詩人:安曇 | [投票][編集] |
桃色アイスを一口
あまーい顔をした君を
ちらっと横目で見て
にやつく顔を必死に堪えてたんだ
寒い冬に食べるアイス
いつもの公園
二人のブランコ
震えながら食べてる僕ら
これがいいんだよ。
と君は言う
笑いながら僕らは
最後までアイスを食べる
本当は夏に食べたかった
君と二人でこんな風に
だけど
夏まで待てないからさ
今度の夏には君はいない
夢を追ってきらめく街に
公園なんて見えなくなってしまう
頑張れ
と背中を押したのは僕だけど
今も君の心変わり期待してしまうんだ
忘れてほしくないから二人して
季節はずれのアイスを頬張る
桃色アイス最後の一口
悲しい顔をした君を
ちらっと横目で見て
涙溢れそうになったのを必死に堪えてたんだ
詩人:安曇 | [投票][編集] |
光を求める
無意識、求める
恐がり、怯えて
光を求める
泣き虫、小さく
孤独に、潰され
人には言えない
痛みがあるから
時々悲しく、時々切なく
光を求める
星空、月明かり
夜空に光を
誰かにどこかに願いを託したくて
弱さに気付いて
弱さを隠した
光を求める
無意識、求める
恐がり、怯えて
光を求める
詩人:安曇 | [投票][編集] |
帰り道で近道に
霧が深く覆われて
まるで
雲のなかの迷子
車のライトが霧を照らし
目の前が白に包まれる
ふわふわ雲のなか
もしも
雲の世界があるのなら
きっときっと
こんなふう
流れる風に身をまかせ
ふわふわ
雲と共に流れいく
暗やみに雲の世界
もしも
雲の世界があるのなら
きっときっと
こんなふう
詩人:安曇 | [投票][編集] |
歩きだして
未完成な自分見えてきた
大人の痛みを
大人とゆう靴はいて
初めて知ったの
道の先はぼんやり霧が架かってて
わからない
不安ばかりが膨らむ様な
弱く小さい心の僕
ゆっくりでいいから
希望を大きく持てるようにしていきたい
歩きだして
未完成な自分見えてきた
未完成でも一生懸命
何かを探している人
詩人:安曇 | [投票][編集] |
ゆびきりげんまん
うそついたらはりせんぼんのーます
ゆびきった
小さい約束
でも
大切な約束
あの日と同じくらい大きな夕日を見つけて
ふとね、思い出したよ
君と
君の小指と
君の赤く染まった髪とほっぺた
ランドセル
がちゃがちゃ音ならして走った土手には
君のカケラがたくさん落ちてた
君と何回もゆびきりした帰り道
『明日も一緒に帰ろうね』
小さい約束
でも
大切な約束
ゆびきりげんまん
うそついたらはりせんぼんのーます
ゆびきった
詩人:安曇 | [投票][編集] |
冷えた風うけながら
待っていた
君が息を切らしてやってくるのを
穏やかで、過ぎる時が早くて
温かく想いが僕を包んでいたの
ふと鳴った携帯電話
少し遅れるのかな。
と電話に出ると
かすれた君の声が僕の胸を刺した
旅だった君は一人で
夢を追い掛けるために
言えなかった。最後まで
いってらっしゃい。って
ズルイよ。とぽつりと言った
他にたくさん言いたいことあったのに
喉の奥につまっていて
何にも言えなかった
涙も言葉も笑顔も出来ず
立っていた
君に伝えたい言葉があったのに
君の声、聞こえなくなった携帯電話握り締めて
君のことを思っていたよ
冷えた風うけながら
待っていた
君が息を切らしてやってくるのを
…待ちたかった。
詩人:安曇 | [投票][編集] |
眩暈が起こりそうな
陽炎の中で
ぽつりと見える黒い影
ゆらゆら
燃えてるような街並
眩暈に耐えて
想いを馳せて
あの街の向こうには
君がいる
近いようで遠い街
まるで
つかめそうな雲を追い掛けているよう
逢いたくて、逢いたくて
少しで良いの
君の優しい温度に触れたいよ
泣きたいよ
僕が泣けるのはさ、君の前だけ
ねえ
いつもみたいに頭をなでてくしゃって笑ってよ
眩暈が起こりそうな
陽炎の中で
ぽつりと見える黒い影
気が付いたら
陽炎の中で
僕らは手をつないでいたんだ
そう、ずっと
詩人:安曇 | [投票][編集] |
小さい頃
原っぱで
首飾りを作った花が
道端に咲いていた
小さく小さく
すみっこに咲いていた
今にも枯れそうで
何度も踏まれたようで
何だか
その花を見てると泣けてきた
陽だまりが暖かくて
原っぱが話し掛けてきて
緑達に囲まれて
土と草の匂いが好きだった
ああ、そうだ
僕は好きだったんだ
頭の中に残った
あの陽の優しさが染みてきた
いつのまにか忘れてしまってた
大切な宝物
ああ、そうだ
僕は好きだったんだ
詩人:安曇 | [投票][編集] |
僕の顔、映っている
日差しを浴びて光る水鏡
僕もやっと水面を飛べるようになったよ
日差しは僕を
きらきら輝かせ
まるで
新しいヒカリになったよう
空の中に溶け込んで
風と共に流れ流れて
水と共に唄いながら
草木に優しく挨拶交わし
僕は命燃やした
はかなくて短くて
もっともっと
日差し浴びたかった
でも
泣かないで、泣かないで
すごく素敵だった
思い出す水鏡
ずっと憧れてた
きらきらと輝いて
僕を映したよ
はかないね
でも泣かないで
ほんの少しだけだったけど懸命に飛んだんだ
僕は飛んだよ
水鏡に姿を映しながら
僕は飛んだ
詩人:安曇 | [投票][編集] |
紫の川に
ピンクの葉っぱが流れて
オレンジの空に
緑のシャボン玉が揺れる
茶色の雲が
チョコのようにとろけてオレンジに混ざる
真っ白なヒカリが僕らを照らして
奇妙な色の世界消していく
昼休みが終わった5時間目
外を眺めながら考えるは
奇妙な色の世界
ぼーっとしている頭の中で幻想的な夕焼けを想う
僕と君の手
僕らの温度
きっと
優しい色に輝いて
頬を染めるは恋の色
二人でいれば
まわりも色付き染まっていく
空想は膨らんで
空想に飲み込まれ
現実と空想が絡み合う
ただ
現実でも空想でも
僕が色付くのは君を想うとき
紫の川で水遊び
ピンクの葉っぱをつかまえよう
オレンジの空を二人で眺めて
緑のシャボン玉で遊ぼうよ
茶色の雲に手を伸ばし
チョコのようにとかして
面白いね。
って笑おうよ
真っ白なヒカリに照らされて
君が現実に戻っても
恋の色に染まりながら
僕は君を想うから
…君が僕に気付くまで