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シンラの部屋  〜 新着順表示 〜


[74] 
詩人:シンラ [投票][編集]


愛を知りたくて
愛を探したくて

ここまできたよ。
生きてきたよ。



君の手が
震えていること

気づかぬフリを
してたんだ



愛が不安で
愛が怖くて

逃げ続けたよ
自分を守った



心の壁を
くだいてみたとき

何か生まれた
苦しみと共に



愛を持ちたくて
人を愛したくて

いまここにいるよ。
生きてるんだよ。

2009/01/27 (Tue)

[73] 冬の夜
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かじかんだ指
キラキラ瞬くアスファルト
こぼれる白い息
群青の空とグレイの雲
羽ばたく鳥の影

つよく輝く一番星

おいてけぼりのマフラー
薬指が破れた手袋
雪の匂いが染みたニット

オレンジに滲む昨日
いつかの夜のホットココア
息を切らして走る道路
彼方に佇む街の灯り



ふと仰げば一番星

2008/12/23 (Tue)

[72] 明日の話を
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オリーブグリーンの毛布にくるまり
明日の話をふたりでしようよ

ロイヤルブルーの地球儀にきらり
星々の歌を散りばめて

オフホワイトの羊が二匹
草原の上を歩いてる



グレイのきのうは
暖炉の薪に



蜂蜜
トースト
クリームシチュー

夢の香りは
カモミール



パウダースノーの時間にふわり
明日の話をふたりでしようよ

2008/12/21 (Sun)

[70] 五月
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雨上がりの午後
あまりにクリアな風景は
この地に朝を
告げるようだった



五月は颯爽と
駆け抜けていったんだ



新緑の道を車で走った
マーガレットが咲いていた
鳥たちの鳴き声を聴いて
アカシアの香りをかいだ



いとおしく
懐かしい
緑の季節よ

君とまた
巡り合うとき

ほほえんでいられますように

2011/03/04 (Fri)

[69] Skyblue
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空の深さを吸い込んでみる
雲は甘くてかろやかな味

無限に広がっているような
けれどもどこかに果てがあるような



まぶたを閉じて
ふと開けたとき
瞳は空で
いっぱいになる


2008/12/20 (Sat)

[67] 彼方
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夕日にきらめいている

夕日にきらめいている

あの飛行機雲の行方を

その彼方を

ぼくはまだ知らない



2008/12/16 (Tue)

[66] 
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そのくるしみに
選ばれたのかもしれないよ

きみだけが
越えていける
ひとだから



そのトンネルの
向こうにあるものを

きみだけが
知っているから


2014/10/14 (Tue)

[65] 緑の頃に
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自分をすきになってみたい

空に向かって
ほほえみを

心地いい風
感じながら


2011/01/27 (Thu)

[64] 新しい国へ
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新しい国へ
わたしは行こう

虹色の花がひらくとき
きのうの苦しみも
報われますように

冷たい風のなか
わたしは行こう

流れる涙の温もりに
くやしい傷跡も
癒されますように



やがてやがて
辿り着く

やすらぎの地で



風のように
うたを歌う

空のように
羽を広げる



2007/01/08 (Mon)

[60] 木蓮
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胸をつきあげるような

孤独



わたしの世界が

暗闇につつまれる






せめて泣き崩れてみたい

耐えるしかない哀しみ






ふいに

四月の木蓮が

心の空でゆれる



どこで見るより

うつくしい

故郷の木蓮だ






こんなにも苦しい世界に

こんなにも

いとおしいものがある

2008/12/22 (Mon)
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