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旅人モドキ(左利き)の部屋  〜 新着順表示 〜


[245] #0245
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

きみも乗組員だなんて笑えちゃうのさ
この客船で巻き起こるドラマを巡って
やっとヒロインなんだと自覚するとは
きみって案外うっかり屋さんなのかも
とっくの昔に出発進行のサインを送り
そして現時点もバックで操る鬼とやら
きみに恋心ごと奪われ宝箱まで手放す
いわば天空を舞うブランコに魅了され
つい涙のピエロなど熱演する茶番劇が
きみの胸にも突き刺さり共鳴したまで
うつろなコインが浮遊だな隣でそっと
ささやこう銀河宇宙のホウプめってね

2015/04/05 (Sun)

[244] #0244
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妖しき面影
霧が淡く視界を包み隠せば
幹までも揺らし轟く春を告げる風に
数知れず巨木に花は一斉に咲き誇る
おれは花の嵐へと最前線から
最後尾までも さみしく一往復
ぱっと頭上へ目を留めれば
うなる突風で乱れる大輪の花よ
青春賦が都の野原で二昔前に
月影も届かない真っ暗闇でも
花弁の嵐になり吹き荒れ
ららら 一輪が実る 妖しき面影

2015/04/05 (Sun)

[243] #0243
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きみは群れに腰を下ろし安住している
それだけに飽き足らず孤独な者へ
やたらめったらに矛先など向ける
たっぷり刺しまくれば満たされたかい
ここぞとばかり数の力を振りかざせる
あからさまな嫌がらせに明け暮れては
わるびれず身勝手だと決めつける
きみだってわがままな動物なんだよ

2015/04/05 (Sun)

[242] #0242
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青い空の真下で
鋭敏なる感覚を研ぎ澄まして
乗り込む高台で
重ね着する長袖など脱ぎ捨て
歩き回る途上で
朝に見そびれる劇も鑑賞して
涙が伝う場面で
同じ郷里である人まで光って
奇な縁の解読で
自ら仕掛ける逃避行を演じて
舞い戻る頃合で
弓なりに欠ける月の精なんて
開き直る芝居で

2015/04/05 (Sun)

[241] #0241
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おれにも架けたい物語がある
時計の針を巻き戻しちゃえば セピアに色あせた記憶が巡る
きっと産みの苦しみも共有する
音楽に携わる人の声も耳にし ポテンシャルを引き出される
きみの波は揺れ浮き沈みする
甘ったるくもほろ苦い想いで ピンチに陥っても前へ進める
人としての情など放り投げる

2015/04/05 (Sun)

[240] #0240
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

酒蔵にて修業を積む
きみの努力がつむぐ糸で
結ばれてゆく数多の星たちよ
ずっしりと重なる雪だって踏みしめ
足跡など刻みつける旅路も
あてどなく苦と楽の狭間でさすらう
涙はとうの昔に果てたと思いきや
こみ上げてくる感情があふれ出して
銀世界の終わりなら心の底から酔おう

2015/04/05 (Sun)

[239] #0239
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

ほんのわずかな革命へと導いてくれた
きみも抱えているはずの欠落感を
たとえ邪道であろうとも充たしたくて
うっかり怪文書など送ってしまう
その笑顔の奥にある憂いまで共有でも
きっと練った暗号は読み解けまい
これから寝ても覚めても妄想にふけり
ともに熱情を奏でては恋も織れる

2015/04/05 (Sun)

[238] #0238
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

おれの作ったポエムの価値なんて
ちゃんと認める人などいないんだ
世界は情報で満ちても海の彼方に
くっきり見える表舞台がまばゆい
祝杯を上げる宴が果てても海原は
なぜに慌ただしく波風など立てる
音のシグナルに耳をそばだてつつ
おれも常識ごとスパークするまで

2015/01/07 (Wed)

[237] #0237
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とある建物の最上階にきみは巣くう
すぐ下の階には年配のカップルがいて 後から入ってきたくせに我がもの顔で
こっちが居候している気分になって
ふざけんなって言いたいのを抑えて 心など読みきると言葉の刃で突き刺す
どうやら効果を及ぼしたと思われ
いちいち口うるさいノイズが除去され 宿の主へ向けた毒舌もひっこ抜かれ
ひとまず居心地は持ち直したと感じる
きみは目と鼻の先で続く工事を見つめ 潮時が近いのではと考えはじめ
これからの進路について答えを求め
ただピンチから脱却すると集中力も高め 巧妙なる網の目を瞬時にかいくぐる
とりあえず面白い方向へ駆け抜け
いかなる荒波や渦がきみをさまたげ 行く手に立ちはだかったって騒げ
がむしゃらに舟をこぎ新大陸に着け
すかさずチャンスを捕まえに行け 夢想ごと膨らませて夜へ飛び乗って
きみは明日へ続く道を踏みしめる

2015/01/07 (Wed)

[236] #0236
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

舞い上がれハヤブサの翼
大地にうごめく情念の渦など
振り払って軌道を描き出せ
闇の彼方に待ち受ける輝きとは
予測や計算を超える未知への扉
閉じ込められた謎ごとこじ開けて
美酒よりも心を酔わす発見が
遠く離れた宇宙に眠ると閃けば
臆病なライオンが隠す爪と牙

2015/01/07 (Wed)
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