詩人:morning star | [投票][編集] |
地獄のような娑婆(ばしょ)で、
生命きて居る。
燃え尽きそうな魄で、
前のめりなあしたを信じてる…
それでも微かな望みの光りに掌を延ばして、
瞬間を観付けて、
其所に自身を存在させなければ
イケナイのだろう…
産まれたからには、
生命きねばならぬ…
無常で無情な“人界”の理と掟が、
スベテなのだろうかと・・
歌え無い唄を心弱く口ずさんでみようにも、
夕暮れと夜明けが同時に、
心奥(こころ)の宇宙に咲くのだろうかと、
あしたの軌跡へと虹色の秒音(こえ)が聴こえくる様にと…
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見慣れた景色も、
懐かしい光景も、
みんなみんな・・
胸奥にある故郷へと、
吸い込まれてゆく
欲しがった虚空も、
届かなかった憧憬も、
みんなみんな
余すところなく
刻まれてゆく
よみがえりくる
今昔(かこ)は
あらたなみらいの現象(すがた)
涌現させるかのように
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バラバラに翔び散って居た
たくさんの粒子のような意識の集う
“此所”ではない場所で
起ち上がる事もできないままに、
見えない壁にたち塞がれて居た
時間の連なりは、
ヒビ割れて
君の夜空と小宇宙(たましい)を自由に解き放ち
かつて観た事も無いような
“新世界”を創造した
生命に宿す不可思議の力を
掌に入れるから
大宇宙に繋がる列なる
共鳴の唄を唱えて、
みらいの素敵ないとおしい
情景たちを瞬時(いま)
引き寄せよう
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刻み続ける時間(とき)に、
きみとわたしの
たましいや宇宙や生命は
重なり続けて、
織り成し続け、
不二で無二の意識の層に居て
同一(とも)に、
其所に在り
煩わしきは忘れて
戯れの泉と風の精たち
見詰めては
久遠の調べ
求めながら
次なる旅を夢観てる
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“愛別離苦"の哀しい別離(わかれ)
切なく侘しい感情が充満して
壊れそうな悲鳴をあげてる
無気力に支配された世界に在って
突き抜けた光りの波動の感情湧き出だして、
時間の大波を掻き分けながら前進む
辛苦の宿命から劈かれた魄は、彼方此方で点在して、
絶句したまま雲のながれを見上げ眺めるも、
自身の生命の内奥の秘密には眼目(め)を向けられずに…
あした以降を消したくて、
過去のスベテ忘れたくとも、
運命は影のようにくっつき
何処に逃れようとも泪さえも棄てさせてもくれない…
定められたみらいへと続くとびらを換えたくて、
予め決められた足取りの方角を一新させたくて、
時代(とき)の流れの向こう側へと如何(なに)かをさがして観た
其所では…
夕焼けも旭日(あさひ)もずっと過去世(むかし)からなんら変わらずに、
わたしたちの影とみらいを作り照らしていたよ
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一切合切(なにもかも)を忘却れて
やさしい瞼で生命きて居る。
口許もちいさく噤んで真一文字。
目蓋の裏のスクリーンへと映った
情景から送られて来るメッセージを
読みとりながら、
微笑(えみ)をこぼせたイメージを・・
はるかみらいから吹いて来た
清風(かぜ)に紛れた囁き声、
たしかな詩を紡ぐよう
面を上げた其の刹那、
光明(ひかり)の差した
久遠旅行(たび)・・
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幻色の景色の
森羅万象が
流転繰り返す
生命の海を
泳ぎ斬り
自身の生命から
削ぎ落とした
宿業の断片(かけら)を
軌跡として遺しながら
発光する己心の
福徳の増長する
まばゆい灯りを
放ちながら
時間(とき)を征くよ
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魂の檻のなかで
生命の宇宙の涯てで
己心の自我の障壁(かべ)を
壊そうと
のたうつ刻のながれを
超えようと
足掻き
虚空(くう)を眺めみては、
たどり着いた
満々たる生命力の境地に居ながら、
薫風(かぜ)を、春光(ひかり)を、夢幻(ゆめ)を、
胸奥の眼目(ひとみ)へと吸いこんでは
“臨終”の今際の淡きひとときたちへと
包容(つつ)まれゆく“人界”の終焉日を目がけ
ゆっくりと疾走を、くり返して…
…る