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アイカの部屋  〜 投稿順表示 〜


[158] ……だなんて
詩人:アイカ [投票][編集]

帰り際
何も言わずに
無表情で
乗り込んだ機械の中

足先から伝わる
床の温度が
酷く冷たく感じて

沸き上がってくる
感情を必死で下を向いて
箱に隠してた
たぶんそのせいさ

笑顔で手を振る
君たちの顔を
最後まで
見なかったのは

変わりなく笑う顔

君たちの優しさには
頭が下がるよ


窓から流れる朝靄は
濁ったオレンジ
その中を黒服で
ハーモニカ吹きながら
歩いてる人がいたよ

『俺たちの中で
お前の感覚は
いつまでも
変わらないんだ。』

それを聞いたら
いつのまにか
奴が居なくても
歌えてた


きっと奴に
しがみついて
居たのは私の方で

そして君たちは
奴を忘れたわけじゃなくて

記憶を思いにして
両腕に
自然に飾ってただけ

私がそれに
気がつかなかったのは
きっと汚い
勘違いのせい

今度は
照れ笑って
言えそうさ

ありがとう。
…だなんて
少し首が

かゆいけれど…。

2004/02/26 (Thu)

[160] 多数決
詩人:アイカ [投票][編集]

お腹をすかした
子供が居たよ

宙を見上げて
消えたママを
探してた


君はその瞳の奥に
何を見たのか

沸き上がる赤
それは体の奥
弾丸の残した
陰の様さ

戦いは戦いでしか
終わらない
もしそうだとしたら

それは終わりと
言うのでしょうか


右足のない
少年が居たよ
彼は
自分で作った
木枝の足を履いてた

ギブミー・
チョコレート

ギブミー・
ファッキンマネー


神様どうか
ママをください

神様どうか
お金をください


やっぱり
正義は多数決
やっぱり
平和は多数決

ママを亡くした
子供も
片足を無くした
少年も

勿論私たちも

少しだけ安心が
欲しいだけ

あの人達は
分け合う事が
できると言う

本当に?
もしそうだとしたら

君は何を思う

そして私は
何を……

2004/02/27 (Fri)

[161] バレエ・ロック
詩人:アイカ [投票][編集]

息をしろ

空気を感じろ

そして歌え
全て壊せばいい

星が降る

いつしか
汚れた魂を知った

火が降りて
何もかも

燃やし尽くす


世界は
僕らを打ちのめし
そして
去っていった

おもしろおかしく
切り刻まれた体達

そのカケラは
募金箱に
入れておいたよ

イカレたロッカー
真夜中の交差点
ロックに合わせて
バレエを踊る

君達は確かに
間違ってなんかない

世界に無視されて
弾かれた僕らが
できる事

今夜だけは
抱き合って
少しだけ眠ろうか

イカレた
ロックン・ローラー
ロックに合わせて
踊ればいい

君は輝いてる
まるで
あの日の月の様

光るように

感じろ

君に
入りきらない
くらいの愛を

君は
間違ってなんかない

壊れた
ロックン・ローラー

今宵
ロックに合わせて
バレエを踊ろう

2004/02/28 (Sat)

[162] 置き去りの日常
詩人:アイカ [投票][編集]

そして
誰も居なくなった

時がたって
いろんな事に
出会う度

君はまるで
別人の様になって

私は
またこの場所で
一人きりさ

きっと
お昼過ぎには

世界まで
アタシを置き去りにして
滅びてしまうんでしょう?

分かってる
分かってる
最初から
アタシは
"いらない子"

分かってる
分かってる
最初から
アタシは
一人だもの

みんな
必ず去ってくんだ

永久不変の
優しさが欲しい

どうせ
"いらない子"

そして君は
やっぱり
"可哀想な大人"
だったんだね

想い出は
パンについた
カビのニオイがする

本当は腐ってる
その気持ちでさえも

まだ体は海に
沈んだまま
浮き上がった様に
見えただけ

行ってしまう
くらいなら
最初から
近づかないで
欲しかったよ

どうせ
全部あの子の為
私は
"いらない子"

それでいい
それで満足

2004/02/29 (Sun)

[163] 想像なさって
詩人:アイカ [投票][編集]

逆さまに
ぶら下がって
世界を
真逆に見てる

真実を語る
口がない

大地でしか歩けない

空なんて歩けない

何故解ろうと
しないのか
何故個を
受け入れないのか

どこまでが正義だ
どこまでが悪だ

現実が真実
そう言った人が
居たけれど

きっとそれは
間違いで?

何故解らないのか

体験した事が
ないからで?

