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ユズルの部屋  〜 投稿順表示 〜


[100] circle
詩人:ユズル [投票][編集]


なんかださい
そう思った
人生が 性格が
なんだかはわかんない

冷めているのか
意味もわかんない
そんな歌 聞きながら
電車にゆられる

甘い甘いキャンディ
って 言葉だけで かわいい
羨ましいなって
ばかだと思いながら

思わせぶりに傷見せつけて
きらきらの雫をこぼすような
そんなふうな世界がキライ
ならやめてしまおうか?

迷いつつ妄想で
お茶をにごし
くすんだガラスは
そのままで

2008/12/03 (Wed)

[101] リターン
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朝ふと鏡を覗きこんだ
瞳の色がない怖い顔に
にらみかえされた

ため息は何度目だろう
指折り数えてたら
ドラマのいいとこ見逃した

朝と夜の歯車の
規則正しい音を切り裂いて
悪魔がやってきたなら
僕は喜んで魂を売ろうかな

だけどいつも時計の中に
帰ってきてしまうのは
悪魔の冷たい指先に
飽き飽きしたから

優しい誰かの指先が
触れた気がしたから

2008/12/04 (Thu)

[102] 歪み
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真っ黒とはちょっと違う
ぜんぶ混ざりあってる
よく見れば透き通って
脆いようで 愛しい

ここは 君が創りだした
くらい心の世界

涙と絶望の間から
生まれた歪み

踏み込んだのは 僕

まっくろに見える場所で
僕には 色があるんだろうか
綺麗な傷のうえで

ここは 君が創り出した
くらい心の世界

ぬくもりと信頼の間から
生まれた歪み

切なくて 胸がきゅっとなる
優しいだけの 嘘が
あふれてる

僕は 世界を 消したりなんてしない
君は ただ そこにいればいい

隠さないで その歪みが
なによりも 愛しいから


2008/12/06 (Sat)

[103] 雨が好き
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「あ、雨だ」

嬉しそうに言って

暗い空に水玉模様が開いた

そして笑顔が降ったから

僕はけっこう雨が好き


夜に雨は降り止まず

街灯が水たまりに映る

白い息もかきけした

水玉模様はもういないから

僕はたまに雨が嫌い


好きな人の好きなものを

好きでいたいのって素敵

雨の大好きな君のこと

雨が降れば思い出すから

僕はやっぱり雨が好き

2008/12/09 (Tue)

[104] I know everything of you
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孤高の人 みたいな
そんな感じを気取って
心の闇を大袈裟に
ひけらかして歩く

誰にも理解されない
変わったひとだと言うくせに
人恋しいんでしょう
かっこつけのつもりでも

その青い青い鎧は
触れただけで壊れそうだよ
気付いてないと
思ってるんだろうけど

優しい気持ちだよ
近づく胸の中にあるのは
逃げようとはぐらかそうと
もうすぐ 触れる

2008/12/13 (Sat)

[105] 石と湖
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僕の湖に 控えめな音
つるつるでまあるい石を
投げ込んだのは だあれ

振り返れば まっさらな
君がそこにいることを
僕は わかっていたから
少しだけ こわかった

瞳を見たら ごまかせないから
どうにも 溢れてしまうから
素直に 肩をたたいたり
呼んだりできない 君だから
なみだが 出そうだ
この気持ちを なんて呼ぶの?

水の描く 波紋が
いつまでも 消えない

2008/12/15 (Mon)

[106] 
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可愛い顔して えぐい言葉
でも 傷つかないよ
君の思うようには

ぐるぐると 巡っていた
一日中 空に紛れて
器用に色を変えながら

どんなものが 心に触れて
何に安らぎを 見出だすんだろう

どうしても 理想の姿には
なれそうもない気がした
君は なぜ笑うのか

さよならと 言ったなら
涙も 見れるんだろうか
まだ出会ってもいないけど

どんなものが 心に触れて
何に安らぎを 見出だすんだろう

ああ また 一日が
君だけで 終わってた

2008/12/20 (Sat)

[107] 
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約束を破るための 安い嘘
そういうのをつくるのは得意
休日につくったクッキーは
パサついていて まずい

そして 絶望の夕暮れ
机の木目と 同調しかけた
哀れな人のかたち ひとつ

顧みない態度に 憧れた
紛れてしまう 色ではなくて
行進の列が 今乱れたけど
曖昧なうちに 逃げただけ

そして 絶望の夕暮れ
天井の傷と 同調しかけた
哀れな人のかたち ひとつ

2008/12/26 (Fri)

[108] しゃらら
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とれかけのパーマが
一番好きだと言った
伸ばしたまま半端な茶髪が
とても落ち着くと言った

綺麗な言葉はどうも
信用できない でも
ちゃんと気付いてくれる
優しさや痛みには

風と 星と 花と 夢が
世界から 去っていこうとも
僕は 君だけを見つめて
いられると 思うよ

恋と愛の違いを
目の当たりにしながら
今日も 振り返らないで
ただ君のそばにいる

2008/12/31 (Wed)

[109] くれて
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ゆらり 過ぎる日々の中で
今年も生きていました
キラキラな出会いの陰で
せつない涙を見ました

意味のない言葉を
優しいメロディーにのせて
がらくたみたいだと
君は言うけど
抱きしめたい夢が生まれた

ゆりかごの中で 空を
見上げてる小さな光は
まだ無垢だから 羨ましい?
それとも 帰りたくない?

微笑みの似合わない人が
こっちを向いてくれていて
宝物はひとつもないけど
また明日 会いたいと思う

つらつらと語るには
短すぎるこの紙のうえ
小さくまとまった世界で
変わらずゆれながら
暮れていく 時間を感じる

2008/12/31 (Wed)
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