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高級スプーン似の部屋  〜 新着順表示 〜


[434] きずのない宝玉
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人の心は美しい
悪い人はいない
暴力を嫌い
戦いを拒み
みんなが
みんなと仲良くしたいと
本気で思っている
なんて
素晴らしい世界
人間はとても
美しい生き物なんだ

僕の考えを
否定してもいい
批判してもいい
つまらないと
言いたきゃ言えよ

けれど
僕の描いた
この場所には
絶対
土足で踏み込むな

皮肉でも嘘でもない
争いのない素敵な世界
誰も傷つかない
笑顔あふれる
優しい人と人の織り成す
ハートフルな物語

お願いだから
君の言葉で
汚さないでほしい
傷をつけないでほしい

美しい心を持つ
人間たちの
素晴らしい世界を

僕の物語は完璧なんだ

「リアルじゃない」と
お前が
首を突っ込まなければ

2012/08/18 (Sat)

[433] 言葉はいらない
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ひとがしんだとき
言葉はいらない
ここに
きみはいないから

ひとがうまれたとき
言葉はいらない
ここに
きみがいるから

うれしいとき
かなしいとき
言葉があってよかった

こうして
つたえられるから

あなたと
わかちあえるから

であえてよかった
ありがとう

2012/08/18 (Sat)

[432] 悪意のある不感症ですが何か?
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お母さんは40さい
朝から半裸で
パチンコに出掛けます
勝ったら
ホストに貢いでさ
負けたら
家に帰ってこない
どちらにしても
あたしには
1円もお小遣いが
入ってきません

死ねばいいのに

大学生の先輩は
毎月20万
親から
お小遣いをもらってる
お昼どき
数百万の時計をつけた
ブランド物の
彼を尋ねると
これでなんか買いなよ
って
500円をくれるんです

嗚呼ん
あなたは
あたしの親ですか
週末
なけなしのカラダで
返しているけれど
アアン

死ねばいいのに
どいつもこいつも
死ねばいいのに
とくにあたしが

夕焼け
ギターをかき鳴らし
セーラー服を着た
オヤジが
疾走しながら
シャウトする

アアアアアアアアアアア!!

ああ
その鼻水の垂らし方
数年前に
全裸で失踪した
あたしのパパに
よく似てる
嘘だよ
死ねよ

あーあーあー

今すぐみんな
死ねばいいのに
とくにあたしが
死ねばいいのに

なんてなんて
テンプレートな
アンハピネス
けれど
見方によっては
誰よりも幸福に
なり得るの?

それでも
満たされないと笑う
実に爽やかな
ショートカットの
読者モデルの首
切れないハサミで
カットしたい

アアン
anan
嗚呼
ああン

喘ぎ声で表す悲哀
そんな卑猥なSOS
聞き付けて
助けにくる宇宙人はいない

アアン
愛がなくても
イケるSEX特集!

ワンコインで買った
雑誌でも読もう

2012/08/17 (Fri)

[431] おぎゃあ
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産声を上げると
言の葉ひとつ
泣き顔に落ちた

日が経つにつれ
ぽつりぽつりと
降り始め
物心ついて
いくつ過ぎた頃だろう
ざあざあと砂嵐
聞こえるようになったのは

視界を覆うほどの
どしゃ降り
わたしは成長するにつれ
沢山の言葉に塞がれて
誰の姿も
見えなくなってしまった

みんなはどこにいる
わたしはどこにいる

どんどん侵されていく
冠水する心
波に飲まれ
溺れ

強く激しく降り注ぎ
勢いを増していく
言の葉の濁流の中
何一つ自由にならない
意識さえも朦朧として
望みは絶えたと
すべてを受け入れた時

救ってくれたのは
他ならぬ
わたし自身だった

頭を使って
心の底から
掬い上げる言の葉

この世に
生を受けた
その日から
この身に浴びてきた
言葉たち
いつしか
わたしの半身となり
わたしの内心を
充たしていったんだ

やがて
心身に
収まりきらなくなり
はち切れそうになる
言葉に
頭を抱えて
心を抑えて
けれども
目を背けて
どうにもならず
ひとり苦しんでいた

結果
決壊

込み上げてきた
言の葉は
当たり前に溢れ出す
わたしの気持ちも
汲み取って
自身を紡ぎ
飛び出していった

わたしの中から
わたしの外へ

うまれる太陽

あなたの元へ
おもいよ届けと

産声を





kikaku2012太陽

2012/08/15 (Wed)

[430] ホトトキス
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鳴かぬなら
どうしようとか
そんなこと
今の僕には
どうでもよくて

君とキスがしたい

僕の頭の中は
君とキスで
いっぱいなんです

I kiss U!

