詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
冷たい風が急に吹いて
林檎のような赤い頬
甘酸っぱ色したまんまるの
月の光が照らします
それはおいしそうなほっぺたで
それが愛しい君のほっぺたです
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つもりが積もり
気付けば曇り
洗って磨いて
大事に守り
愛していたのは僕だった
つもりが積もり
心に灯り
そんな支えが
未来のお守り
好きが故に間違える
二度目の恋が
愛なんだろう
嫌いは好きには
ならないだろう
でも嫌いを
さよならにさせないだろう
つもりが積もる
つもりでツモる
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君の中に
にやけた顔の僕を見た
素直に喜べないのは
僕が別の世界で
自分自身に縛られているから
僕を許せないうちは
君を愛せないだろう
でも僕を許してしまえば
恋なんてしてられない
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お腹が空いてちゃ
悩めない
セックスしなくちゃ
愛せない
笑っていなくちゃ
幸せじゃない
意味がなくちゃ
生きていけない
僕らはそうさ
何にもできやしない
勘違いするな
君を救えやしない
でも苦しいんだ
夜に僕はひとりで
爆発してしまいそうになるんだ
そう人間だから
みんな人間だから
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戦争を知らない僕が
戦争反対だなんて
無理がある
君の全てを知らない僕が
君が好きだなんて
無理がある
だから僕は
無理矢理で生きてる
知ったかぶりで生きてる
正確に言うと信じてる
自分が為すことを
ただただ信じて生きてる
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しょうもない文章で
君への想いを綴ったら
おやすみとだけ返された
しょうもない僕が
そこにいた
そんな自分が
何故だか愛しくて
笑えてきたから
とりあえず眠って
また明日しょうもない僕で
君を思い続ける
その繰り返しできっと
10年後もいられる
しょうもない僕だから
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ほうきで掃いた
ゴミの中に
キラリと光る何かが見えた
それはガラスの一片
僕はしばらく見つめて
それからそぅっと
それをポケットに隠した
人の悲しみなんて
そんなものだ
君をなくした今日だから
夕日が迫る今だから
僕はポケットの中で
ガラスのギザギザに
触れながら
宙ぶらりんな希望を
抱いていた
僕は今日夢を見よう
魔法のほうきで
空を飛ぶ夢を見よう
ポケットにはもちろん
ガラスの一片を潜ませて
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全てを打ち明けたら
心は楽になったけれど
君と僕の空間に
積み重なってそれは壁
隙間を埋めて
君と近づいたような
そんな気になったけれど
積み重なったそれは壁
君との会話に
こっそりと潜んでいた
隙間が恋しいけれど
君の声は僕の前で
失速して墜落し
積み重なってそれは壁
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遠い空に近い空
どっちも真っ赤に
澄んでいて
これなら明日も晴れるな
気持ちいい朝が待ってるな
初めて君と手を繋いだ
雲があくびしてた
昼下がり
ちっともロマンチックではないが
一生忘れることはない
君の背を追い越して
時間も知らぬ間に
追い越して
会うのはいつも夢の中
横には女の君が眠る
大好きだとか愛してるとか
何回言ったかなんて
わからない
同じ言葉でもそれぞれが
違う愛しさを持っている
君が横で目を覚ます
気持ちいい朝が待っている