| 詩人:ユズル | [投票][編集] |
全てを溶かしてしまいそうな
まじりあい 夕焼けの色
包みこまれた あのとき
悟ったつもりでいた
これからという時間は
長すぎる気がしてた
優しいたんぽぽ 見上げてる
空を飛ぶ前に 終わるかな
本当は 気付いてなかった
まだ知らないものばかり
ときめいた グレーの雲
雨を降らす
その暖かさすら きっと
今までじゃ 見つからない
大切なことばかり
そして 僕は歩いていける
柔らかい風のなか
たくさんに出会いながら
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冷たい壁 背中もたれて
自分のぬくもり 半端に知って
ちょっとだけ
泣きそうになった
暖かいおだやかな午後には
到底 似合わない感情
転がして もてあまして
落ちていくよ
何回 その言葉を言ったって
足りないくらい この心は
完全に伝えられることはないって
なみだになって 染みていく
それでも僕は
君の言葉を抱いて眠るから
やっぱり 呟いてしまう
かすかな 震える声で
いつか 想いが安らいで
君のもとへと
いつのひか…
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おそいくる悲しい結末から
おどけた瞳で飛び出した
闇夜に浮かんだ星たちの
そのしたで踊る
繋いだ指先
思い出のメロディー
焼け焦げた草地のうえで
君はきれいだ
明日もあさっても
遠い未来も
会えると信じて
息を切らし 傷をさらし
月のライト 泥だらけステージ
無邪気に笑いながら
踊るよ 華麗に舞うよ
朝が来て 切り裂いて
それでもまた会えるように
ちぎれそうなとき
思い出せるように
何があっても
待ち続けられるように
踊るよ 最後じゃない
なみだなど 振りきる速度で
踊るよ
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ごめんなさい では
言葉がちがう気がして
いっそう傷つけてしまうと
途方にくれた
あらしの中でも
ずっと もうずっと
二人が手を離さなかったのは
ねえ
悲しくて涙を浮かべても
見つめ合うのは
希望なのか
絶望なのか
もう わからないね
ほこりまみれのこの街で
ひざを抱いて
何も言わずに
ずっと 二人で
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桜のはなびらとか
あったかい緑の道とか
君はそういうのが
とっても似合う人だから
優しい微笑みに
ほっとするけれど
背負ったせつなさの
薄いひとひら
そっとたぐりよせて
それは光のなかで
踊り始めた赤いゆめ
深い瞳だけで
言葉をうしなう
なみだが出そうな
淡い景色のまんなか
なにも言えないまま
ただ微笑んで
触れたらすべてが
消えてしまうような
はかない暖かな
笑顔を見つめてた
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幻の日々を つづけていただけ
抜け出した 檻からは
空が見えていた
できれば 醒めないことを
願ったりもしたけれど
放り出された 海に抱かれて
おおきな波は ないけれど
いつでもゆらゆらと
さざめいて
いつでもゆらゆらと
さざめいて
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べつに綺麗でありたいんじゃなくて
偉くなりたくなんかもない
ただ中途半端なんだ いつも
からっぽの道のうえ
わかんないなあ
曖昧でありきたりな答えを
笑いながらはじき出す
それでも勝手に
時計は動くんだから
本当に容赦ないなあ なんて
おもいながら日が暮れる
何度も朝がくることって
残酷なんじゃなかろうか
つかめないチャンスを
いつまでも
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君の深い柔らかな
ぬくもりある声が
大きく震えて 途切れた
真夜中の河原
薄暗いなかでぎらぎら
光るなみだから
目を反らせずにいたよ
同調しているみたい
静かに吹き荒れる風
黒い流れがさらっていく
いろんな落ち葉たち
なぐさめてあげたい
とかいうよりは
一緒に泣きたい
透明な心の奥から
夢みることを 違う角度で
考えていた先に
がむしゃらな二人で
ぶつかりあって
重なりあって
いろんなものを超えて
この胸を焦がす音とともに
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「大丈夫」と言いながら
笑ってみせた君
でも震えている瞳を満たしてた
涙を見つめたわたし
あの日抱いた感情が
わたしを揺さぶって
あらしなんかよりも強い
空になってしまうくらい
単純で
複雑で
夢みたいな
新しい哲学を開いちゃいそうな
そのくらいぶっ飛んだ
はだしで歩ける砂漠
むずかしい言葉じゃ
とてもあらわせない高鳴り
ありきたりな話がはじまる
今君のもとへ
飛んでいくから
今
君に
触れる
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イメージで言えば
黒く渦巻くくもみたいな
丸いとびらを目の前に
泣きそうな、ふたり
一緒なんだから
震えることなんてないのに
見つけたんだ
君と僕だけで行くんだ
おそろしい時計から逃れて
秒針とは無縁の
しあわせになる世界
二人きりで
大好きな空みたいな場所へ
手を繋いで
正しくなんてなくても
なんにも、怖くなんかないよ