詩人:ヨミ | [投票][編集] |
大きな渦の
小さな流れ
先は何処でも
今は此処で
離れるヒト
寄り添うヒト
流れに逆らい
溺れるヒト
沈む誰かと
沈むヒト
沈む誰かを
沈めるヒト
救うヒト?
掬うヒト
巣食うヒト
巣食われるヒト
沈むヒト
沈まない日と
沈む日
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愛想笑いだけの眼
白濁水のようだ
心空の棄体
救えない異物
何かから逃げていく
心ない戯言から?
理由もなく沈んでく
迷うほど見えなくなる
背負った孤独を
積み木で遊ぶよう
ただ高く重ねた
握る両手に現実は
耐えた傷さえ
忘れてしまいそう
流れ逝く光に
流されぬ君
後ろからの声
振り向かず
無言のさよなら
しがらみを抱え
笑える夜はない
ただ ただ
虚しさと添い寝した
矛盾のどこかで
嘘に傾いたら
紛れたシンクの明日と
汚れた今日に躍る
笑えず
ただ
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遠く 滲んだ夕空
静かな風往く街並み
朱色 絵の具で飾った
きれいな景画みたいだ
捨てきれずに
あった紙屑と
思い出のメモを
捨てて
冷えきった風が
沈んだ心を
此処に呼んだなら
少しまともになれたのかな
いつからズレた?
風がなくなって
あの日の明日を
僕が壊した
先のない絵空事だと
わかってたのに
隣で笑った
いつかの未来は
ふたりじゃない
風が冷たい夜
君に
さよなら
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子供のころの
俺が今でも
この胸のなか
棲んでいるなら
いらない嘘を
壊してほしい
その弱さごと
葬るんだろ
地球の隅で
くすぶり怯え
自由の意味を
知るのはいつ?
無駄な迷走に
日々は疾走
罪負う俺には
きみの願う未来なんて
俺は創れていない、でも
きみに捧げ
今だけを伝う
優しさに飢えを感じて
卑屈になる暗い日々ならそれを越える強さを
育てたい
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名のない花に
意思があるならば
どこか陽のあたる
居場所さがし求め
暮れゆく最期でも
歩くのだろうか
明日を求めず
今を見据えて
それでも歩くのか
過ぎ去る人群れ
踏まれないように
そっと壁寄りに
迷わないよう
息づく間もなく
ただ前を見つめ
それでも…
時が経つほど
きこえてくるよ
枯れる心の泣き声が
咲かない花もある
その意味を
わずかな犠牲に
思い知らされた
どちらも
選びきれないでいた
それでも
後悔だけは置いてきた
後ろも前もなくても
此処にある
沈まない
笑える心声が
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枯れていく風の香が
痛みを響かせあい
心に色褪せた
埃まみれの風景画
くだらない日の手首は
つまらない理由で■れるよ
手記に似せた暗い手紙には
滲む 「…ごめんね」 が ある
揺れる袖を掴んで
寄り添い隠れた
過ぎし面影
疼く傷 覆って
明日泣き明日を膿む
午前苦しき刻
ゆらり裾を千切る
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わずかな言葉の群れが
今も昔も邪魔で
寂しさ埋める嘘が
すべてを壊す足跡を選ぶ
ナゼ僕は言った
辛い一時逃げる為
気付かなかった
大切の意味を思い知る
失くしたモノ
また得るモノ
どちらも怖くて探せない
濁った水に
映った顔
笑顔を
歪める波紋
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夜中に歩いた道
ひとりで虚しくなる
部屋にはいらなくなった
時間忘れた僕が在る
誰かと出会って別れてく
あたりまえの輪廻から
抜け出せないの?
何か失ってさえ
傷が痛まない僕は
何かを手にすることもない?
夢のなかに出てきたあなたは
笑い顔ではしゃいでいて
落ちてくように目覚める
笑い顔を忘れた僕
君の横で壊してく
造りかけの未来図を
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深く落ちゆく
背中に感情を見せず
忘れたはずの過去
思い出す今
吐きたいほど
よくある話…
他ノ誰モイナイ世界
さがしてる
寂しがりな僕
傷つけることしか
できない
利己的な僕
矛盾の絶望、めまい
目覚めたとき
叶わなかった
死するかたまり
造ることを
最期の後
無が無になる
邪魔だらけの垢
背負った僕は
選ぶ事すら
できないんだね
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描いたせかい
嘘になって
壁の向こうへ
消えていた
信じることが
出来なかった
何もかも
嘘にした私
最後のさよなら
いえない
笑えない
価値のない
このことば