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哀華の部屋  〜 新着順表示 〜


[166] 眠れぬ。と夜
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全身へ光を浴びて

悲しみなどへ
決して躓かず

質を落とすことなく
微笑み続け

自分をも他人をも
なんの隔たりも
なんの嫌悪感もなく
愛してゆける

私は
そんな人間に
なりたかった
ただそれだけなのに

寄り好んでしまうし
排除されてしまうし

あの部屋には
入れないんだ

本当に吐き気が
するもんだから

言い訳
そんなもんだよ
人生なんて

所詮
一人きり
誰にも依存せず
息をするのが

好ましい

2005/04/30 (Sat)

[165] 平行線
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どこまでいっても
平行線

歩み寄ることさえ
不可能ならば
君を求めなければ
よかった

愛は夢として
心地悪く

明後日
生活を続ける為には
今日すでに
死んで居なきゃ
意味がないんだ

君の前で
死んだふり

私はきっと
今日で終わり

2005/04/30 (Sat)

[164] 時計針
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足先に花
夢後の時計針
流れ星の落ち場

嫌いなもの
その偽善的な物言い

嫌いなもの
その隙間だらけの瞳

カチリと掛け違え
心の軋む音

まだいくらか
寒すぎた

ただそれだけの事

2005/04/25 (Mon)

[161] もうよい
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消えちゃおうか
消えちゃえ
消したなら

きっと
楽になるさ

楽になるさ

2005/04/23 (Sat)

[160] 乾いた道
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乾いた道を
歩いていた

おぼつかぬ
足取りまた一つ
重ねれば
遠くなる水の陰

追い立てる音
そこで
待っていたのは
自分ではない自分

今ここで
膝をつき
両手を組んで
祈りたい

私は罪人です。と

捕らわれて
動けぬから
私を私と
認めることさえ
もはや出来ぬのさ

嗚呼
消えてしまえたなら
どんなに楽か

嗚呼
消してしまえば
どんなに楽か

2005/04/21 (Thu)

[159] アドルフ・ヒトラー
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僕の名はアドルフ
寂しい寂しい
絵描きなんだ

昨日の夜
ペンキで汚された
一枚の
絵のような世界

足が痺れて
動くことさえ
ままならなかった

最高だ
ボサった頭の
てっぺんに骸骨
笑えちまう

僕を許せだなんて
言わないよ

ただ、
叱ってほしかった
だけなのにさ

ただ、
欲しい者や人が
振り向かなかった
だけなのにさ

僕の名はアドルフ
一人寂しい
絵描きなんだ

虐待。
平気だ
規則。
守り抜く

奴ら?
生きる価値はない
そして僕にも
そんな価値はない

愛して母さん
愛して父さん

お国の為には
排除せねばならぬものがあるんだ

例えそれが
一つの人種でもな

悲しいことだが
奴らを
殺さねばならん。

手に入れるのだ
何もかもこの手に

僕の名前はアドルフ
史上最低の
独裁者なんだ。

2005/04/21 (Thu)

[158] 絶対負
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まっさらな紙の上
猫の様に背を丸め
ぶちまけていた
絶対負の世界地図

方角は東西南北
などではなく

下のみだ

知っている。と
言ったけど
素早く覆す口

どちらが本物ですか?

耳の奥が
価値カチ価値カチと鳴る

入れ替わりの合図

この先
居場所は
一体どこに
あるんだろう

君は何を
思うんだろうか

私の言葉は
届くんだろうか

2005/04/16 (Sat)

[157] 紛らわす粉
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問う

ひたすらに
自分勝手だと

呟く

貴方を
待っていたのにと

再び落ちたのは
安易に手に入る
憂鬱を紛らわす粉

分かっている
常に独りきりだと

とうに知っている
その存在は
手に入らぬと

寂しいんだ
本当に

最後はそれだけ

他には
何もない
何もない

2005/04/16 (Sat)

[156] 飯事
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朝から夜まで

一体何時間くらい
私は私を
消していればいいの

それは君次第

そう言って
その目は細くなり

私を蔑むんだろう

腐った星
下水の道
風は生温く
不快に満ちている

近づけば
付いてくる陰

いい加減
辞めにしましょう
おままごとなんか

君は一人
どこへでも
逝けばいいさ

2005/04/15 (Fri)

[155] 歩数格
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流れる言葉
無意識に耳を塞ぐ

死ぬほどに
拒絶が怖いから
言い訳がましく
下を向いたまま

近寄りたくて
その手のひらに
投げかけた
自分勝手な言い分

それにさえ
気づいた振り

ただそれだけの貴方

その答えは
名ばかりの示し故に

距離感
もう君から何歩
離れたろう

脱力感
心から望んでも
ちり紙の様に
捨てられてしまうと
分かっていたよ


どうしたなら
素直に上手く
話せるだろう

一体全体
どうしたならば?

2005/04/10 (Sun)
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