
必死に立ち回る

道化の様な
おどけた声で

中身と現実と幻想
なんかの隙間は
みるみる
広がって

守らなければ
私を

近頃はと言えば
なんど叩いても
開かなかったドアを

今更ながらに
脱力しながら
睨んでる

そんな日々

2005/06/23 (Thu)

[198] 不愉快な汗
詩人:哀華 [投票][編集]

気がつけば
なんだか異常に
不愉快な汗で

無意識に四日前の
自問自答を
繰り返していて
生きていても
いい時間を
数えていた

額のあたりに
金槌を打たれた
鈍痛を覚えてる

体はまるで
ゴムのようで
泣きやまない肌を
右手で何度も
拭っていた

愛しているとか
いないとか
一日に何度も
死にたくなるだとか

実際私には
関係のない話

心底疲れていた

今ここから
空に飛ぶ準備

致死量を調べて
汚い部屋の中で
消えてしまおう

誰も
気づかないさ

彼女は
暑さに腐臭を放つ
体を見つけた時
よかったねと
笑うだろう

心底嬉しそうに
心底楽しそうに

2005/06/22 (Wed)

[197] トカゲ色の夢
詩人:哀華 [投票][編集]

あれもそれも
まったく
トカゲ色

夢みたいな
現実の中で

生きていて良かったと
嘘でも
本当でもない言葉で
誤魔化していた

私は
きっと
卑怯者だよ

きっと
この頭ん中は
明日になりゃ
斑模様の
ダルメシアン色

大層な
ごビョーキなのさ

抱き上げてくれるのを

待ってるさ

いつまでも

慰めてくれるのも
待ってるさ

いつまでも

2005/06/20 (Mon)
206件中 (11-20) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 21
- 詩人の部屋 -