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杞柳の部屋  〜 投稿順表示 〜


[103] デリート
詩人:杞柳 [投票][編集]

あたしの携帯は

不便なもので

メイル消去に

暗証番号が要る

















笑ってしまうね

君の言葉は

君の誕生日で

消えて去く

















泣けてしまうね

君の最後(サヨナラ)だけは

君の始まりでデリート出来ない

2005/04/18 (Mon)

[104] N゜5
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君の嘘は
フレグランスの香り

調度
170くらいの女の首が
触れる高さ




香水もヒールも
嫌いだと言ったのに



2005/04/18 (Mon)

[105] 東京
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雑踏を愛せるようになったのは
消えたくなった時

案外
誰もあたしを必要としないと気付いたら
別に何も変わらないわって
嗤えてしまったんだ





東京
あたしを殺しては生かす街




2005/05/01 (Sun)

[106] 5月の人。
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ねぇ
何処に居るの 空の下
西への旅は 良好かい

ああ
どうか彼の行く手に
綺麗な空を
綺麗な空を




ねぇ
此処に居るよ 空の下
東のあたしは 元気です

ああ
どうか彼の行く手に
綺麗な空を
綺麗な空を




ああ
つい描きたくなる様な
綺麗な空を
綺麗な空を



2005/05/20 (Fri)

[107] ぽつりと
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ぽつりと

一粒
涙を流す代わりに



ぽつりと

一言
「死にたい」と口に出さずに呟いた



これは強くなれたのかな?



2005/06/24 (Fri)

[108] 年頃
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身長を誤魔化して
顔面に嘘を施して
皮膚に華を描いて

それでも何故
未だ足りない気がする



髪に彩りを添えて
穴を飾りで埋めて
肺を煙で満たして

それでも何故
未だ足りない気がする

それでも何故
未だ足りない気がする



2005/06/25 (Sat)

[110] 遊戯
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「あたしウタが無いと生きてけないの」

俯きながら少し笑った




その日から貴方
あたしのウタに

非道く共感するものだから

腹の中で少し嘲笑った




ごめんね

あたしこういうの無いと生きてけないの



2005/06/25 (Sat)

[111] 熱帯夜
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ああもう

嫌になる
厭になる

一体
何処から
湧いて来るのか
此の子達

指に吸い付き
離れない

思考を占拠し
剥がれない

ああもう

嫌になる
厭になる

早々に

飛んで火に入れ
夏の蟲

飛んで火に入れ
夏の蟲



2005/06/28 (Tue)

[112] エピローグ
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最近
唄えねェんだよ
忙しさの所為にしたけど

最近
唄えねェんだよ
語彙力の所為にしたけど

最近
唄えねェんだよ
責任転嫁も底を尽きて



痛い目みたよ
やっぱり
大人しくなるよ
ぱったり



あたし
勝手に唄うから
あんた
勝手に聴いてって

あたし
勝手に消えるけど
あんた
勝手に消えないで

2005/06/28 (Tue)

[113] あたしと君の在り方
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きっと

黒い嘘

きっと

悪い夢



きっと

君はまだ何処かで

誰よりも

切なくて

誰よりも

哀しくて

誰よりも

優しいうた

唄ってるから



あたしは君を美化なんかしない

何時までも

耳をすまして

何時までも

君の詩を聴くよ



何時までも

君の詩を聴くよ

2005/07/28 (Thu)
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