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阿修羅の部屋  〜 投稿順表示 〜


[62] 己が道、振り返るは風の音
詩人:阿修羅 [投票][編集]

消えてく風の色

忘れ去られた想い出


君は今、何処?


我先と走り出して
息絶えた

あの人たちとは違うよね


そう、思っておく


留まる事を知らない貴方たちが

何をそんなに語ると云うの?



ただ意味もなく

想いは浅はか?



それが意味を持つのなら

どうして私は救えなかった



優しさに似た偶像


手に取りでもすれば
崩れ去るさ


永遠にも似た

希望を模った幻



独り、この胸に刻んで往く


往きつくであろう
その場所まで



他の誰かが
忘れ去ったとしても


私が決して忘れない


君の全てを抱いて往く

2006/02/10 (Fri)

[63] 廃墟
詩人:阿修羅 [投票][編集]

ゆらり、ゆらり

流れる時空の中を

ふらり、ふらり

おぼつかぬ足取りで


揺らぐ、視界と

意味の無い時間と


消えたいと願った

消え方、は知ってるくせに

誰かに殺して、を求めたりする


優しさの裏、は何

哀しみしか映らない

僅かな光にさえ見離された

廃った僕、だから

腐った空気を吸って

モノクロの世界の中で

足掻いている


足は捕まれたままで

救われる事はないのを知る



涙など枯れ果てた

君さえ居なくなった


もう意味は無いから


こんな廃った場所に

2006/02/10 (Fri)

[64] 届かないLove Song
詩人:阿修羅 [投票][編集]

うたっている

満たされぬまま

何を得たいかも

解らないのに

吐き出す

旋律だけが

僕のナカを満たすから

涙は止まらない

切ないのではなくて

もう全て

無いから


誰も、触れないで


拒絶する心が


君を求めて


小さく、軋んだ



消える事のない痛みが


今も僕を締め付ける




届かないLove Song


今もただ



君の為に

2006/02/10 (Fri)

[65] Tight
詩人:阿修羅 [投票][編集]

月の端、君と唄った

水仙の群れ、いつか

僕に魅せた、夢

終わる事などないのだ、を

確信した、あの日


こんなに遠くまで

来るとは思ってなかったし

思いたくも無かった


モノの始めはあたたかくて

終わりは冷たいなんて


誰が決めたの


見つけた、時の終わりは

君と僕を繋いでおいては

くれなかったんだと


枯れぬ涙を流して


止まらぬ想いと


未だ





Please hold me


tight...

2006/02/10 (Fri)

[66] Everything is love
詩人:阿修羅 [投票][編集]

哀しい詩は書かなくて
良いような気がする

僕は今、吐き出した言葉から
解放されつつあるから

温もりがほしくて
涙を流す夜があっても
それは全て、君が拭ってくれると信じてる


思い込まなくて良いから。
ただもっと、記憶に、思いに、言葉に、
純粋に、素直に
生きて行きたいとただ
そう思ったから

泣いたらいけないなんて
誰も言ってないから
怒っちゃ駄目なんて言ってないから

涙も怒りも全て僕の肥やしにしてやる
とかそんな感じで
全てひっくるめて愛せたらなぁ、なんて

少しずつ、自分を愛して
家族を愛して
恋人を愛して
友達を愛して
みんなを愛して

全てひっくるめて大好きなんだぁぁっ
って叫べるようになったら
素敵かなぁって

綺麗事かも知れないけど
僕は好きだなぁ

それを望むなぁ

ただ幸せ
そう言うのが
僕で、僕の未来だ

2006/03/07 (Tue)

[67] 弱者
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けらけらと哂ってやる

全てにただ、惨酷に


幸せになれるような

気はしないであろう


このぼけが




今、たまんなく独りだ


って事をどうでも認めたくないらしくて


一生懸命哂っている今日この頃



壱つと運命を共にできるほど

今あたしんなかに余裕はないわ



哂えない理由も分かんないまま



全てを利用しそうでこわいよ

2006/03/07 (Tue)

[68] 埋め合わせ
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眠いと判断した
ただの憂鬱を
君の膝の上で
ゆっくり動かした
閉じた扉のように
開かぬ心は
いつも何かを拒絶して
守られたいと
常に泣いていた
そんな気がする
よく解らないのは
私が理解しようとしてないからだなんて
本当にそうなら
どうして考える事が出来ないのかしら
幾ら失う事を怖がったって
消えて行くものだから
泣きながら縋るより
新しい何かを求める方が良い
抱いてくれる何かがあるなら揺らぐ
弱い私だから
幾つかの欲望を埋めて生きる
貴方の繋ぐ鎖が唯一の「正しい道」へ戻る為の術
交わる事だけが全てでは無いけれど
何故だろう
いつも何かが欠けていて
埋め合わせが其れであるかのような

2006/03/14 (Tue)

[69] 偽ふりぃだむ
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泣きたい想いはきっと夜の闇の隅のすみで
膝を抱えたあのこ、が知っていて
僕に残った本当、は
淋しかったんだと云う言葉と
枕を濡らした涙の跡
震える声で助け、を呼んだ時にはもう遅くて
震える手で手当たり次第に
温もりを探しては
重なる何か、と繋がる何か、を
裏切っては、律儀に泣いて、
解らなくなるまで抱いて
視なくなるまで、
淋しかっただけなの?
ただ抱きしめてくれる何かが欲しかったの?
ごめんなさい
最低だから
もう離して
消えてしまうまで
解らない
きっと自由に翔ぶの

2006/03/14 (Tue)

[70] 馴れ初めの快楽
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薄暗い中に
響く声
何も見えない中で
二人こうやって
愛し合うわけでもなく
ただ混ざり合わすだけ
愛はないのに
混ざり合うだけは
簡単で
快楽だけを求めて
偽りの「愛してる」を
揺らす
紅の中
漏れ出る声は
演技だとしても
互いの性欲を煽って
濡れて撫でるのは
感じ合う場所
一瞬でも
自分に入れられている
モノが汚いモノだと
思えないように
思考を止めて
ただ「すぐ良くなるから」と
自分に言い聞かせて
紐解けないように
快楽を結んで

辛い事もしんどい事も
忘れてしまえるよう
哀しい事だって事は
重々承知。

2006/05/09 (Tue)

[71] 
詩人:阿修羅 [投票][編集]

雨粒は穿つ
花弁堕として
貴方と視紛う色が
地面に這って、いるのを
あの時のあれと
認識しはしない

綺麗に咲き誇る
華、程恐ろしいものは
ないのよ、と
哂った

と見せ掛けて
吐き出して、おいた
君には、見えないように

棘とは元から
存在するもの

哂った隙に
殺す為

穿つ雨粒
突き刺す



痛みは妙に
脳裏に焼きつくだけ

2006/05/09 (Tue)
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