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凪都の部屋  〜 投稿順表示 〜


[59] ゴミ袋の死体
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見て
黙って
いるだけだった

この瞳は
きっと
君なんかに
似てはいない





2007/11/02 (Fri)

[63] 欠けて独る
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細めた眼で睨んだ先
眼鏡を二つに分けた両手
無くたって大丈夫
修理はいらない

クリアを失った
霞んだこの景色
それだけの事
たったそれだけ

私は必要性を問おう

その口は
いらないと吐き
その口は
なくとも大丈夫と吐く

しかし
その舌は
何を知っている?

不必要で良い
理由の一つも言えない

とんがる唇なら
軽くつねり上げてやろう

2006/08/09 (Wed)

[66] ノーバウンド
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蝋燭の内焔に訝しがる眼

蔑ろに出来ない明るさの元

開けて拡げた内観に
この日後悔を覚えた

2006/08/12 (Sat)

[67] このひ
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今日も朝日は
触れない私より
優しく君を撫で
包み込むだろう

不透明でさえ
ゆっくり温められる
そんな太陽を
憎く思う事はない

笑う私に君は
冗談混じりに呟く
「偽善者め」
皮肉に嗤って溜め息

本日は快晴
緩い寒波は
今からどこに?

風は吹き抜け上空
見えない渦を巻いて

誰かが指差すのは
いつでもその後ろ
それでも良いと言う

君は私が
嫌いではないらしいが

少し
呆られて
しまったようだ

2006/08/13 (Sun)

[68] 
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取り留めもなく
時の流れに相を槌つ

音を拾う耳
零して零して
小さくなった落とし者



両腕は
君に残すよ

名前は
置いておくよ

心はあちらへ
捨ててくるよ


君へ口付けた
身体だから

2006/08/15 (Tue)

[69] 光化学スモッグ対策を
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頭からかぶさる
太陽のブランケットに
一つ眉間にシワを寄せ

転がるように歌う
アスファルトに一人
下駄のリサイタルなんて
誰も聞いていない


道路の彼方

蜃気楼に手を振られ
そうな気がする昼下がり

左手に握った
一昨年買ったスコップ
まだ土に
濡らしたことが無い


揺れる地平線
黙して熱中症
行き倒れの昼下がり

今年も濡らせじまい

2006/08/17 (Thu)

[71] 独り言に色気のない花
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しかし
生かされてはいるが
そこに立ち居座る
良い理由は持っていない

完璧な丸ではない地球
実は歪つなんて
この世界らしい話だ

しかし顔を上げて見れば
世界はネジの一本
ぶっとんでいても
お構いなしに万回転

しかしふてぶてしい事に
必要性は感じないが
いらない事はないらしい

2006/08/17 (Thu)

[72] 
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トン


トンと拍子

しこりを射つ

水たまりの表面
咲いた飛沫
大粒小粒の何重奏

屋根を鳴らす
死期は止まない
移り変わる四季
変色の間際に立つ


トン


トンと拍子に手拍子を








2007/04/02 (Mon)

[74] 15才ぐらい
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落書く両手で万歳はい万歳
そしたら今日から二足歩行
放送禁止指定年令
恥は曝せて顔は無理
ブラウン管覗いて覗いて
全国規模で皆様こんばんは
今からモザイク買ってきます

支払いはテレカで一括
50度が10枚
すでに折れた転ばぬ杖の先

マイナスドライバーと友達
盗んだバイクと金ちゃん走り
思春期と反抗期が手を繋いだ夜

2006/09/18 (Mon)

[75] 君はモップが好き
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ホウキよりモップが好き
穏やかに微笑む
モップが君は好き
水分を与えない
カラカラふさふさモップを
君はとても好き
掃除の時は常にモップ
10本ホウキがあっても
かならず選ぶモップ
ちゃんばらゴッコでも
そばにはモップが一本
ふさふさカラカラの
髪の毛がないモップ
痛い鉄が見え隠れ
最強モップを君は好き
フワリ微笑む君にモップ
そんな君が妙に怖い僕

2006/09/18 (Mon)
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