ホーム > 詩人の部屋 > アルバトロスの部屋 > 新着順表示

アルバトロスの部屋  〜 新着順表示 〜


[436] 臆病者
詩人:アルバトロス [投票][編集]

頭の中 水平にして
夢の中 無呼吸で
悲しみが全て涙になるなんて大間違いだ

生きろと言われて
怖くなる僕はきっと臆病者だから
誰よりも優しい顔して
精一杯笑ってみるんだよ

未来にまた 蓋をして
日々はまた 空っぽで
悲しみを全て涙にするなんて大嫌いだ

2020/05/24 (Sun)

[435] どうせなら明るい色で
詩人:アルバトロス [投票][編集]

あのとき君に なんて言ったっけ?
覚えてないや 楽しい響きだけが甦る

こんにちは 元気ですか?
僕はそこまで 悪くないかなって日常

会えない夜を 会いたい声が
埋め尽くして 眠りにつく

明日の君に なんて言うんだろう
分からないや 明るい色で空を描く

2020/04/09 (Thu)

[434] あの日見た夢が許してくれたら
詩人:アルバトロス [投票][編集]

夜の星が遠くなっていく
何もなかったのだろうか
でも忘れることなんてない
そうして明日も生きていく

思い出に見つからないように
僕は息を潜めている
彼はいなくなったのに
彼の声が耳元で聞こえる

一瞬のことだったのかもしれない
長いインテルメッツォの休符を数えながら
あの日見た夢が許してくれたら
君にそっと微笑んでほしい

あの日はいつも背後にいる
僕はいつも怯えている
そう忘れることなんてない
そうして明日も生きていく

あの日見た夢が許してくれたら
僕は君に夢を語りたい

あの日見た夢が許してくれたら
僕は君のために生きていく

彼は何て言うだろう
勝手に想像してみるしかないよね

2019/12/16 (Mon)

[433] 記憶
詩人:アルバトロス [投票][編集]

君の声を
僕はもう覚えていない
君の匂いも
僕はもう思い出せない
確かにいたのに
君は確かにそこにいたのに

2019/10/25 (Fri)

[432] 光の先に
詩人:アルバトロス [投票][編集]

湿らせた言葉を
僕に覆い被せて
君は去る

光は届かない
君に追い付けない

けれども光の射す方へ

私は溺れる
重くなったTシャツを脱げないから

2019/08/20 (Tue)

[431] すべてが夢だったときの対処法
詩人:アルバトロス [投票][編集]

すべてが夢だったときの対処法はちゃんと考えてある

まず時計を見て時刻を確認して
いつものように時間がなければ
ひとまず顔を洗って
冴えない頭と顔で部屋をキョロキョロ見回して

そんでよく分からないけれど何故か煙草に火をつけて
少しだけボーッとしたあと

ふと我にかえって慌てて着替えて準備して
そうしてバタバタと家を出て

なのに余裕ぶっこいて
途中でコンビニなんか寄ったりして
コーヒーとおにぎりという変な組み合わせをチョイスして

職場についたら
気が付くと、ほらいつの間にか夜だ

だからユラユラとお家に帰って
おいしいのかどうか分からない飯を食って
お風呂とかその辺はいつも曖昧だけれど
何やかんやするうちに
またモゾモゾと布団に入って
そんでムニャムニャと寝ているうちに
ほら、今度は朝さ

えーと、
そのすべてが夢だったときの対処法も
もちろん考えてある

また
いつか話そう

2018/12/23 (Sun)

[430] 思考
詩人:アルバトロス [投票][編集]

考えると
空の色が濃くなる
風はひそひそ話を始める
僕はつまらなくなる

考えると
目的地を通り過ぎる
君が咳をする
僕はつまらなくなる

考えると
お風呂は湯気でいっぱいになる
夜が店じまいをする
僕はつまらなくなる
そして眠る

2018/11/29 (Thu)

[429] 空に戻るまで途切れないこの世界で
詩人:アルバトロス [投票][編集]

すべては
想像でしかないのだけれど

そもそも
想像することに意味はないのかもしれないけれど

それでも
想像してみることで救われるのならば

おそらく
想像することが僕らを繋いでくれる


空に戻るその日まで続くよ


すべては
想像でしかないのだけれど

2018/11/29 (Thu)

[428] 書類
詩人:アルバトロス [投票][編集]

提出する書類をまとめないといけないから
データに基づいて客観的に
何度も練り直して練り直して

ところで
どこに提出するんだろう
これは何のための書類だろう

2018/11/29 (Thu)

[427] 問い
詩人:アルバトロス [投票][編集]

あなたの知ってる俺が、俺です。
それじゃダメかな?

2017/12/06 (Wed)
324件中 (11-20) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 33
- 詩人の部屋 -