| 詩人:ユズル | [投票][編集] |
べつに綺麗でありたいんじゃなくて
偉くなりたくなんかもない
ただ中途半端なんだ いつも
からっぽの道のうえ
わかんないなあ
曖昧でありきたりな答えを
笑いながらはじき出す
それでも勝手に
時計は動くんだから
本当に容赦ないなあ なんて
おもいながら日が暮れる
何度も朝がくることって
残酷なんじゃなかろうか
つかめないチャンスを
いつまでも
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幻の日々を つづけていただけ
抜け出した 檻からは
空が見えていた
できれば 醒めないことを
願ったりもしたけれど
放り出された 海に抱かれて
おおきな波は ないけれど
いつでもゆらゆらと
さざめいて
いつでもゆらゆらと
さざめいて
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桜のはなびらとか
あったかい緑の道とか
君はそういうのが
とっても似合う人だから
優しい微笑みに
ほっとするけれど
背負ったせつなさの
薄いひとひら
そっとたぐりよせて
それは光のなかで
踊り始めた赤いゆめ
深い瞳だけで
言葉をうしなう
なみだが出そうな
淡い景色のまんなか
なにも言えないまま
ただ微笑んで
触れたらすべてが
消えてしまうような
はかない暖かな
笑顔を見つめてた
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ごめんなさい では
言葉がちがう気がして
いっそう傷つけてしまうと
途方にくれた
あらしの中でも
ずっと もうずっと
二人が手を離さなかったのは
ねえ
悲しくて涙を浮かべても
見つめ合うのは
希望なのか
絶望なのか
もう わからないね
ほこりまみれのこの街で
ひざを抱いて
何も言わずに
ずっと 二人で
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おそいくる悲しい結末から
おどけた瞳で飛び出した
闇夜に浮かんだ星たちの
そのしたで踊る
繋いだ指先
思い出のメロディー
焼け焦げた草地のうえで
君はきれいだ
明日もあさっても
遠い未来も
会えると信じて
息を切らし 傷をさらし
月のライト 泥だらけステージ
無邪気に笑いながら
踊るよ 華麗に舞うよ
朝が来て 切り裂いて
それでもまた会えるように
ちぎれそうなとき
思い出せるように
何があっても
待ち続けられるように
踊るよ 最後じゃない
なみだなど 振りきる速度で
踊るよ
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冷たい壁 背中もたれて
自分のぬくもり 半端に知って
ちょっとだけ
泣きそうになった
暖かいおだやかな午後には
到底 似合わない感情
転がして もてあまして
落ちていくよ
何回 その言葉を言ったって
足りないくらい この心は
完全に伝えられることはないって
なみだになって 染みていく
それでも僕は
君の言葉を抱いて眠るから
やっぱり 呟いてしまう
かすかな 震える声で
いつか 想いが安らいで
君のもとへと
いつのひか…
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全てを溶かしてしまいそうな
まじりあい 夕焼けの色
包みこまれた あのとき
悟ったつもりでいた
これからという時間は
長すぎる気がしてた
優しいたんぽぽ 見上げてる
空を飛ぶ前に 終わるかな
本当は 気付いてなかった
まだ知らないものばかり
ときめいた グレーの雲
雨を降らす
その暖かさすら きっと
今までじゃ 見つからない
大切なことばかり
そして 僕は歩いていける
柔らかい風のなか
たくさんに出会いながら
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色褪せた扉 なぞる指
ざらざらの感じ
下向いて 気付いた痛み
サビついた鍵を差し込めば
まだ開くかな
夕焼けも過ぎて 星が見てた
なつかしい響き
ひたすらに つめこんだ夢
がむしゃらに追った
あのボールの向こうで
見つけた 本物の涙
うねりをあげる心
せつない影から
どうか逃げないで
転がり落ちる未来を
もう一度
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コーヒーカップを置くときの
音だけでも 染み渡る僕らは
置き去りにしてきた光を
ちゃんと知っている
未来とか そんな言葉は
あんまり好きではないけれど
いまだ 熱くさわぐ夢が
はだしの足を動かしていく
真っ白な楽園で
ひとり いた頃は
かわいいちゃちな孤独だけ
抱きしめていたっけ
遠い鐘を打つ
まっさらな空の下
笑い声にみちびかれ
みんなに会いに来たよ
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優しいグリーンの感じ
真ん中へ吸い込まれてく
激しい炎は秘めるけど
いつだって君はやさしいね
瞳の中では
きらきら鳥がうたうよ
うわべだけのかざりの
おもちゃの言葉じゃなく
伝えられたらいいな
綺麗なひびきじゃなくても