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凪都の部屋  〜 投稿順表示 〜


[117] 毎日見ている
詩人:凪都 [投票][編集]



絡まり混線それが現状
ここは視線渦巻く明日行き交差点

ポジティブを装う逃避行者。
視線に立ち止まると
知らないあの子がわらいかける

私は夕闇黄昏はぐらかし
視力が悪いと言い訳並べ

そんな姿勢に
はにかみ笑いかける
知らないあの子の顔が視線が
隣り合わせの距離になり俯いた。


わらってた笑ってた
嗤ってみているみられている。
あの子の死線から目をそらしたくて





黙って目前の明日へ疾走する
怖がりの私は失速を恐れ
頭上から忍び込む月明かりは
浮かない顔の芯を真を引き当てる。
























2008/07/12 (Sat)

[118] 
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一生いっしょ。人ひとり。



2008/07/18 (Fri)

[120] ひかり
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全て口に放り込んで
飲み混んで仕舞うように。
あれは時に凶器 狂暴
忘れたらおしまい。

日陰から見つめた陽射しは
暴き 晒すように
この傷を包み込んで仕舞う

時に凶器 狂暴
忘れたらおしまい。

そこにある
ここにある
顔を上げて
目を潰してまで見れない

それでも
いくら
暗がりで呼吸を繰り返しても
私は暗闇で生きられない


あれは凶器で
あれは狂暴な凶器で
あれは強烈な狂暴な凶器で

両手で隠したところで
口に放り込むように
飲み混まれて交ざって仕舞う。



だから忘れたらおしまい。

ここにある事
おしまいだから忘れない





2008/08/15 (Fri)

[121] 手袋
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迷彩色が乱反射した様に
溶け込み混ざり判別不明。
アスファルトはグレー
見上げた空は灰色。
寒空を足早に行き交う。
視界を過ぎてくあのコートは
今年流行りの黒色コート
似たり寄ったりの背丈
誰がどこのどなたでしょう?


無くしたモノを探して
静かに視線はセメントを這う。
人の波に流され行方不明。

じんわり滲む右手をぎゅっと
ひんやり染みる左手でぎゅっと
同じ体温になっても
握りかえし続けます。

わかるトコロに
違いがないなら
判らないトコロは
同じであって欲しい。



2009/01/31 (Sat)

[122] 
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喉を詰まらせ
鳴咽を噛み殺し
小さな身体を奮い立たせ


まぶたを押し上げるようにして
目覚めたばかりの彼女へ


胸いっぱい
生まれ落ちる
愛しさを言葉に閉じ込め


吐き 出した音は、



すっ 、と


雪のように溶け消えた









2009/05/15 (Fri)

[123] えんの中言
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結局

この深く、ほの暗い、井戸のような
底に そこには辿り着けなかった独り。

月明かりの梯子に触れて
発光するよう拡がる熱は
気のせい、な、はずなのに
空洞に倒れて転がった石コロの
なんて、味気無い音を拾ったら

何故か視界は滲んでふやけそうだった。





2009/06/20 (Sat)
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