詩人:凪都 | [投票][編集] |
絡まり混線それが現状
ここは視線渦巻く明日行き交差点
ポジティブを装う逃避行者。
視線に立ち止まると
知らないあの子がわらいかける
私は夕闇黄昏はぐらかし
視力が悪いと言い訳並べ
そんな姿勢に
はにかみ笑いかける
知らないあの子の顔が視線が
隣り合わせの距離になり俯いた。
わらってた笑ってた
嗤ってみているみられている。
あの子の死線から目をそらしたくて
黙って目前の明日へ疾走する
怖がりの私は失速を恐れ
頭上から忍び込む月明かりは
浮かない顔の芯を真を引き当てる。
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全て口に放り込んで
飲み混んで仕舞うように。
あれは時に凶器 狂暴
忘れたらおしまい。
日陰から見つめた陽射しは
暴き 晒すように
この傷を包み込んで仕舞う
時に凶器 狂暴
忘れたらおしまい。
そこにある
ここにある
顔を上げて
目を潰してまで見れない
それでも
いくら
暗がりで呼吸を繰り返しても
私は暗闇で生きられない
あれは凶器で
あれは狂暴な凶器で
あれは強烈な狂暴な凶器で
両手で隠したところで
口に放り込むように
飲み混まれて交ざって仕舞う。
だから忘れたらおしまい。
ここにある事
おしまいだから忘れない
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迷彩色が乱反射した様に
溶け込み混ざり判別不明。
アスファルトはグレー
見上げた空は灰色。
寒空を足早に行き交う。
視界を過ぎてくあのコートは
今年流行りの黒色コート
似たり寄ったりの背丈
誰がどこのどなたでしょう?
無くしたモノを探して
静かに視線はセメントを這う。
人の波に流され行方不明。
じんわり滲む右手をぎゅっと
ひんやり染みる左手でぎゅっと
同じ体温になっても
握りかえし続けます。
わかるトコロに
違いがないなら
判らないトコロは
同じであって欲しい。
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喉を詰まらせ
鳴咽を噛み殺し
小さな身体を奮い立たせ
まぶたを押し上げるようにして
目覚めたばかりの彼女へ
胸いっぱい
生まれ落ちる
愛しさを言葉に閉じ込め
吐き 出した音は、
すっ 、と
雪のように溶け消えた
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結局
この深く、ほの暗い、井戸のような
底に そこには辿り着けなかった独り。
月明かりの梯子に触れて
発光するよう拡がる熱は
気のせい、な、はずなのに
空洞に倒れて転がった石コロの
なんて、味気無い音を拾ったら
何故か視界は滲んでふやけそうだった。