詩人:ヨミ | [投票][編集] |
黒く塗り潰す
要らない昨日ごと全て
簡単に無くせたら
あなたから何か
要らない言葉を貰えば
何を与えればいい
愛をわかった
ふりだけの日々が
残った
塞いだ手繋いで
隙間を埋めてくれ
僕らは足りない
くだらない言い訳
蠱惑なあなたに
ほら あげよう
冷めていく
心を
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見上げた空は最悪
散らかった雨
心を叩く
曖昧な言葉のせいで
同じ溝なぞるだけ
装う事で何を隠した
まやかしの街はどこで
絆を壊した
この胸がまた弱さを叫べば
わかってた痛みを反芻すると
嘘を好きになれた
どこか壊れた空
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狂いそうな夜を
癒す街灯の下
捨てられた言葉
拾う気もしないよ
引きずるように
昨日の有様を
なぞれば
冷めて笑える
嘘だと知っても
知らないふりしてた
大事なことが
またわからなくなるよ
よくある後悔を
僕ら何度辿るの
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21時の
街の外れで
錆びた街灯
そっと消えた
一つの支えが
あればいい
このまま朝まで
眠ればいい
くだらない日も
君の前では
全てわすれて
今日を許そう
一つの支えが
あればいい
このままさよなら
さよなら
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また離れていく過去
響いている
もう 消える余韻も
ただ終わらせるのを
拒んでいたのに
終わらせたいよ
染み込んだままの
気持ちが今日
滲んでから
広がり方を忘れたら
どうすればいい
傷んだふりばかりほら
上手くなって
掴めない雲を
眺めています
染み込んだままの
気持ちがもう
滲んでいく
広がる事はないからと
滲んでいく
眠れなくなる夜
過去に逃げて
逆さまの言葉しか
心は浮かない
浮かない
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繰り返し流れる歌のよう
いつからか響いた雨音も
忙しなく見える街に埋もれ
優しさを忘れるのに慣れていた
遠ざかるあの日の僕が
何もかも否定するようで
曖昧な絆にサヨナラする
初めから無かったと思うことで
逃げるよりいくらか楽になれる
新しい居場所はここなんだと
変わらず求めればいい
冷えた心の中からは
暖かい言葉を探せないよ
わかっていても僕らは
嘘でいいからと空回って
傷付いた誰かを忘れ
狭い世界躍らされていく
こんなにも不自由な心を笑う
夢の中漂うように
生きていけるわけじゃないのに
寄り添える安らぎ探してばかり
繰り返す雨音狂いなく
水溜まりを駆けたあの頃を
思い出す今だけ昨日より
優しい気持ちになれる
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首を刺した冷めた風も
遠い空消えて
やけに騒ぐ光の群れ
虚しさを語る
白い線の向こう側を
過ぎる車の音
何処へ向かう
何を乗せて
等しく幸あれ
電柱の影から
顔を出した猫が
笑いかけてくれたならば
笑える
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段々離れる白い雲
ありきたりなようで
わからない
言葉の裏の意味を
気づけばほら
強がるため
なぞってきた
散々想像することで
傷みを和らげて
楽になれたのかな
逃げたのかな
楽になれた?
逃げたいだけ
楽になれるわけもない
ここからどんな未来を呼ぶのだろう
全てはこんなちっぽけな心から
生まれては埋もれていく だから今は曖昧でも象ろうか
悲しい別れも彩れば
いつの日か美しく思えると信じよう
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くすんだ空になって
「僕みたいだ」と匙を投げる
箱詰された記憶
埃を纏い忘れていく
おどけて笑った眼が
貴女をいつも逆撫でした
空から落ちる線に
刺されたように体が痛い
ほらもう崩れてしまう
赤々と落ちていく斜陽だけ綺麗で
隠した灰色だらけの絵を憎んでしまう
夢の中転んでは傷さえも笑って
膨らみ風に流され高く飛びたい