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アルバトロスの部屋  〜 新着順表示 〜


[256] 邪念
詩人:アルバトロス [投票][編集]

ただひたすらに人であれ
わかっていても
それができないんだ
なぜなら僕は
恵まれているから
知らず知らず
幸せを求めているから
でもそれが人間
ああ僕は
道端に咲く花に嫉妬する
君にとって
ただひたすらに
僕は僕でありたい
その邪念が世界を作る
なんて皮肉で
美しい世界だろう

2008/03/25 (Tue)

[254] アンチッチ スーパー ヒーロー
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僕が吐き出した
その髑髏は
誰の物でもない
カルシウムの塊だ

どんなに苦しくて
死にたくても
今日も息をする
お腹がすく
セックスしたくなる

人間なんて
ただの生き物だから
僕なんて
ただのバケモノだから
醜く笑う無力の象徴
未来の話をしよう

2008/03/15 (Sat)

[253] 歯車に乗って
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瞬過蹴逃
立ち上がれずに
瞬過蹴逃
泣く泣く泣く

それはまるで
鳩が豆鉄砲くらったみたいに
僕はまるで
幸せで殴られたみたいに
驚き、焦り
世界の中心を
知った

それは今、ここ

瞬過蹴逃
立ち上がれずに
瞬過蹴逃
泣くな苦無く

かえるの子は
おたまじゃくし
まだまだ上手くは
歌えない

2008/03/12 (Wed)

[252] アルバトロスの詩(完)
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同じ気持ちに
なれなくても
僕はここにいる
君もここにいる
それが素敵だと思う
たとえ離れても
二度と会えなくても
僕はここにいた
君もここにいた
それだけで幸せなのさ

つらいときは空を見なよ
同じように僕もそうしてる
伝えられなかった
想いの数より
一緒にいた日々が
君の答えになるはずさ

同じ明日を
迎えられなくても
同じ気持ちで
いられなくても
君の声は聞こえる

だって僕らはここにいる

2008/03/05 (Wed)

[250] 例えば夕暮れに僕は考える
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目の見えない人に
この夕焼けを
どう伝えよう
耳の聞こえない人に
カラスの鳴き声を
どう伝えよう

僕には当たり前の夕暮れ
自分にもよくわからない
切ないような
懐かしいような
この溢れ出す気持ちを
どう伝えよう

僕は本当に
小さな人間だ
無力な人間様だ

悔しいけれど
今は何もわからない

2008/02/24 (Sun)

[249] 嫌なことあるとすぐ
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昨日の話だけど
君が夢に出てきて言ったんだ
まだ私のこと好き?ってね
僕には新しい彼女がいるし
現実世界では君だって
新しい彼がいるんだろう?
よく知らないけどさ

なんでこんな夢見たのかわからないし
僕はその夢を見るまで
君のこと忘れてたよ
つまりもう好きじゃないってことだよね

でも君が夢に出てきて
今日の朝から君のこと考えてる
馬鹿らしいよね
自分が嫌になるよ

君ももしかしたら
僕のこと時々考える?
考えないかな
考えても一瞬とかだよな
女の恋愛は上書き保存ってよく言うしね

2008/02/22 (Fri)

[248] ずっとずっと
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ガキの頃
ずっと前を向いていた
前には親父の背中があった
いつも背中があった


たくさんの季節が
僕を染めて
たくさんの空に
僕は出会った

気がつけば
見上げた明日を
見下ろす昨日に変えて
僕は大人になっていた
見慣れた景色も
すっかり変わっちまっていた

でも僕は変わらずに
前を向いていた
親父は俺の後ろで笑ってた
だから俺は安心して
ずっと前を向いていた


ずっと前を向いていよう
さよならするあなたのために
ずっと前を向いていよう
これから出会う君のために

そんなことを考えながら
「僕はようやく
知ったのだろう
僕はようやく
生まれたのだろう」と
嬉しそうに呟いた

2008/02/12 (Tue)

[247] フィルターに隠れて
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もしあなたが
ピストルを持っていたら
どうかどうか
僕の心をぶち抜いてくれ

狙うのは頭じゃない
心臓でもない
僕の心をぶち抜いてくれ

でないと僕は
僕を取り囲むこの小さな世界は
君の歌を歌うことを
やめないだろう
いつまでもいつまでも
やめないだろう

2008/02/10 (Sun)

[246] 人間をやめて何になろう
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空がある
地面がある
風が吹く
雲が流れる
街がある
人がいる
僕がいる
ここにいる

僕は部屋でひとり
何もできずに
ベッドに寝転んでた
涙がでた
くしゃみがでた
そしてお腹が鳴った
お腹が空いた

こんなに自分の存在が
疎ましいことがあったろうか
こんなに自分の存在が
悔しいことがあったろうか

君は僕の一部なんかじゃなかった
君は僕以上に僕だった

空がある
地面がある
風が吹く
雲が流れる
街がある
人がいる
僕がいる
昨日と同じように
でもそれがなんだってんだ

君がいない
ここに君がいない

2008/01/31 (Thu)

[245] 空の下海の中に青を見た
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どこまで潜れるか
そんな気持ちで
潜水してんじゃない
目の前に広がる
その青を
もっともっと
見たいんだ

苦しくなっては
水面に浮かんで
空を見上げるけれど
呼吸をとめて幽体離脱
思考をやめて無重力

光の届かない
海の底まで
僕ら人間は
さあ辿り着けるかな?
はかなく消えゆく
気泡に嫉妬して
海の闇に
僕を葬ってくれ

宇宙になった空の下
波に漂いながら
何度もそう思って
そして笑って
また笑って

2008/01/29 (Tue)
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