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青央紗の部屋  〜 投稿順表示 〜


[21] 羽根で離れる時
詩人:青央紗 [投票][編集]

そして明くる日
私は風船のような
あなたをわざと
放した

空からキラキラ金属音のような君が鳴り響き

私の心臓は少しずつ成長している

冷たい雨に震える気持ちはとても甘い物に変化した

ふと懐かしくさみしさもある

違う世界が生まれ出す

与えられ吸収され
覚えたて

柔らかい君の渦巻きに巻かれて
中心まで辿り着いてバネに乗り私はあなたから飛び立った

違う世界への一歩は確実に素晴らしい
剥がれ落ちた奇跡
の中身は私を私へと導く

ちらつく思い出のあなたとの長い話は優しい温度だった

私はあなたと言う風船をわざと手から放し

空の奥に行き見えなくなったら

自分の力で地上を歩いた

いつまでもあなたは私の愛の象徴


2005/12/25 (Sun)

[22] 青い気力
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考えてる…朝の冷たい雲に気持ちを投影して

自分の事だけを考えるのは大切だと教わった

あなたがあたりまえになって気が遠のかないように

私はあなたに教わった自分の事だけ考えるようにしてみる

朝はいつまでも朝のまま…

昨日の猫が窓を登り私の名前を呼んだ

赤い実食べてあなたが離れなくなった

もう無理はしない

私が出来る事はしていたい…魂の成長期に到達したこの成長痛を乗り越えてカタチは大きくなって行く

2005/12/25 (Sun)

[23] 奏現《ソウゲン》
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私を埋め尽くす石鹸の泡

ギターの音が私を更に泡まみれにして行く

笑い声は雪のようにすぐ私達の皮膚の上で溶けて行く

あなたの口からこぼれる音楽は心をつんざく

うつむいた花が甘い匂いを放つ

見つめて何がわかるの?時間は自由気ままに私達に有無を言わせずチクチク歩いて行く

ただもの凄い何かがこの先にはあると確信して思い込み
私は続いて行く

足元に触れる露草は凍りつきぬくもり求める

扉を開いたら目が輝いた

凍えそうな指先であなたに触れて

車のライトが目を塞ぐ

すべての音が秒針に聞こえたあなたからの離脱まで


2005/12/25 (Sun)

[24] わたの空
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光る数字
誤解を解く私の言葉に君はふんわりした気持ちで頷いた

かわいい言葉
ときどき幼い表情で
夢の中にまで君は繊細で優しすぎる

温度が見える部屋中に。。君は私の理想の大人かも

窓から虹色の雲が入り込み私はおもちゃ箱の中で君が来るまで眠りに就いた

いつかまた交差する線の上で会いましょう

2005/12/25 (Sun)

[25] 誕生の為の進む青
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大きな違いがある、宇宙から見れば
何もかもひとつに見えても
大きすぎる時のすれ違いであなたと今頃出会った
出会えて嬉しかったと強がる
ひび割れたコンクリートから優しい土が見えた‥
あなたは私の感情の素

亀裂のたくさん入った雲たちから
たくさんの新しい光がこぼれて見えて
今日の始まりに優しく突き刺さった
空はどんなときも空
私もどんなときも私でありたいと言う


2005/12/27 (Tue)

[26] 個の対とは
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悲しいのと嬉しいのはひとつ
上る道と下る道もひとつ
好きと嫌いもひとつ女性と男性もひとつ月と太陽がひとつの光であるように朝と夜もひとつ

生と死もひとつ
出会いと別れもひとつ
両極端な生き物達で溢れ返った闇と光がくっついた世界

空と大地もひとつ

ひとつはひとつでは無くふたつが本来はひとつ

何もかもが大切な意味があると思ってる
雨が降って空は晴れる

2005/12/28 (Wed)

[27] 冷たい髪飾り
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空が悲しく見えた
明け方の空
日が昇り朝の空
晴れ渡った昼の空
日が沈みだし虹色になる夕暮れの空
暗闇の中に小さな輝きがたくさんの夜の空
もちろん雲も美しく空を流れていたけど今日は空が悲しく見えました

2005/12/30 (Fri)

[28] 血液の青さ
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腕の中に取り残された青空

君の遺伝子が陽炎と化してた

空は晴れていてみんな楽しそうに笑ってた
私に手渡してくれた君の草冠は

いつの間にか色とりどりの雪の結晶の模様

君はこんなに暖かいのに

朝はこんなに輝いてるのに

昼はこんなに賑やかで

夜は冷たさと反発して君みたいに暖かいのに

それなのに君の記憶だけが暖かさだけが
この私に取り残されて

大きいと思っていたはずの空の箱に私は閉じ込められて行く
君がくれた青空は
私の指先から大きく大きく箱の空へと放たれた

記憶の君は私の中の永遠の太陽光の残像

2006/01/03 (Tue)

[29] 突き刺さる存在力
詩人:青央紗 [投票][編集]

チクチク痛い
流れてくる
光に染まる空
近づくと肌から心まで君の存在が染み込み気力がビリビリに破けそうになる
涙が空へと蒸発してまた涙が降りそうな雲行き

ジワジワ心が溶け出して

涙は空へとこぼれて行く

君へ向かう雲達は甘くなったワタアメで
冷たいやわらかさで唇に触れる

眠りの中で染め尽くされた生命の細胞

指の間から空がいつまでも溢れてる

2006/01/16 (Mon)

[30] 宙の中
詩人:青央紗 [投票][編集]

伝統的な愛情が
空を駆け巡る
無気力な夜空が
君を更に暖かく感じさせた
優しい笑顔の冷たい手
君と手を繋いでると
生命の時が深く響き渡る

猫の眼差しの君から空の青い愛の口づけを受ける

君との1時間はたったの5分
君に会える今度が早く来れば良いのに

空を駆け回る大きな体温は生き続ける

2006/01/16 (Mon)
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