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哀華の部屋  〜 新着順表示 〜


[80] 岩の燃える島
詩人:哀華 [投票][編集]

悲しいねと
一つ呟く頃
窓から明かりが
漏れだして
悲しく瞬いて

その奥には
青いプレートが
折り重なって
揺らめいていて

私の探してたのは
その奥の
どこにもない答え

夜行虫が
漂う海を
正体不明の
笑い方で
酷めに切り裂いた
夜のこと

岩の燃える島
君はまだ
泣いていますか

愛の沈む島
君はまだ
生きていたいですか

生きていても
死んでいても
同じならばいっそ
死んでしまっても
いいですか

夢見ても
叶わぬのならば

いっそ全て
壊してしまっても
いいですか

2004/10/19 (Tue)

[79] 泣き廻り喚き
詩人:哀華 [投票][編集]

目を開いて
微笑みに酔った日

気づいたら

欠落感に
押しつぶされ
喪失感に
切られていた

完全なる
絶命の危機

偽りの
愛してるが
まかり通る昨今

何故だろう
歪んでしまうのさ

すべて切り刻んで
浮かんで落ちている

日々泣きわめく
わがままな
私の頭の中を

黙って覗いて
泣いてほしかっただけ

2004/10/16 (Sat)

[78] 差違
詩人:哀華 [投票][編集]

時は絶対的な
何かへと変わり
また新しい形へと
歪んだ

思い出せなくても
感じてしまうが
故に悲しくて

そして愛とは
去るものだと
ようやく分かったよ

理解を超えた
憎しみが体中に
はびこって

八方ふさがりの
現実を壊したいと
そう静かに
つぶやくだけで

ねぇ今思い返すのは
真実に背を向けて
逃げた君の
小さな背中だけ

そして
消えてしまった
私自身
消えてしまった
君自身

無をみつけたとき
私は笑って
逝くんだろう

2004/10/16 (Sat)

[77] 消えずの
詩人:哀華 [投票][編集]

消えないものは
なんですかと問えば

そんなもの
ありえませんと
鏡がしゃべりだす

頭の中で動き始めた
汚らしい過去
抱きしめたら
ただ砕けて

口づけたら
ただ泣いていた

足のない椅子と
同じ

意味がない
愛の歌も

いつかすべて
壊してやる
君のない世界には
意味がないのさ

2004/10/15 (Fri)

[76] イナオリ
詩人:哀華 [投票][編集]

声の限り
音を紡いだ

自分の存在を
主張しながら
ここに居ることを
書き留めて

風変わりの
化粧に
破裂しかけた
シャツを着て

貴方の右手が
弦を弾く度
私が完成されていく

繋がった今と
指の折れる音

トイレットペーパーの様な
毎日を
特別にしてくれたのは
紛れもない
貴方でした。

うつむいて
水たまりに
浸かっていて

道を間違えて
罪に食べられてもなお

存在を主張して
ここに居る

私は
ここに居るんだと

2004/10/10 (Sun)

[75] くせ者
詩人:哀華 [投票][編集]


ここに産まれたのは
どうしょうもない
疎外感と
無力感

浮かされた
幻の中で
私は、私ではない
誰かの中で
殺されるんだ

夢にまで見た
明るい未来と

夢にまで見た
確かな幸せを

誰にもすがることなく
今日、
伏し目がちに
捨てました

愛とは
夢とは
一体何ですか

正義とは
偽善とは
何者ですか

すべてが間違い
私がここに居る
現実でさえも

困った妄想癖
貴方がも一度
戻ってくると

信じて
迷って
泣きわめく朝

誰か気づいて
私の呼吸を

誰か気づいて
壊れた体を

2004/10/07 (Thu)

[74] 薄っぺらな歌
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絶えず流れる
薄っぺらな歌
今日は何故か
朝から暮れる空

この場所なら
二秒で死ねる。
そう思った午後

裏返して
気づいた感情
吐き出して
気づいた愛情

貴方を愛して
おりますなどと
もう言えるはずも
ございません

雨降る金曜
昨日の騒ぎが
嘘のようだね

雨降る金曜
可能な限りの
偽善ぶりでさ

張り付けた
笑顔の仮面

貴方に気づいて
ほしかっただけ

張り付けた
空虚の声

貴方に気づいて
ほしかっただけ

2004/09/24 (Fri)

[73] 途切れた青
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明け方過ぎの
寂しい車道に
声を流して
弾き語る物語

最果ての空
黒く途切れた青は
悲しい雲を漂わせ
空飛ぶ鳥は
泣き叫ぶのであり

大地は荒れ果て
探すのは愛の切れ端

途切れた青は
全てを飲み込み
いつしか雨と共に
抱き合う行為を
辞めたのです

弾き語る物語
共に足を絡め
ぬかるんだ
亀裂に落ちていく様

ずっと待っていた
その声を
抱き上げる腕を

金網の先
離さない記憶を

亡くし物
君が死んだのか
私も死んだのか

愛は補い合う物なのか
憎しみ合う物なのか

途切れた青
うなだれた頭を
そっと撫でて

ここより
ましな場所へ
早く連れ出してと

いつまでも
祈っていました

2004/09/23 (Thu)

[72] 精神異常な日々の中
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ここ最近
頭の中で毎日
死ねばいい
楽になればいい

そんな声が聞こえる
私は精神異常者
狂いだした
時計の針と
吸いかけの葉っぱを
へし折った

ほんのわずかの
行き違いに
発狂して

数分後には
跡形もなく
消えるのさ

ここで叫んでいれば
届きそうな気がして
声の限りに
喚いていた


数分後には
跡形もなく
消えるのさ

ここに
存在する意味と
点在する
幸せの破片とに
引き裂かれた
両腕の涙を

貴方は笑って
狂ってると
吐き捨てるんだろう

私に手を伸ばして
一瞬でいい
大丈夫と信じさせてよ

2004/09/15 (Wed)

[71] 数限りない
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必ずと言って
いいほどの
軽蔑と嫌悪。

全て裏がえった
記憶の全貌を
全て吐き出して
解ってくださいと
言わんばかりに
滴る涙を

今は止めずとも
よいですか

惨めな瞳で
一通り見回して

とんでもなく
重苦しい部屋の
温度に気づく

その手が私を
殴るのは
こ体のせいであり
この記憶のせいであって、
私のせいでは
ないでしょう

もう誰も
私を止める事など
できませんと
笑いながら

自暴自棄な態度で
自分で自分を
切りつけた
初めての夜

明日はきっと
笑えるのでしょうか

明日はきっと
許されるのでしょうか

祈っていました
数限りない
悲しい夜に
貴方が帰ってくることを…

2004/09/13 (Mon)
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