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アルバトロスの部屋  〜 新着順表示 〜


[395] 経過する
詩人:アルバトロス [投票][編集]

落下する
きっと底がある
黙ってオチをつける
楽観してケチをつける

落下する
もっと下がある
笑ってオチをつける
楽観して耳をすます

落下する
ずっと下がある
怯えてオチをつける
楽観して縮こまる

落下する
きっと底がある
目を閉じてオチをつける
楽観して目を覚ます
まだまだ落下する








kikaku2012落下

2012/09/30 (Sun)

[394] 帰り道
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勝手に想像していたけれど
やっぱり思った通りだった

君の手は少しひんやりしていて
折れそうなくらい細い

自分の手の熱さが恥ずかしくなってくる
僕はそっと君の横顔を見た
君のひんやりした手のここちよさを
ずっと感じていたいと思った

手をつなぐと安心するね
かすれ声でそう言うと
君は何も言わずにうなずいた

幸せな気持ちが僕の全身から溢れだして
手を伝って君に流れていく
君からも同じように僕に流れてくる







kikaku2012手

2012/08/16 (Thu)

[393] 好き
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白いワイシャツは君の白い素肌に似合う

赤いトマトは君の赤く染まった頬のよう

鮮やかな色した向日葵が君に目を奪われた

太陽の光を反射しながら君はそこにいた


君は光を吸い込まない

君は全てを打ち消さない

君は闇を否定しない

君は太陽の光さえも君のものにする

君に僕は捕らわれる

君は僕の太陽になる


夏の蒸し暑い午後に君をひたすらにフォーカスした
向日葵が嫉妬するくらい












kikaku2012太陽

2012/08/15 (Wed)

[392] 単純にストレートな思考
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気付く前に気付きたいけれど
それは不可能だから
僕は予言者ではないから

気付いてから気付くのも
それは仕方ないから
僕は単純にストレートだから

君と事故を刻みたい

出会い頭にキスをして
凹みを撫でて
膨らみに恋をして
潰れた思考に愛を注いで

理解不能が事故ならば
出来すぎた台本なしに
ひたすらに君と事故を刻みたい







kikaku2012事故

2012/08/15 (Wed)

[391] あの ゆうやけ
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あのゆうやけ きれいだね
なんだかすこし さびしいね

あのゆうやけ きれいだね
なんだかすこし かなしいいろ

あのゆうやけ しずんだら
きっとまんてんのほしぞらだ

あのゆうやけ しずんだら
きっとあしたは いいてんき

きみはどうおもう?

ぼくはきみをおもう

2012/07/20 (Fri)

[390] ガム
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ガムをね
吐き出すタイミング
逃してしまって
ずっと口ん中

味はもちろん
香りもしない
もう固くなって
心なしか小さくなったかな?

ガムをね
吐き出すって
意外と難しいかも
ずっと悩んでる

別にね
忘れていたわけではない
いつ吐き出すかいつ吐き出すか
ずっと考えてた

ガムのことは
気にしすぎない程度に
気にしているし
忘れてないよ

あ、今ミントの香りがしたような?


ずっと前から
噛むのも疲れて
口ん中を転がしてる
ガムは丸くなっている

もう何だかずっとさ
居て良いよガム
僕の口ん中にさぁ
消えて無くなるまで

呑み込んじゃったら
ごめん
くしゃみで飛ばしたら
ごめん

ガムをね
吐き出せずにいる
タイミングを逃してしまって
ガムは僕の唾液に浸っている

2012/07/05 (Thu)

[389] 数珠繋ぎ
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何でも繋げて考えちゃうと
初めの位置に戻っちゃう
数珠繋ぎは良くないな
アレとコレとは別のこと

例えばあなたと僕の話
あなたと一緒に歩いていきたいけれど
あなたの歩幅に合わせるのは疲れるの

何でも一緒に考えちゃうと
辻褄合わせに取り繕う
数珠繋ぎは良くないな
ソレとコレとは別のこと

次元も空間も何もかも
ふにゃふにゃな関係で
あなたといたい安らぎたい

2012/07/01 (Sun)

[388] 走る
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焦ってしまうのは計画性がないからだ
そう思っていたけれど
焦ってしまうのは今を生きているからだ
そう思えばなんだか少しカッコいい

本気の汗と冷や汗と
わからないくらいにひたすら
ただひたすら走る

2012/05/16 (Wed)

[387] 片想いのうた
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いつもの場所に会いに行くよ
その笑顔に会いに行くよ
眩しい昼間の光の残像が
絡みあいながら旅立つ頃に

いつもの場所で待っていてね
優しい笑顔で待っていてね
それだけで満足してしまう僕を
同じ顔した奴が蔑んでも

人が生きるということは
流れ流れてどこかに辿り着くということ
でもこのままで 僕はこのままで
想いに火をくべながら体育座りさ

いつでもどこでもは理想論さ
あのぼやけた視界のなかだって構わないさ
雨の滴が窓ガラスを伝い流れて
ひとつになるように寄り添いたい
君が好きだというそれだけでいい

2012/05/03 (Thu)

[386] 春の風がこの街にたどり着いた日
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春の風がこの街にたどり着いた日
僕は君を見送った

そういう言い方をしてみると
君が帰ってくる気がしてくる

でもそれは嘘っぱちだ
実際は君は去っていったのだから

春の風がこの街にたどり着いた日
僕は君に見惚れていた
さよならと言って歩き出した君に
僕はただただ見惚れていた

最後に見た君は今までで一番美しかった
まるで失恋と同時に初恋をしたような
そんな感覚で君を見ていた

僕って変かな
僕にとっての君は
あの瞬間の君だけになろうとしている

2012/03/07 (Wed)
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