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山鳩の部屋  〜 新着順表示 〜


[32] 詩の初めての行を書くとき
詩人:山鳩 [投票][編集]

暖かな木洩れ日の中で

心もとなくかすんだ水平線を見つめてる


何も聞こえない

小鳥の囀りさえ聞こえない

何もかもが立ち去り

孤独の世界に迷い込んだように

こころは遠い過去に置き去りにされて


静かな静かなこの丘の上で

また君のまぼろしを見る

君とのお喋り

それは空耳

こころに刻んだ

言葉の数々が

復習するように思い浮かぶ


こんなに無垢な午後のかたちに

どこかすがすがしい気分に堕ちてゆく

無音のままに

北に流れてゆく飛行機雲


君はもうこの地にいない

2007/09/20 (Thu)

[31] 約束
詩人:山鳩 [投票][編集]

約束は秋の空に消えていった

空の青さはこんなにも綺麗なのに

約束は秋の空に消えていった

あんなにも高く澄んでるのに

君は塞ぎ込んで

ずっと沈黙を守り続ける

こんなにも透き通った空気を吸い

地平線に沈む夕陽は

果実のように赤く熟れて

冷たい頬を染めるのに

話しかけようとしても

瞳に映る見知らぬ熱い素描

ジェラシーを隠し切れない

僕は一気に

君のこころの深みに下りてゆきたい

あの夜の小指の感触を

忘れるために

2007/09/19 (Wed)

[30] 風のソネット
詩人:山鳩 [投票][編集]

やはり僕はあの丘に帰ってゆく

陽に暖められた芝生の匂い

大いなる海原から吹いてくる

風の中には歌がある


まだ僕のこころの中に

偏在する六月の想い出

決して唯一の人生を

浪費したわけじゃない


君の幼い期待は南風

ただ若かっただけじゃない

それがおのずと生まれいずるもの


悦びと哀しみのこの丘に吹く風に

君のもう大人びた横顔は

不幸の美しさを知っているようだ

2007/09/18 (Tue)

[29] ねじれた夜に
詩人:山鳩 [投票][編集]

深い暗闇の海底に

ゆっくりと沈んでゆくように

遠い記憶の扉を開いてゆく


うつむく君は

左手の薬指にさしたリングを指さし

すこし目障りなのと言いたげに

顔を曇らせた


夜更けの街並み

街灯の光は湿って白く濁っている

途切れてしまった会話を

どうにか繕いつつ・・


僕は夢を見た

無声映画の一場面のように

切なさと懐かしさが入り混じり

あと少しだけ

消えずにここに居て


目覚めた後に残る君の余韻

忘れてしまっていたはずが

まだこころの何処かに潜む

愛の残り火


ため息とともに

ねじれた夜がまた明けてゆく

2007/09/17 (Mon)

[28] 『私は願い続ける』
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あの日が遠のき想い出に変わり果てても



私のこころはあの日のまま



永遠に変わらぬ君への想いこの歌にこめて



私は歌う 君が倖せであることを



私は祈る 君が倖せであることを


:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

「私がかつて愛したあの人

いや今もずっと愛して続けている人

もう私のこころの一部となり

死ぬまで消し去ることはないだろう・・・」

2006/08/29 (Tue)

[27] 「誓い」
詩人:山鳩 [投票][編集]

You make me feel brand new


I sing this song for you 〜


ラジオから切なく流れる懐かしい旋律


あの誓い一縷の望みとし模索の日々に暮れる

2006/08/18 (Fri)

[26] 航跡
詩人:山鳩 [投票][編集]

長く遠く白く

水平線へと棚引く

紺碧の海原 白い泡沫

もう港は遥か遠くに


永く遠く白く

私は時折後ろを振り返る

蹉跌の日々を重ね

哀別のあの日は遥遠くに

私はこの海原に航跡を残しながら

ようやく君のすべてを

その中に捨ててしまうだろう

2006/08/13 (Sun)

[25] くろーばー
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くろーばー

そのはなをみれば

きもちがやすらぐ

ふたりでさがした

しゃがんでさがした

よつばのくろーばー

みつけたら

しあわせになれる


くろーばー

そのはなをみれば

わたしのこころも

しあわせになれる

2006/08/12 (Sat)

[24] 時の波
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諦めかけていた私の前に

忘れかけていた君の姿

永い傷心の日々が

波打ち際の砂のように

遠い記憶を薄れさていた

懐かしい君の声君の匂い

偶然の再会に

再びこころがさざめく



振り返り

さよならの手を振る

君のその薬指には

まばゆく煌く倖せのリング


大いなる時の波は

寄せては返し

不思議なほどに私を

従容のこころに浸らせる

2006/08/10 (Thu)

[23] ブルーサルビア
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君からの大切な言葉

今もこころの奥に秘めている

そのやさしさはブルー・サルビアに似て

初秋の日差しの中に咲き乱れ

私の寂しさをを包んでしまう

なのに突然こころを閉ざして


去っていったこの場所に

目に映るのは君の影だけ

君のつぶやき ため息

もう一度少しだけ聞かせて

こころの情景を映し出す

失恋の花ブルー・サルビア

見えない君のこころ

それを知る術はここに・・・

2006/08/09 (Wed)
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