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#聖の部屋  〜 新着順表示 〜


[104] 遠い、あるいは近い、先の、
詩人:#聖 [投票][編集]

もはや
僕は僕を失ってしまった

けれど

未だ
君は君を保っているのさ

荒れ果てた
何もないこの世界の真ん中の真ん中で
声高らかに純粋を叫ぶ君

この涙が
乾いたこの地を
癒すくらい
流れればいいのに

この世界の馴れ果てで

2012/01/20 (Fri)

[103] 011
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立ち尽くしている間に
落ちていく

名誉だとか金だとかみてくれだとか常識だとか

涙ひとつ落とさずに
君は見てる

醜くなった僕を
映してるその眼が
おいていこうとしたその刹那

捨てないで

すがりつく

その眼に映る僕が
腐っていくのを知りながら

捨てないで

行かないで

2012/01/01 (Sun)

[102] 100
詩人:#聖 [投票][編集]

これだけうたったんだから充分だろ
そう言い聞かせて
それで終わりだと思ってた

それなのに

言葉は
言葉は
言葉は

溢れ出して
溢れ出して
溢れ出して

このままだと
息もできないくらいに溺れてしまうから

僕はうたう
僕がうたう

2011/12/26 (Mon)

[101] お別れの唄
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過ぎった懐かしさに
ふと涙が零れそうでした

繕った言葉しか言わない
そんなところも好きでした

もう逢うことはないでしょう
お願いですから
どうか歩んだら振り返らないで
こんな私
弱い私
あなたを求める私

もう逢うことはないでしょう
お願いですから
もう決して振り返らないで
こんな私
弱い私
あなたを求める私

二度とは言いません
泣き崩れるから言えません

さようなら

2011/12/07 (Wed)

[100] 枯れ葉
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渇いて
渇いて
渇いた

華奢にさえならないよ

崩れて
もがいてる
またほら

卑しくて
病ましいだけさ

散る時は
綺麗に誇りたい

干からびたこの手は
明日にさえ触れられない
そしてまたひとつ
枯れてゆく疎まれた生命

霞んでいく
理由も意味も
消えていく
誰もいない
最後に囁いて
嘘だっていい
愛してるって

干からびたこの手は
明日にさえ許されない
そしてまたひとつ枯れてゆく
疎まれた生命

そしてまたひとつ枯れてゆく
届かない願い

2011/11/30 (Wed)

[99] 紫陽花
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こんなちっぽけな部屋だから
もうひとつくらい鍵を作ってみたんだ

気の利いた言葉すら
すぐに盗む そんなの当たり前の僕だけど

夜にしか映えない
見栄えの悪い やましい僕達は

それでも なんて
もうないんだ

もう戻らなきゃ 無意味な日々に
涙を見せる その前に

こんなちっぽけな部屋だから
何も全部全部 残ってるんだ

やっと慣れた残り香とか
すぐに去る それにも何も思わなくなっていたのだけど

夜にしか映えない
見栄えの悪い やましい僕は

明日 なんて
もう見えないんだ

もう別れなきゃ 意味ある日々に
紫陽花が枯れる その前にはどうか

2011/11/29 (Tue)

[98] 僕と君との気まずい空気の理由 その七
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僕は僕の中の
牙をもった蛇が
君ののど元に
かみつかないようにと

必死に抑えてる

君は君の中の
どんな残酷さを抑えてるんだろう

2011/11/24 (Thu)

[97] 更新
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押しても押しても
絶望だらけの日々が進んで

進んで

新しい日付になるだけ

2011/11/22 (Tue)

[96] 黙示録
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彷徨ったこの世
叫びたい想を
誰しもが黙する

淡い声が
木霊して
きっとまた
この地で

光に照らされ
闇に流され
光に抱かれ
闇に呑まれ
時は絶え間なく廻り

辿り着いたこの世
叫びたい想を
誰しもが臆する

淡い声が
木霊して
きっとまた
この地で

闇に照らされ
光に流され
闇に抱かれ
光に呑まれ
時は絶え間なく廻り


幾度も
また凍えて
また暖めあって
幾度も
淡い声が
木霊して

嗚呼

2011/11/21 (Mon)

[95] 月が無い、暗い道(仮題)
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夜が深くなっていく
見知らぬ声が通り過ぎていく
僕は眠れなくて
思わず月を探してしまう

もちろん
もうどこにもないけど

夜になったら
いつでも抱きしめてくれたのに
どこだよ
どこにいるんだよ

僕はここで立ち尽くしているけど
誰一人待ってはくれない

夜が深くなっていく
僕を置いて深くなっていく

過去はすぐそばにあって
頭から離れてくれなくて
この先はずっと真っ暗で
それでも立ち止まれなくて
時折また思い出して
涙は涸れずに流れて
言葉にすらならなくて
それでも僕は忘れられなくて
それでも君は忘れていて
それでも進むしかなくて

2011/11/18 (Fri)
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