君とキスがしたい
どんな形でもいい
君とキスがしたいんです

挨拶がわりに
君とキス
放課後の教室で
君とキス
体育館の裏で
君とキス
出会い頭に
君とキスがしたいんです

でも
いきなりキスをしたら
君は
泣いてしまうだろうか

君とキスはしたいけど
傷付けたくはないから

いきなり告白をしたら
君は
泣いてしまうだろうか

僕の気持ちを全部
君にぶつけてみたいけど

接触事故
怪我をするのは
僕だけでいい

I kiss U!

鳴かぬなら
妄想しよう
君とキス

I kiss U!
I kiss U!

君とキスがしたいんだ!




kikaku2012事故

2012/08/13 (Mon)

[429] 落下生
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怖い怖い
真夏の怪談
オチまで読めるか

口裂け女に花子さん
てけてけくねくね
人面犬に稲川さん

正体不明から有名人まで
百物語を千夜も読めば
嫌でも気付くよ
隠されたトリックに

それは血じゃない
真っ赤な嘘だ
全部
本当にはなかった
作り話なんだよね

お化けなんてないさ
幽霊なんていないんだ
妖怪も悪魔も
サンタクロースと同じさ

でも
サンタクロースは
フィンランドに
沢山いるって本当?
パパの
演技じゃなかったの?

それならさ

家の中で
パパが
暴れ回っているのは
お酒を飲んだから
じゃなくて
パチンコに
お金を飲まれたから
じゃなくて
人生に疲れたから
でもなくて
何かに憑かれたから
なのかな

それならさ

いつからか
ママが
ぼくを
見なくなったのは
ぼくが幽霊になったから?

いつからか
パパが
ぼくを
殴るようになったのは
幽霊を退治したいから?

学校に行ったら
机の上に
花瓶が置かれていて
クラスメイトの皆や
先生にも
ぼくが
見えないみたいだし

いつからだ
学校の七不思議に
ぼくが加わったのは
死んだ記憶はないのにな

真実味のない
この世界は
現実なのかな

教室を抜け出して
地に足つかない状態で
廊下をさまよって

真夏の階段
落ちたら覚めるか
この悪夢

嫌なら気付けよ
朝の日差しに

それは血じゃない
真っ赤な嘘だ
全部
本当にはなかった
怖い夢なんだよね

ぼくは呟いた
はるか頭上から
ぼくを見下ろしながら




kikaku2012落下

2012/08/10 (Fri)

[428] 時にはキスをするように
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

投票箱の
ふたを開けると
用紙に紛れて
誰かの手が入っていた

その手を手に取って
小首を傾げる

何者かの
手首から先のそれは一体
どうして
箱の中にあったのか

もしかしたら
投票する際に
用紙でさくっと
やっちゃって
切り落として
しまったのかもしれないな

紙って結構
鋭利なんだもの
油断してると
指先とかも痛っ
ってなるものね

それにしても手
この手
誰の手
気になる手
落とし主は誰だろう

利き手かどうかは
知らないが
普段使っているものが
突然なくなったら
不便だよね

片方だけなら
どうにかなるかな
両方なくたって
頭を使えば
足を使えば手になると
気付くものだろうけど

けれども
この手
この手で
投票してくれたのなら

持ち主にとって
どうかは知らないけれど

わたしたちにとっては
大切なものですからね

そう
大切なのは
投票すること
その行為自体じゃなくて

あなたが
この手を使って
投票してくれたこと
そうだよね
わたしはそう思うから

手に手を伸ばし
わたしの手で
あなたの手を掴んで
離さない
じゃなかった

この手に込められた
あなたの想いごと全部

抱きしめるように
握手する


投票してくれて
ありがとう


わたしの手
握り返すかどうかは
あなた次第

けれども
肝心の
あなたはここに居ない

だからね
探したいんだ

投票を終え
どこかに消えた
この手の持ち主を





kikaku2012手

2012/08/09 (Thu)

