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ユズルの部屋  〜 投稿順表示 〜


[23] スパーク
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やってきた夜の淵
流れ星を探した
小さな光を追って
二人で駆ける

神様に出会った
二人は見た
心の重なりで
溺れていった

なにもいらない
世界の果てで
ただ抱きしめる
朝に包まれても

終わらないでいて

2008/04/09 (Wed)

[24] 
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ガラスに囲まれた 狭い花園で
私は 繋がれた糸をちぎった

眠ってしまおうとも思ったけれど
惨めな心が あがいてる
手作りの南京錠を 壊していく

遥か向こう 少し見える空まで
いばらの中を 耐えていけるかしら
白いワンピース一枚では
自分の血も さぞ目立つことだろう

ガラスに囲まれた 狭い花園で
私は 繋がれた糸をちぎった

2008/04/11 (Fri)

[25] こえ
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おなかがすいたね、
ねむたいね、

そんなどうでもいいような言葉でも、
それが、
あなたが呟く言葉なら、

わたしは、
それでじゅうぶん、
しあわせだったの。

2008/04/12 (Sat)

[26] 明日は月曜日
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適当なガラスのグラスに
なみなみと朱い色
カシスオレンジなんて
かわいいお酒しか飲めない

こんな程度ではもちろん
煩悩があらわれるわけない
それでも二日酔いには
やっぱりなりたくないから

かっこうよくなんてない
惨めな思いでまみれた
やさしさに欠けている
僕のこんな平凡な日常

小さなしあわせを集めて
見上げた月に酔いしれながら
そうだなあ また明日も
頑張ってみようかな

2008/04/13 (Sun)

[27] ポトフ
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暖かい海に抱かれて
うとうとしながら
夢を浮かべる
揺れて朱くなる頬

窓辺にあらわれた
静かな雫たちにも
透明なけむりの中で
笑いかけましょう

心に染み渡るぬくもり
遠いふるさとの景色
なつかしい不思議な匂い
ああ ポトフ 君が好き

2008/04/14 (Mon)

[28] ブレス
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深い息をついた
このまま朝の霧に沈んでみたい
うわべだけの言葉じゃない
桃色の頬を思いながら

究極の世界を求めたら
時計がさかさまになった
なにも見えないくらいに今
生きていた気がした

ゆめでもまぼろしでもなくて
薄汚れたものでもない
ただすこしだけ獰猛な
あたらしい恋をする

2008/04/16 (Wed)

[30] 歩み
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足元にちらばった
パステルカラーのドロップ
音は案外やわらかい
乱されはしないよ
甘い香りはおきざりにして
振り返らずに歩こう

真っ赤なチューリップを
両手に抱えて
いつかはこれを渡して
翼を広げたい
ゆっくりだけれど途切れない
リズムに揺られながら

つづいていく空
大袈裟なことはないけれど
終わることはない
真っ赤なチューリップを
両手に抱えて
いつまでも歌いながら

2008/04/17 (Thu)

[32] クレイジー
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イメージで言えば
黒く渦巻くくもみたいな
丸いとびらを目の前に
泣きそうな、ふたり

一緒なんだから
震えることなんてないのに

見つけたんだ
君と僕だけで行くんだ
おそろしい時計から逃れて
秒針とは無縁の
しあわせになる世界

二人きりで
大好きな空みたいな場所へ

手を繋いで
正しくなんてなくても

なんにも、怖くなんかないよ

2008/04/20 (Sun)

[33] 君に触れる
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「大丈夫」と言いながら
笑ってみせた君
でも震えている瞳を満たしてた
涙を見つめたわたし

あの日抱いた感情が
わたしを揺さぶって

あらしなんかよりも強い
空になってしまうくらい

単純で
複雑で
夢みたいな

新しい哲学を開いちゃいそうな
そのくらいぶっ飛んだ
はだしで歩ける砂漠

むずかしい言葉じゃ
とてもあらわせない高鳴り

ありきたりな話がはじまる
今君のもとへ
飛んでいくから


君に
触れる

2008/04/22 (Tue)

[34] はじまり
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君の深い柔らかな
ぬくもりある声が
大きく震えて 途切れた
真夜中の河原

薄暗いなかでぎらぎら
光るなみだから
目を反らせずにいたよ

同調しているみたい
静かに吹き荒れる風
黒い流れがさらっていく
いろんな落ち葉たち

なぐさめてあげたい
とかいうよりは
一緒に泣きたい
透明な心の奥から

夢みることを 違う角度で
考えていた先に

がむしゃらな二人で
ぶつかりあって
重なりあって

いろんなものを超えて
この胸を焦がす音とともに

2008/04/23 (Wed)
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