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大示の部屋  〜 新着順表示 〜


[243] 雨の匂いに
詩人:大示 [投票][編集]


噎せるような雨の匂いが
少し冷たい風に混じって

僕のところまで届いたよ

ねぇ

空の下にいる遠い誰か
涙、流してはいませんか

冷たい風の中で
俯いてはいませんか


この湿った土の匂いに
君の涙が混ざっていませんように



もうすぐ太陽が出てきます

遠い誰かさん、泣き終わったら

少しだけ、笑ってみて下さい


2009/05/22 (Fri)

[242] 変わらない
詩人:大示 [投票][編集]


何が神様になるかわからないね

誰が神様に成りすますか
わからないね

どの神様が本物かなんて
きっとずっとわからないままだね


沢山の存在の中から
人は自分たちに都合のいいものを

迷わずに選んでいくんだろうね

楽な方を戸惑うことなく選んで
面倒が起きれば誰かのせいにする

それもきっと変わらないままだね




そんな人達を助けようと
手をのばす人がいて

その手をとり、涙するのも

これからも、変わらないだろうね


どんなに理想的な世界になっても

きっと、変わらないだろうね


2009/05/22 (Fri)

[241] 愛の記憶
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夜を癒す、優しい歌声と

雨音の竪琴
思い出を紡いでく

忘れていた、母のあの温もり
二人で聞いていた子守唄さえ

面影は遠く、僕を拒むけど
心は確かに憶えてる

忘れはしない、最後の微笑みよ

どうか、消えないで!



傍で眠る、あなたの目蓋から
哀しみの欠片が、音もなく流れたの

ただ見つめて、冷たい指先に
そっと染み込ませて
口付けていた

甘やかな夢は、目覚めたその時
苦しい現実に変わる

わかっているのに
夢を見るのは何故?


誰か、教えて!


2009/05/21 (Thu)

[240] 一秒
詩人:大示 [投票][編集]


あの日、笑ったあの人の
きれいな横顔、心の中に

あの時、泣いたあの人の
静かな震動、手のひらに

いつも怒っているような
厳しい顔は、瞳の中に



たとえ、あなたがいなくなっても
私は、たぶん大丈夫


あなたも、大丈夫かな

最後の時まで、あなたのままで
いてくれますように


勝手な願いは秒針の音に紛れて

姿見せない明日へ


2009/05/19 (Tue)

[239] 二人
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僕の中にある苦しみは
あなたが何を言おうとも
僕にしか、わからないもの

あなたの悲しみは
僕が何を言おうとも
あなたにしか、わからないもの


『いつ消えるのだろう』

『いつ乗り越えられるのだろう』

『いつ?』

『いつか』


『いつか』なんて日は本当に
あるのか、わからない


それでも一緒に行こう

そう言って振り向いたその顔には涙のあとがあるけれど

あなたは笑っていた


完璧に生きられる人なんていない

格好悪くても
歩けるうちは、歩いてみるよ

最後に出迎えてくれる人の
優しい眼差しを思い浮かべながら

2009/05/17 (Sun)

[238] 比べる
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価値観も、何もかもバラバラの
この空間で

自分は正しいと言えるだろうか

人との関わりを断ち切ったままで

自分だけが苦しいと
言えるだろうか


比較することが難しく
褒められたものじゃないけれど


今、僕は、どの場所にいるのか

しっかり知っておきたいんだ


2009/05/10 (Sun)

[237] 虚ろな心
詩人:大示 [投票][編集]


動かない心に、忍び込む暗闇

苦痛すら理解することかなわず
私は決められた運命を歩く

誘われるまま、道なき道を進む度

周りの声が、景色が幻に

傍にいた人達さえ見知らぬ人に
なっていく


このまま、私は壊れてゆくの

普通なら、直視できないほどの
惨劇を、何処か遠くで眺めながら


今までの全てが悪い夢ならば
どうか、お願い

私の目を、さまさせて



今までの全てが本当ならば

正しい運命よ

どうか、私を裁いてください


2009/05/10 (Sun)

[236] リアルとフェイク
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一枚の写真の中
笑っている僕がいる

この時の笑顔が偽物だったのか
本物だったのか

そんなことは
今となっては、わからないけれど

『本物だったら、いいな』と

僕自身が
そう呟けるようになったから

ほんの少しだけ
マシになった気がしたよ


その時の一瞬の感覚の記憶なんて
あやふやで

自分の都合のいいように黒く塗り替えてしまっているなら
もう一度、周りをよく見て
白紙に戻すことだってできる


それは僕にしかできない
大切な仕事だ


2009/05/09 (Sat)

[235] 魔妖し(マヤカシ)の感情
詩人:大示 [投票][編集]


この世の終末が来る

まるで『夜』という暗闇に
頭を支配された様な突拍子の無い
この考えは

私ではなく長年、傷を負い続けた思考が産み出したものだ


灰色の細胞達が、私を『恐怖』に
引きずり込もうとしている

繰り返し、繰り返し、その都度
最高の恐怖へと導こうとする


その都度、私は抗う

暗い感情が存在している

認めるが、支配はされない

正と負を持った、不完全な生き物

これこそが私だ、と


2009/05/09 (Sat)

[234] 拒絶のドア、解放の鍵
詩人:大示 [投票][編集]


気がつくと、僕はドアの前にいた


手持ちの粗末な造りの鍵では
開かないようだった

僕は途方にくれドアを蹴飛ばした


『やかましい』


向こうから開けてくれたのは

お節介な友人と家族達だった


僕の鍵は、僕と同じで

まだまだ未熟でひねくれていて
ぽっきり折れそうだけど

生きているなら

時間があるなら、いつか最高の
鍵が出来上がるだろう


だから、願わずにはいられない

ささやかな平穏が続きますように

2009/05/08 (Fri)
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