詩人:#聖 | [投票][編集] |
僕だけ残してどこに行くの
ふと目覚めたら傍にいる
それに慣れてきた 冬から春
ずっとひとりで やっとふたりで
それが好きで 君は嫌いで
後ろ髪引っ張ってるのに 歩み止めず
振り向きすらしないで 誰の どこに
当たり前な日々に思う 繰り返し繰り返し
ひとりにしないから ひとりにしないで
残り香だけに思う
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春の日に桜が鳴る
告げたかった
告げられなかった言葉が
心のこのあたりで
揺れる
いつまでも続けばいいのに
ふぶく桜に
後ろ髪をひかれて
思わずその名を呼んだ
その名を呼んでた
春の日に桜が鳴る
次の季節が
訪れようと必ずまた
めくりめくって
まわる
いつまでも呼んでいたい
舞い散る桜に
後ろ髪をひかれて
思わず立ち止まると
その名と同じ声が聞こえた
春の日に桜が木霊したけれど
玉響に消えていく
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茶番はお終い
現実へと帰るあなた
その体温だけ
懐かしく残る
泣いている君は嫌いだ
素っ気ない そんなところすら
映る背中に叫ぶ
欲しいよ
だから振り向いて
笑うから
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何故なのって
聞いたところで 残す 足音
そんなところが 嫌い
行っちゃうって
わかったところで 虚しい 甘え声
僕じゃなくて 僕じゃなくても良くて
君じゃないと 君じゃないと嫌で
手を出しちゃ戻れないね 今までにさよなら
天井が遠くなっていく 今だけは傍にいてね
寂しさだけを
埋め合わせて 消える また
そんなところが 嫌い
鼓動の早さは
いつも通り 正しく 異常
僕じゃなくて 僕じゃなくても良くて
君じゃないと 君じゃないと嫌で
手を出しちゃ戻れないね 今までにさよなら
天井が遠くなる
手を出しちゃ戻れないね 今までにさよなら
満たされているふりはやめて 本気になってみせて
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風に身を委ねるだけ
何にだって意味を見出せなかった
そこに手を差し伸べられて
ありきたりの日常が優しくて
肩に触れるくらいの髪が
靡く度に
重ねることもあるけれど
何も幸せなことじゃない
どこにでもあって
だからここにでもあった
それでも
確かに僕は笑ってた
寒さに凍えてみるだけ
誰にだって顔を上げなかった
君が気づいて振り向いて
ゆっくりと歩み寄って
涙が止まらなかった日々を
恐れる度に
弱くなっているけれど
何も幸せなことじゃない
誰にでもあって
だから僕にもあった
それでも
確かに僕は笑ってた
あなたが傍にいた
それだけで
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先に行くよ
先に行くよ
君を置いて
君が届かない所へ
もう長く生きたよ
捨てるって言った割には
柵だらけ
出逢えて良かったよ
本当にって思ってるのに
痣だらけ
いなくなった
誰よりも早く知られたら
嘘つきって泣くのかな
良かったねって笑うのかな
どちらにせよ
嫌
先に行くよ
先に行くよ
ひとりぼっち
君の涙見ないように
それでも描くよ
そっぽむく頬に
また、ほらね
意地っ張り
その癖優しくするずるい
強がり見せるのかな
忘れられなくなるのかな
どちらでも
嫌
先に行くから
先に行くから
俺が捨てた
希望に溢れた世界で
俺を忘れて
どうか幸せになって
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振り向かないことくらいわかってる
会う度に遠くなる
都合の良い人
それでもかまわない
欲しいだけあげる
背徳感すら心地よい
今は眼を閉じて
感じて
抱きしめたら
こんなにも暖かいのに
その心の
悲鳴を聞き逃してしまう
その度に
また君は冷たくなって
その癖
泣きそうな笑顔で
君は僕に
ひとりずつになるのはわかってる
都合の良い人
それすらなれない僕
囁く 悪い女 君
言い訳するのが心地よい
またその言葉にしがみついた
僕の涙
その嘘
わざと騙される
そのくらいには
僕は君が
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寂しいから
その指先を都合よく思う
重ねる日々
夕暮れにひとつ落ちていく
君のせいじゃないよって
あとどれくらい囁けば良い?
触れてくれるだけでって
あとどれくらい願えば良い?
僕はひとりじゃないから
震えるのは
今だけなんだ
今日だけなんだ
冬だからなんだ
寒いからなんだ
寒いからなんだ
僕がこんなにも
悴むのは
僕が君の側で
弱くなるのは
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もしも
また僕が泣いてしまったら
決して
抱きしめなどしないでください
だって
あなたのその心が手に入らない
なんて
感じるままわかりたくはありません
そのくせ
顔をせつなそうに歪める君の前で
また
僕は泣き崩れてしまうのですが