詩人:ヨミ | [投票][編集] |
ゆらゆら蠢く人ゴミ
雨傘の群れの その中で
躓いた…足枷の孤独たち
気付くと余計脆くなった
寄り添って一つの傘で
手を繋ぎ 顔合わせながら
穏やかに 聴こえくる
…『笑イ声』…
いつのまにか 雑音になった
水たまり避け
いない君のこと
繰り返し また
依存性かな
横波の雨に
過去を重ねてみて
少しだけ いま
地面を見よう
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腐敗した風が
首を撫でて
寄り道すぎた昨日
形づける
残響ありし時の流れ
予報外れの雨の中に
「ただ歩く 今日も私」を
深く刻む
わかれた日 跡を
残す悲壮感
一緒に消え失せれば
意味をなくすから
無力さを笑おう
歪んでいても
残響が綴ってく
日々の中で
……
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夢のような
出来事なんて
そうありは
しない
いつかの苦痛が
脳裏をしめつけ
おぼえてる
今日は今日なんて
単純な日常に
笑えてたけど
其すらどうでもいい
あらゆる道徳に
不快をおぼエた
此処でみる空が
歪んでいって
模造のじぶんに
笑えなくなって
しまったよ
生き場のない
水は
消えることしか
脳がナイのか
コナゴナの空と
コナゴナの空
コナゴナ
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すさんだ現実
すべての謳句は
物謂わぬ「文字」
同時に 其は
貌なき凶器
狭い狭い部屋は
いつしか密室のよう
心地悪い房処
仕切られた白線
無意味な論争
息苦しい仮の自由
コンニチワ
白線の内側は
絶望的閉塞症
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蝉が鳴いてる
つかまえる子供
面影かさねる
ながい畦道
蟲籠いれた
泣き叫ぶ
無声は
延々響く
悲痛の音色
わらう子供
わらう大人
短い夏の
明日なき姿
潰れたぬけがら
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灯りを消して
ずっと夜がいい
何もかもが
うざったくて
『もう疲れた。』
なんて
言葉ですら
心殺すに
たやすい音で
今日も 昨日も
そう違わない
笑わない
儚日
鳴らない電話は
今日も鳴らず
造った花は
いつもと同じ顔
無色透明の
眼球が
白くなったら
せめて笑えたら
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夏空 映え
思い出は残酷
いつかみた
無音映画
何もない
ふつうの日に
心が紛れ
目の前だけを
信じすぎてた
何もいらないと
依存してた
居心地の良さに
慣れすぎてた
美化されて
手遅れになった
記憶
今でも 痛む
輪郭の景色
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ぼくを囲む
なにげない絶望
感染していって
離れる気配はない
影ばかりの
心ない日常を
誰かのせいにしよう
迷えぬ羊
今日も紺色の
空に落ちて
誰かの明日が
死んでいく
笑ってみていた
明日の君は
誰にも知られず
死んでいく
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もう会うことも
ないだろう
わかっていても
他人とはいえない
思い出は
大切なものだけど
思い出す自分が
とても嫌いだ
何もなくなった
今が
嘘であれば
いいと
過去のかたちを
何度もなぞった