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綾の部屋  〜 投稿順表示 〜


[31] フルムーン
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空が甘くて
ほろほろ泣いた

言いそびれた
愛してる

月が満ちるとき
もう一度
逢いにいくから

2006/11/01 (Wed)

[32] ふわふわ ぽろん
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ひとり空を見上げ
澄んだ星空に冬を思う

まっ白い羽根が優しくて
泣き顔をかくした失恋日

強がりな私も
悲しい涙の音も
飲み込んでいく

こんな寒い季節も
私はきっと好きになる

春の私がふりむく頃には

2006/11/15 (Wed)

[33] 月色ファンタジィ
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薄手のカーディガンを
パジャマの上から羽織り
ベランダで見る澄んだ月

ただ眺めるつもりが
あたしを振り返ったり
阿呆な妄想に走ったり
夜の魔力に負けていく

伸ばすと決めたのに
切ってしまった髪が
頬にかかり好い香り
未練なく好きになれる

にゃあお

闇に隠れて鳴いた猫
きっと格好いい黒猫
金色の目をした黒猫

にゃあお

甘ったれた猫撫で声で
月におねだりする
あたしだって
女の子したいの

2006/11/17 (Fri)

[34] 好き
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気持ちを口にすると
半分は空気になって
透明になってしまう

逃がしたくないから
あまり言わないだけで
君のこと想っているよ

2006/11/27 (Mon)

[35] 隙間
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あなたの緩い隙間に
落ちてしまったのだ

そして
少し痛い想いをした

困った顔で笑う私は
許しを欲しがっている

甘い判断をしたと
わかっているけれど

ひどく優しいキスをする
あなたもまたずるい人

2006/12/30 (Sat)

[36] 再生
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涙がこぼれます

ぽろぽろと

海が誕生しました

水面は輝きはじめました

体内水分は0%になりました

からっぽになりました

リセット完了です

もうすぐ

再生できますよ

2006/12/30 (Sat)

[37] taste of blue
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青の雨が降ってくる
未熟さにほどけた指
傘がはじく涙の感覚
まだ残っているから


中途半端にざらついて
同じこと確かめては
泡になってく期待

ひとり切なくなって
何でもないふりする

君の言葉をかじれば
ほろ苦くて口に出来ない


青の雨が降ってくる
まっすぐな時間の酸味
君に揺れてた甘い感情
また思い出すから

2007/01/27 (Sat)

[38] あいいろ
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色とりどりの言葉が
川のように流れている
だれが間違っているか
それを責めるよりも
想像力を手に入れよう

ねぇ 傷みがわかる?
愛は生まれるのかな

好きな歌を好きでいる
素敵な色は素敵で
どれが劣っているか
それを決めるよりも
大事なものを抱きしめよう

誰かが落としてく声
波紋を描いて伝わる
届いたら繋げてみよう

肌の温度をしっている?
優しくて泣きたくなる
そうしたっていいよ
寄り添っていいんだ

君の中に流れている
そう 傷みがわかる?
愛は強くなるのかな

2007/02/03 (Sat)

[39] 春の風
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埃っぽい春の風
洗濯物が揺れている

ごみ袋に詰めた過去
鍵は置いていこう

ひだまりの匂いに
さそわれて呼吸する

緩やかな曲がり道
まだ見えない先も
歩く速さでいけばいい

胸のつまる思い出は
シャボンのように
空を掠めるくらいがいい

流されたわけではなく
季節をそっと越えただけ

揺り起こされた気持ち

右手に落ちた花びらが
ふっと吹かれて笑った

2007/03/07 (Wed)

[40] p.m.ラジオ
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何気なくふと点けた
ラジオから流れた曲は
私の好きな歌だった

色褪せずに口ずさみ
素敵な昔話に帰ると
あの人が微笑むのだ

忘れられない
忘れたくない

そうやって通り過ぎた
夕日は明日に恋をした
一時の淡さに酔いしれ
巡らぬまえに手放した

それはアクセルを踏んで幸せへ向かう途中の
ささやかな出来事だった

2007/04/21 (Sat)
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