[427] 無縁LAN
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

一億円の夜も
ひとりだと寂しい

何兆何京と
かける額に反比例して
目減りする光
空から星が消えていく

もういいよ
瞼を閉じて
目を覚ませ

キングサイズの草むらに
寝転がって願いを捨てた

どこにも繋がらない

無縁の夜は
きみも居ない

虚空に手を伸ばす
愚か者は笑い者
掴めない何も
わかっているのに

朝が来ても
輝かない日々
いい加減に慣れろよ

ひとりの夜は今も寂しい

2012/08/04 (Sat)

[426] ハナカラスイカ
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尿道に
大根を突っ込んで
出し入れするくらいの
痛みだったら
快感すら覚える
それが男と仮定しても

さっきから
鈍い痛みが延々続いてる
この下腹部の気持ちは
永遠に
わからないでしょう
私にだって
理解不能だもの

我慢は美徳だと
鏡を前にしても言えるのか
苦痛に身を歪ませる
化け物から目を逸らさずに
それでも
結婚しようって誓える?

誓えるのなら
それはきっと
真実の愛かもしれないね
一瞬の好き
死が二人を別つまでに
離ればなれに
なったとしても

さっきから
鈍い痛みが延々続いてる
頼りなるアナタに
頼るのはもうよそうって
何度も思うけれど
もう限界

青いゼリーを
オカズにすれば
何杯でもいけるとかほざく
バカな男の幻想も
私の願いも聞き入れずに
流れ出る血液
そこにはなんの
エロティシズムもなく

あるのは鈍い痛みと
ありふれた生活感
それだけ

2012/08/03 (Fri)

[425] 世迷う言霊
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

地縛霊になってしまった

わたしのたましいは
どのような経緯で
現世に思い止まったのか

丑三つ時
夜風に揺れる柳の下で
考えてみることにした

怨み辛みはあっても
肉体を捨てたあとまで
手放せない代物でもない

まだ生きていたかった
けれども
未練と呼べるほど
執着してもいないのに

どちらかと言えば
はやく
消えてしまいたかった

早々に諦めていたんだ
思い描いた最上の人生は
窓の外
生まれる前から
違うレールの上の人生を
走っていたし

やる前から
匙を投げていたので
すくえるものも
当然なくて
何も手に入らないと
祭りのあと
なくしたものを
探していたっけ
それも
すぐに諦めたけど

思い返せば
わたしって
最低だ最悪だ
最底辺に堕落するまで
何もしてこなかった
だなんて
なんてバカなんだ

まあ何を言っても
あとの祭り
今更遅いよ
そうやって
諦める癖は
どうやら死んでも
直らなかったみたいだ

笑えないし
涙も出ない

いつからだろう
いつからなんだ
低レベルな悪に
染まってしまったのは

始発から
生まれ落ちる前から
性悪だったのなら
運も悪かったな
最初からこうなると
約束されていたのなら
破る勇気は
どこに放り投げたんだ

思い返せば
打ち寄せる怒り
怨み辛みは己にばかり

そうか
わたしはわたしが憎くて
この地に縛られているんだ
嗚呼
バカも直らなかったとは
はやく
消えてしまいたい
強く思えば思うほど
どこにも行けなくて

誰かに祝福される前に
トイレに流された
きみに笑顔はなく
泣くこともせずに
わたしを見ている

諦めることも
出来なかった
無垢なたましいもまた
消化されずに
縛られている

そうだよな
最初から
汚れていた訳じゃない
手垢や糞に塗れていても
血塗れでも
それでもきみは

先天的な悪など居ない

悪いのは
何もしてこなかった
わたしじゃないか

きみと
しずかに目を合わせた

わたしは
あの世に行くことすら
諦めて
きみを見た

そして
生前のことを
思い出すのを止めた途たn

2012/07/31 (Tue)
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