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アイカの部屋  〜 新着順表示 〜


[112] 沸騰ゲーム
詩人:アイカ [投票][編集]

いつもの駅
いつものゲーム

三秒間
機械が通りすぎる気配がしたら
目を閉じて
重心を前へ………

頭が沸騰して
体が混乱して

一瞬飛べた
確に浮いた
そんな物信じないと
貴方はきっと
笑うけど………

探せたかも知れない
この私を
最後まで
見捨てない誰かを…

STACIE……
貴方の声になりたくて
幸せの破片を
ロックでお願いするわ………

三秒間
その間に
確にモァトゥライフが聞こえてた

いつも
いつも

同じゲーム

2004/01/09 (Fri)

[111] 泣き鳴き亡き無き
詩人:アイカ [投票][編集]

産まれてこなきゃ
よかったね?

あの日
君に吐いた言葉が
今も私を苦しめて

感情の傾きさえ
記憶にないのに。

この道で踏んばって
歩けなくて
またアタシは置いてかれてしまう

この空が高すぎて
飛べなくて
またアタシは置いてかれてしまう

産まれてこなきゃ
よかったね?

あの日
君に吐いた言葉が
今も私を苦しめてる

名も泣き人よ
なも鳴き人よ

貴方はだぁれ?

名も無き人よ
名も亡き人よ………

2004/01/08 (Thu)

[109] 青い蒼いあおい
詩人:アイカ [投票][編集]

知らぬ間に
指がやぶけて
いつの間にか
歌えなくなって

でも
それでもまだ
少しだけ
暖かさを
欲しているから

青いあおい海は、
あの時確に
暖かかったよ…。

追いかけて
追いかけて
でもそれでもまだ
少しも
追いつけはしないから

蒼いあおい海は、
あの時確に
暖かかったよ…


知らぬ間にか
てっぺんを睨んで
いつの間にか
歩けなくなって

でもそれでもまだ
救いを求めてるから

それでも
まだ

三本目の腕を
隠しているから……

2004/01/04 (Sun)

[108] ワンコイン
詩人:アイカ [投票][編集]

愛だとか夢だとか
この時代じゃ
たぶんきっと
100円くらいで買えてしまうね

人ゴミは
本当にゴミの様だね

吐く息は見方によっちゃあ真っ黒に見えるね

コンクリートは
きっと
マシュマロみたくフワフワしてるかもよ

確かめてみようか
確かめてみようか

そこに何があるのか

探してみようか
探してみようか

ああ
布団に吸い込まれていくよ。

私が
見えなくなる前に
手を掴んで
こっちの世界に
引き寄せて………

2004/01/03 (Sat)

[107] 欠光
詩人:アイカ [投票][編集]

満ち足りない月を
見てる
あの姿は
ちょうど私の分身

どんなに深く
求めあっても
きっと誰も
私を満たせはしない

その感覚に
もがき苦しむ。

ちょうど今
貴方もそんな感じだろう

欠けた光を見た時
誰も居ない
独りぼっちの世界に
迷い込んでしまった様に思えた。

繰り返し
傷付け合っても
欠けた所を
えぐられても
もう何も感じない。

せめて一つだけ
願いを溢せたら
せめて一つだけ
守れる物があったら
よかったのに………

2003/12/31 (Wed)

[106] 堕ちた太陽の子
詩人:アイカ [投票][編集]

操る指は
昨日より細く………

何かを食べれば
体の中、
卵が産まれ
いつしか私の腹を破り
そしらぬ顔で歩き出す

私が
殺せばよかった
亡くせばよかった

かすかに鈴の音
聞こえてくるのは
私の耳が
オカシイからよ

血のかたまりを
足の間から
かき出すだけ。

腹の中の小さな心臓を潰すだけ。それだけ

貴方は
私を守ると言って
金を置いて逃げたのね

大好きだなんて
ダイスキだなんて

大好きならば
殺してほしかった
亡くしてほしかった

I love me.
I love Sunny boy.
but he's dead......

2003/12/26 (Fri)

[105] 東の町
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嫌でたまらない
嫌でたまらない

部屋の隅には
しばらくぶりの
煙たい埃に
顔をしかめてる
黄色い熊の縫いぐるみがある。

貴方の声の入った
テープレコーダー
聞くのが嫌で、嫌で、
タンスの上から二番目……
服に埋めておいた。

貴方の叶えられなかった夢を
平然と語れるあの子が
恨めしい
大切な事知り尽してるあの子が
憎らしい

独りで東の町へ
行くのですね
私には知らぬ顔で

独りで夢を
掴むのですね
私にはできぬ顔で

あぁ憎らしい
あぁ憎らしい

嫌でたまらない
嫌でたまらない

2003/12/22 (Mon)

[104] 冗句ではないよ
詩人:アイカ [投票][編集]

踊るほどに
叫ぶほどに
『虚しい』
が絡み付くから

二人共に
薄い梅色のワインなど
記憶がなくなるほど
飲んで

そのまま冷たい川に
手を繋ぎながら飛込んで
心臓麻痺で
逝ってしまおうか

冗句ではないよ
冗句ではないよ

グレープフルーツの月が私と同じように
独りで輝くから

貴方はその隣の
小さな星になれる

冗句ではないよ
冗句ではないよ

2003/12/21 (Sun)

[103] 冷たい指
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私の声さえ聞こえない場所で
貴方は一人泣いていたの?

切り刻んで捨ててしまう事
繰り返して
笑っていました……
自分の指
曲がっていく事
分かって居ました

これ以上には
一体何があるの?

私の声さえ届かない場所で
貴方は一人生きていたの?

どうかこのままで
このままでいい……

薄橙の
肉を切り裂いて
私はその奥が見たいとダダをこねる

これ以下には
何があるの?
何も残らぬ白い紙きれを……
きっといつか消えるあの文字を……

冷たい貴方の指を
私は冷たい指で
暖めようとする

いつまでたっても
冷たいままで……
その指は、その指は。

2003/12/19 (Fri)

[102] 愛詩作り台詞
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愛情は数あれど
その形は一度も重なる事無く

貴方と過ごす部屋なら
二人の方が辛い
二人の方が痛い

いつかは終るさ
愛の詩

「君を愛しているフリだった」
厳しい捨て台詞を
その場で吐いてよ

そしたら私
最後くらいは
格好よく
“楽しかったわ”
と言ってみせる

2003/12/17 (Wed)
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