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カナリアの部屋  〜 新着順表示 〜


[166] から揚げ
詩人:カナリア [投票][編集]

暑いから窓開けっ放しにして寝ていたら
いきなり蝉が飛び込んできて
あたしが寝てる布団の上で
ブーブー
羽ばたつかせてもがいていた

いきなりの出来事で
びっくりして
思わず布団をはらったら床に蝉が転がって
ブーブー
ばたつかせていた羽も
動かなくなった

夏の終わり
蝉達は最後のトキを
知っているのか
だからいつも泣いているのだろうか

動かなくなった蝉を
夏を精一杯生きた蝉を
せめて土に返してあげようと
そっと触れた瞬間

彼はションベンふりかけ外へと飛び立っていった

あんちくしょう
名演技

次会ったらから揚げにしてやる
って窓から叫んだら

道歩いていたオジサンがビクッとした

2008/08/22 (Fri)

[165] generation gap
詩人:カナリア [投票][編集]

彼は若い
確か今年25歳になるんだっけ…
見た目も若い
無造作
且つ
完璧に造り上げられた髪型がそれを象る

はっきり言って
generation gap
話題も趣味も
ついていけない

iPodから流れる音楽も
感想求められても
困るだけ

なのに
彼は
別に合わせる訳でもなく押し付ける訳でもなく
ただ単に
その違いを一人楽しんでる

彼が花火を見たいって言うから
しょうがなく付き合った

花火大会なんて何年ぶり

迷子になるといけないからと
彼が手を差し出す

「迷子になっても帰れるよ」
…可愛くない私

彼はそんな私の手をそっと握りしめた
「俺が迷子になったら困るでしょ」

…ヤラレタ。

2008/08/18 (Mon)

[164] わがまま
詩人:カナリア [投票][編集]

君のその
わがままも
子供みたいな
すねた横顔も
僕は全部大好きだから

君がどんなに
わがまま言って
僕を困らせようとも
僕がどんなに
謝っても
こっちを向いてくれなくても
僕は君が大好きだから
全部許せちゃうよ

君は言う
僕の顔を覗き込んで
「ねぇ愛してる?」
僕は迷わず答える
「愛してる」
君は
君には少し大きすぎる
僕のTシャツを頭から被り
「簡単に言うのね」と
僕の腕の中から
するりと抜け出し
窓の外を羨ましげに見つめる
猫の背中に絡みついた

「ねぇ愛してる?」
僕はそんな君の背中に向かって言う

「……愛してない」
「本当に?」
「愛してない」
「嘘だね」
「うん。嘘だね」

僕は君を抱きしめる
君は猫を抱きしめる

君は決まって言う
「あたし、わがままかな?」
うん
充分過ぎる程わがままだ
僕は答えの代わりに
キスをする

2008/08/18 (Mon)

[163] 言えよっ!
詩人:カナリア [投票][編集]

弱虫で
寂しがり屋で
その癖、変な所意地っ張りで

背は低いし
お金はないし
別に格好いい訳でもないし

いびきもうるさくて
寝言もうるさくて
寝相だって悪い

何でコイツなんだろうって毎日考えるけど

それでも
何だか犬みたいなコイツが可愛く思えたりもするから

どうしよもない程
そばにいたいよ

言えないけどね
言わないけどね

2008/07/13 (Sun)

[162] ホーホーホッホと鳴く近所の鳩
詩人:カナリア [投票][編集]

この音すき
雨がぽつぽつ屋根に落ちる
音がすき
風が窓を揺らす
音がすき
外はひどい雨なのに
部屋の中はいつもより静かで
その音聞きながら目を瞑る
眠りに落ちる直前の
ゆらゆら揺れる
空間がすき
空間はいよいよ空白となり
雨のメロディーは遥か遠くに
風はその上を滑って吹き去る

牛乳屋さんがカタンと音立てる頃
偶然にも目覚めれば
少しラッキー
ゆらゆら揺れる空間の中まだ少し雨の匂いが残る空の色
夜明けと朝日の中間色
そのマーブルみたいな色がすき
マーブルみたいな雲がすき
マーブルのチョコがすき

雀はさえずり
鳩はホーホーホッホ
ホーホーホッホ…

ホーホーホッホ

ホーホーホッホ…

その歌聞きながら
あともう少し眠る
その瞬間がすき

2008/05/25 (Sun)

[161] わぁるど
詩人:カナリア [投票][編集]

人の為に生きたい

これってエゴですか?
綺麗事ですか?

でもね
綺麗事がない世の中なんて糞ですよ

綺麗事でもいい
綺麗事でいいから

人の為に
誰かの為に

そうやって皆が生きたら
きっと世界は変わる

単純ですか?

単純でいいんです

2008/03/27 (Thu)

[160] 爪切りは引き出しの中っ!!
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今年も終わるっちゃね。と
ぽつりと言った背中は

パチン
と音を立て
足の爪をひとつ切り飛ばした

なんね?

かぁちゃんの作った雑煮が食いてぇなぁ

パチン

雑煮なら、うちが作っちゃるけ

パチン

かぁちゃんの作ったおせちが食いてぇなぁ

パチン

おせちもスーパーのだけどちゃんと用意しますー

パチン

かぁちゃんは料理が得意じゃったけぇ

パチンッパチン


パチン

かぁちゃんに会いたいなぁ

パチン

とぉちゃん?

んー?

まだかぁちゃんの所には行かんでいーよ?

パチン


昔より小さくなったその背中は
ただ黙って
深爪がちに切りそろえられた足の爪を
そっと靴下に包み込んだ

とぉちゃん?

んー?

爪切り、ちゃんと戻しとかんと。まぁた次無い無い騒ぐで?

ん?……んー


カタン…

コ、トン。

2007/12/31 (Mon)

[159] マーマレード風味の空
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君は僕が

好き

と言うものを

嫌い

と言う癖があったから

君の笑顔から覗く
えくぼだって

君のフワフワした
柔らかい髪だって

僕は好きなのに
君は嫌いって
言うんだね

だから僕は
そんな君の癖が嫌いだよ
って
伝えたら

顔真っ赤にして

アタシだって嫌いだよ!!
って叫ぶから

僕は
やっぱり好き
って
呟いた

2007/10/10 (Wed)

[158] 宇宙の法則-KUDARANAI-
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地球はくるくる自転する
くるくる
くるくる
廻ってる

その速度はなんと
新幹線の約8倍?!

おまけに
地球は太陽の周りを
くるくる
くるくる

なんとその速度は
ジェット機の何十倍?!


その中
平然と歩けているのが
不思議になって

もしかしたら今
宇宙の逆さまにいるのかもって考えだしたら

思わずベットにしがみついた

2007/10/10 (Wed)

[157] 単純バカが世界を救う?!
詩人:カナリア [投票][編集]

世界平和なんて
実はすっげぇ簡単なんじゃね?!

世界の皆が平和を願えば
争いがなくなって

世界の皆が分け合えば
飢餓に苦しむ者もない

すっげぇ簡単じゃん!!

お金とか武力じゃなく
気持ちなんだよ

気持ちで解決出来る問題なんじゃん?!
うわっ
貧乏な俺にも出来るじゃん!!


あー
成る程ね。
世界平和ってさ
愛なんだね

皆が愛になればいいんだ








じゃあ俺は大塚 愛で!!

2007/10/04 (Thu)
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