詩人:大示 | [投票][編集] |
例え、あなたの夢を
夢を持たない誰かに笑われようと
夢までの道のりが険しくても
簡単に手放さないで
せっかくの光を見失わないで
逃がしてしまうと
いつ見つかるのかわからないまま
ただ、幾年が過ぎていく
挫折すらできないまま
ただ、歳をとっていく
詩人:大示 | [投票][編集] |
夢は何処へいった?
何処へも行きやしないよ
いろんなものが邪魔をして
見えなくしているんだ
自分の手を見てよ
握り締めたままじゃ掴めないよ
自分の足元を見てよ
蹴飛ばすように歩いていては
夢を落っことしても気づかないよ
身近にあると思うんだ
夢に繋がるヒントが
それが見つかったら
あと少し
焦らないで
ゆっくり、あたためて
詩人:大示 | [投票][編集] |
今は、動かなくていいよ
焦りが歪みを生み出すのなら
昔の人たちが
そうしてきたように
鳥の声を聞いたり
虫の音を聞いたり
きっとこれからも変わらない
大きな空を眺めたり
些細なことを深く感じて
生きる心地よさを、もう一度
詩人:大示 | [投票][編集] |
大きな建造物の群れ
その下には
たくさんの自然の屍
抉られ
埋められ
切り刻まれて
だから
『災害が起きません様に』
なんて
僕は絶対に願わない
そう、絶対に
詩人:大示 | [投票][編集] |
魚には虫を
花には水を
人には・・・・
僕には・・・・
結局、何が欲しいのだろう
心が欲を呼ぶのなら
欲が悪夢を生み出すのなら
『壊れてしまえ』
僕より先に呟いたのは
道端に忘れられた
小さな人形
その声はうつろに
それでも確かに
僕のガラクタの心に突き刺さった
何も欲しがれない人形
唐突に造り出されて
忘れられて
詩人:大示 | [投票][編集] |
静かな夜に
壊れた時計
曲がった針を逆回し
今日 昨日 数日 数年前
私の生まれたその時の
その瞬間
過去は道を塞いで
声を張り上げる
引き返しなさい
充分に生きなさい
地を這ってでも
生きなさい、と
夢が途切れる前のあの声は
うろ覚えの、あの人だった
壊れた時計は、もう要らない
詩人:大示 | [投票][編集] |
僕は、どこ
規則
道徳
時間
嘲笑
焦燥
失望
深く潜っても、見つからない
たくさんの下敷きになって
一番下の僕は
原形をとどめているのだろうか
そもそも、元の形なんて
あったのだろうか
詩人:大示 | [投票][編集] |
『私』という存在は
今の私が終わり
そして、また
『誰か』として始まる時にも
感じられるのでしょうか
それは、この国で?
それとも、どこか遠い別の国?
此処とは違う
この世界のどこかで
また生きて行くのでしょう
数十年後の小さな『私』は
幸せですか
今、あなたに成るために
私は生きています
詩人:大示 | [投票][編集] |
時々、思い出すよ
朝焼けの中の
まるで影絵の様に真っ黒な君を
きれいな、その世界を
ねぇ、その世界では肌の色なんて
気にならないんだよ
きれいな朝焼けの中で
感動して、笑って
そこには遠い日の人間がいたよ
君は今、感動していますか
どんなに小さな幸せにも
笑顔で応えていますか
詩人:大示 | [投票][編集] |
あんなに水をあげて
育ててきた花が
ほんの小さな火によって灰になる
信頼は、すぐ手に入らない
しかし、失うのは一瞬
一つの言葉
一つの行動
それらが火種となるだろう