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カナリアの部屋  〜 新着順表示 〜


[146] Zo-ka
詩人:カナリア [投票][編集]

私に水は必要ありません
私に土は必要ありません
私に陽の光りは
必要ありません

貴方に手間はとらせません貴方の邪魔にはなりません決して貴方に迷惑は
かけません

けれど…
いえ
“だから”でしょうか

貴方は私の存在すら
忘れてしまうのですね

あの…
どうか

水の代わりに

土の代わりに

私を綺麗な花瓶にさして下さい

陽の光りの代わりに
貴方が私を見つめる
ほんの少しの時間を下さい

もし…
それが

貴方の手間となり
邪魔となり
迷惑となるのならば

いっそのこと…

枯れてしまいたい

2007/05/06 (Sun)

[145] 紡いで下さい。
詩人:カナリア [投票][編集]

紡いで下さい。
紡いで下さい。

闇を紡いで
光りを消して下さい。

私にはもう
眩し過ぎるのです。

私にはもう
痛みでしかないのです。

紡いで下さい。
紡いで下さい。

人と人との繋がりを…
紡いで
紡いで…


私を消し去って…
下さい。

いなかった事に
して下さい。

2007/04/12 (Thu)

[144] 
詩人:カナリア [投票][編集]

春の匂いは私を締め付けるんだ

あの頃の不安を

春の風に乗せて連れてくるんだ

だから
桜の木の下
今必死に涙を堪えているんだ

2007/03/30 (Fri)

[143] 自由だー!!
詩人:カナリア [投票][編集]

風邪引いて
何ヶ月も干してない布団に潜り
ガクガク震える体を丸くした

看病に来てくれる彼女もおらず
見舞ってくれる友達すらおらんことに気付かされ

具合は余計に悪くなった

怠い体引きずりながら
桃缶でも食べよう!

確かあったはず!!

戸棚を開け
手を伸ばした先に

…何かが触れた

もわっ…と言うのか
ベチョ…と言うのか…

得体の知れない感触が体を駆け巡り

この手引いて
その物体を確かめるべきか

それとも周りに
なすり付け
このまま無かった事として終わらせよか…

具合は余計に
悪くなった

2007/03/18 (Sun)

[142] 深黒
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私は黒か?
怯えてる

何にって
金の亡者だから

金を貧り
馬鹿みたいに
死に急いだ

私は黒か?
誰だって金が欲しいだろう?

誰だって愛が欲しいだろう

この世は金と愛が全てだ

だから私は
それが満たされない今

身体中に染み渡る
苛立ちに
悶え
悶え
悶え…
死にそうだ

2007/03/10 (Sat)

[141] 生きてみようと思うの
詩人:カナリア [投票][編集]

生きる事って難しいの
簡単じゃないの
お伽話じゃないの

なのに皆
どうして生きられるの

何かを食べたり
お金を稼いだり

簡単じゃないの

人を愛したり
子供を産んだり

簡単じゃないの

生きる事って難しいの

出来るならこのまま私

キエテナクナリタイノ…

でもね
生きたいと

願う明日は
そこに待っている気もする

だからね
神様が私を生かさせてくれる分だけは

必死に生きてみようと思う

2007/03/09 (Fri)

[140] 電信柱に片足で止まる雀の会話
詩人:カナリア [投票][編集]

生きるって大変だね。
え?
何?いきなり。

いや…たださ、飛べない人間を見て思ったのさ。

いや…たださ、しがらみの中の人間を見て思ったのさ。

いや…たださ、僕らより、ほんの少し、頭がいい人間を見て思ったのさ。


何て不自由に生きているんだって…。

今日のこの
青い空すら見上げずに

僕らが上で、こんな話しをしながら…

お前に糞でも落としてやろうか
考えてるっていうのにさ

気付きもしない

バカヤロウだな

おい、こっち向け。

下ばかり見てる人間には…なりたくないよな。

2007/02/15 (Thu)

[139] 
詩人:カナリア [投票][編集]

この広い空の下

僕は
本当にちっぽけで

孤独なんて感じるには
おこがましいぐらいに

空に溶けてしまいそうだ


眠れぬ夜に
例え涙した
頬にさえ

気付く事は
誰もなくて

きっとまた
あっけらかんとした朝が来る

この広い空の下

同じような想いを
胸に
くるくる
くるくる
掻き交ぜている人は

どれくらい?

孤独を感じる事さえ
おこがまくなる

ちっぽけ過ぎる自分は

空に溶けて…
消えてしまいそうだ

2007/02/07 (Wed)

[138] “そんな馬鹿な男”
詩人:カナリア [投票][編集]

靴下の在りかさえ知らない

その靴下さえ自分じゃ履かない

馬鹿な男

そんな馬鹿な男に嫁いだ
馬鹿な女

口答えする事もせず
怠ける事もせず

よくもまぁ…
飽きもせず

馬鹿な男と暮らして50年

最期に遺した言葉は
「幸せでした」と。

馬鹿な男
声も立てずにボロボロ泣いて

馬鹿な男
「苦労ばかりかけてすまなかった」と。

謝るぐらいなら靴下ぐらい自分で履きんしゃい

本当に
馬鹿な男
馬鹿な男

そんな馬鹿な男に嫁いだ
馬鹿な女

そんな二人の間に産まれた馬鹿な娘は

これまた
馬鹿な男に嫁ぎます

2007/01/21 (Sun)

[137] 白昼月
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それはまるで
昼間に取り残された
白い月のように





居場所を求め
ポツンと浮かぶ

2007/01/10 (Wed)
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