ならば
想像なさって

どうか
想像なさって

2004/03/01 (Mon)

[164] 最初から
詩人:アイカ [投票][編集]

最初から
何もなかった

最初から
意味はなかった

最初から
必要だった

かたよった
思想の中で
批判できる事は
いくらでもある

気に入らない奴を
否定するなど
いくらでもできる

君達は
憎しみを
心に飼って
楽しんでいるだけ
そうだろう?

何が違うか
50文字以内で
答えて

だってほら
また長いと
怒られちゃうから

君達とは
共存は望みたくない
そんな人達が
消えたよ

どうするのか

全て
多数決で
決めるのか

君の意見は?
これを批判かい?

2004/03/01 (Mon)

[165] 否定批判
詩人:アイカ [投票][編集]

ゴミ箱を
かき回して
何がそんなに
楽しいのか

感情は
何の為に
生まれたと思う?

君は世界を
否定批判する

私は君を
否定批判する

そして君は全てを
否定しようとした

憎しみは増殖して
もう誰にも
止められないね

無職
暇人

傷ついた
傷つけられた

長い
短い

見なくては
ならぬ物

言わなければ
ならぬ物

確かにあって

それはやっぱり
個人の自由?
間違ってないよ
たぶんね

全員正解
全員不正解

君はそこで
何をみた?
君はそこで
何を言った?

まず
自問自答なさい

開き直るには
まだ早すぎる

あきらめるには
まだ早すぎる

2004/03/01 (Mon)

[166] 史上最高伝説
詩人:アイカ [投票][編集]

東京〜名古屋間
拉致事件発生

誰かお願い
お巡りさんを
呼んでちょうだい

朝からキマって
やたら壊れて
笑ってる奴ら

ファニークレイジー
ボーイズ

"他の誰か"にも
できる事は
したくないんだ

"ずるい近道"は
どんな時だって
歩きたくはないんだ

小さな鞄に
潜り込んで

"他の誰か"にでも
簡単に見られる
小さな夢を
見てたけど

やっぱりそれは
何かが違ってたんだ

それを吐き出す
今宵
パンク・ソウルに乗せて

分かってる?
今日が最後
辞めてやる
何もかも

ありがとう。

…なんて言うか
馬鹿ヤロウ
鼻で笑うな
ジャンキーめ

あきれるよ
本当に

この歌を
頭のネジが
外れちゃった
愛すべき
お馬鹿さん達へ

今夜
史上最高の
ステージを

アンタ達は
もう一度この体に
輝ける場所を
くれたけど

私には
もうとっくに
似合わないんだよ

これからまた違う道を
歩くけど

きっと
どうしょうも
ない時は
いつだって

この腐った空で
つながるさ
どんな時も

今夜
史上最高の
ステージへ

奴の面影に負けない
そんな歌が
唄いたいだけ

今夜最高の
メモリー・イーター
その歌声は
伝説へと………

2004/03/05 (Fri)

[167] 不性行為
詩人:アイカ [投票][編集]

周りはアタシを
物のように扱う

アイツも
例外じゃない

その欲望は
不性行為となりて
この体へと
汚く降り注ぎ

目玉をひんむいて
勝手に果てた貴方は

苦めのお茶を入れた

嗚呼誰か…
女になったアタシを
ガスコンロで
焼いて頂戴

お願いよ

残った灰は
空き缶に入れて
堅い地層に
埋めておいてよ

お願いよ

淫乱
インラン
in run

弾けたのは
汗の粒
汚い体を
雨で流す午後

二日ぶりのママは
知らないフリで
せっせと櫛を使う

つぎはぎだ
まったくだ
ボロボロだ
まったくだ

処女膜を返せ
未来を返せ
世界を返せ

一人きりだ
まったくだ
恐怖体験だ
まったくだ

最低な一日
マレに見る酷さ

アイツはまた来る
きっとね
汚く吐き出す
為だけに

2004/03/07 (Sun)

[168] 灰色の目の玉
詩人:アイカ [投票][編集]

光さえも
反射しない
灰色の目の玉

こんなにも悲しい
自分の存在を
小さなあくびで
誤魔化して

顔だけ笑えば
強くなれると
信じて疑いも
しなかったのさ

新しいノートは
破いて
捨てる事にするよ

仕会わせは
必然的な
別れの為にある

そう書いて
ライターの火で
もしてやったのさ


夢から醒めて
夢から醒めて
あの家が目の奥で
消えてた

愛から冷めて
愛から冷めて
目の前で
君が消えそうに
泣いてた

思い出したよ
今の今まで
君が
何処に居たのか

ずっと側で
泣いてたんだろう

この目には
何も映らないから
君に気づくのが
遅くなって

君が消えて
しまいそうだ

僕の目を見て

もうちゃんと
君のこと映せるから
お願いだ
この灰色の目を見て

2004/03/08 (Mon)
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