草原に立つ少年
風に吹かれ空を見つめていた
緑色のにおいが少年を包みこんでいく
草と風が囁きあう
静かな場所で少年は誰を想うのか
そして　いつからか真っ白な雪原に変わっていった

頭上に広がる世界の果て
無限に続く宇宙の中で輝く地球の上

私達は時に悩み
そして喜びに生きていこうとしている
流星のように光輝き消えていこうと･･･

真っ青な秋の空の夢
緩やかな風が通り抜ければ冬の景色が一面に広がりはじめる
裸足で歩く少年は足下に訪れた季節を感じながら待っていた
たんぽぽの咲く時を

君は不思議な世界に迷い込んだんだ
僕は君を助ける為に此処へ来た
私から君へのささやかな贈り物
真っ白な薔薇を君の心の色で染めていきましょう
ゆっくりと二人で･･･

純白のドレスを身にまとい微笑む君の夢を見た
天使の羽をはばたかせ微笑む君の夢を見た

眠り　それは豊かに幸せが咲き乱れる世界
そして悲しみが満ちる世界
君はどんな夢を見るの？
暖かい夜に眠りにつきなよ
僕の胸に寄りかかりながら
鼓動を感じながら
ねぇ　そうしなよ

泣いているの？
人の心に脅えて一人で哀しんでるの？
きっと　君を見つめている人が居るはずだよ
少なくとも僕は君を想っているよ
君の哀しい歌をいつも此処で聞いていて
君を優しい世界に連れ出せたらいいと感じていたんだ
君を抱えて僕の側へ

風と木々が静かに語りかけてきた
僕は森の中でいつのまにか眠りについていたようだ
一人歩き続けて行く大きな草原への道
そこには草冠を作る少女
側で草の指輪を作る少年
小さな　小さな結婚式に僕は見惚れていた
そのうち花びらが二人を包み誓いのKiss
小さな冠と
小さな指輪が
幸せそうに歩いていった
手を繋いで

回り続けるメリーゴーラウンド
君を乗せてゆっくりと
ゆっくりと緩やかに
" 何も心配はいらないよ "　と囁きかけながら
ゆっくりと君を小さな馬車に乗せて回ってる
君の傷が癒えるまで

誰かを想いやる事で僕も強くなれる
そう信じることそんな風に生きていく
いつまでも･･･