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大示の部屋  〜 投稿順表示 〜


[111] 静かな昔
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薄い霧を破る犬の鳴き声

ぱちぱちと焚き火が呼ぶ

カサリと竹藪の内緒話

迷ひ家のような広い家


昔話に入り込んだみたいと
はしゃいでいた、あの日


もう誰も居なくなってしまった
私の迷ひ家


昔日の面影は
まだそこにありますか


2008/12/18 (Thu)

[112] 本日、君の心、雨
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あぁ、今日は晴れ

うん、今、適度な感じ

あれ?・・・曇り後、雨


こんなふうに君の心模様が
解ればいいのにと思うことがある

僕が極端に
コミュニケーションが苦手なだけかもしれないな

正解の言葉を探すのは
本当に難しい



心予報士になりたい

資格は何処でとれるんだろう


2008/12/18 (Thu)

[113] 友達
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うたた寝をしていると

どこからか
小さな話し声が聞こえた気がした

硝子の戸棚に近寄り
中のぬいぐるみ達を眺める
すっかり忘れていた
昔の友達

久しぶりに取り出し抱きしめた

懐かしくなり少し涙が出た
『昔、よく一緒にいてくれたね』

いつの頃からだろう

君から離れてしまったのは

2008/12/19 (Fri)

[114] 
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猫が嫌いなあなた
猫が好きな私


拾ってきたのはあなた
面倒見るのは私


飼えばいい、と言ったのはあなた
その言葉に驚いたのは私



ねぇ、嫌いじゃないの?

『たった今、好きになった』


好き、だなんて
あなたの口から出るなんて
とても貴重

何が決め手になったの?

2008/12/19 (Fri)

[115] 恋敵=猫
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暗く鬱ぎ込んでた君

小さな毛玉を土産に渡すと
数日ぶりの笑顔を見せた


嫌いな恋敵に助力を頼むのは
あまり良い気はしない


『たった今、好きになった』

あの言葉は半分、嘘だ


2008/12/19 (Fri)

[116] 成すこと
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小さな子は、いつも一生懸命だ

喋る時も、遊ぶ時も、食べる時も

その眩しさ、若さに大人は
眉をひそめ時に疎ましく思う

しかし
必死で生きようとしている生命を
否定する権利は誰にも無い

否定する前に
しなければならないことは
たくさん、あるはずです


2008/12/20 (Sat)

[117] 約束
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指を絡めて
一つの言の葉、二人で紡ぐ

この薄桃の花びらの代わりに
白い風花が舞う頃
また会おう、と
名残惜しげに指切りした

奇跡の様に季節は巡る
ヒト フタ ミ ヨ

指折り数え待ち焦がれた
約束の季節

私の体は冷たいけれど
指切りした小指は暖かい


あの日の、この場所で
想いを伝えて

これから二人で季節を巡る

2008/12/20 (Sat)

[118] ガキじゃないんだから
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『あんな、良い子が・・・』

最後のサインを見逃してしまった
否、視界にも入れてなかった
その結果が惨劇を起こす


紙にも表裏があるが
人は薄っぺらい存在ではない

他人に、何が解ると言うのだろう


表だけを見て、人を判断すると
痛い目をみるのはこの世の道理


2008/12/20 (Sat)

[119] 人は聖人ではない
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『人を殴る奴は牛と豚の相手しか
してこなかったんだな』

小さい頃、そう思い
心の中で嘲笑していた


今は私の周りにそんな奴は
いなくなった

塵の様な思い出しか残せないのは
本当に哀れだ


いつかは消える命

周りの人が、自分の死を待つ
死神に見えるか
天使に見えるかは

人との接し方次第

2008/12/20 (Sat)

[120] 使う色
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私が描いたあなたの似顔絵に
色鉛筆で色を塗る

必要なのは
肌色、焦げ茶、黒、・・・
『じろじろ見るな。』

それと、照れた顔の赤


2008/12/20 (Sat)
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